来源:沪江听写酷
2011-03-07 17:09
英国寓言
間もなくメンドリは、まっ白になった粉の袋をかついで帰ってきました。
そして、大声で言いました。
「おいしいパンを焼くのよ。誰か、手伝ってちょうだい」
すると、アヒルは、
「そんなめんどうな事は、大きらい」
ブタは、
「そんなしんどい事は、大きらい」
ネコは、
「そんなじゃまくさい事は、大きらい」
誰も、手伝ってくれません。
しかたなくメンドリは、1人でパンを焼きました。
とってもいい香りのパンが、焼き上がりました。
「さあ、子どもたち。パンを食べましょう」
メンドリとヒヨコたちがパンを食べ始めますと、みんなが集まってきました。
アヒルが、
「おいしそうね。そのパンを、わたしにもくださいな」
ブタが、
「うまそうだな。そのパンを、ぼくにもくださいな」
ネコが、
「いい香りね。そのパンを、わたしにもくださいな」
すると、メンドリが言いました。
「いいですよ。このパンを作るのを手伝ってくれた人から、順番にあげます。さあ、誰が最初に手伝ってくれましたか?」
それを聞いて、アヒルもブタもネコも、恥ずかしそうに帰って行きました。