万葉恋歌 「-藤の章-」(遊佐浩二)4 温暖的手(上)
「寒いなぁ~今宵冷えるだろうなぁ~それにしても、暇だ。図書館で万葉集の資料でも探すか。」 僕は遊びに行くまでの時間を潰すために、校内をふらふらとしていた。 「図書館来るのは久しぶりだなぁ~あれ?あの横顔は…」 「姫、お迎えにあがりました。って、冗談だよ。いつも講義が終わると、すぐどっかに行っちゃうと思ったら、ここにいたんだね。あっ、ごめん~読書の邪魔しちゃった?少し隣に座っていい?大丈夫、静かにしているから。」 「ん?僕?時間潰しに来たんだよ。じゃなきゃ、僕がこんなとこに来るわけないじゃん。外寒くて、避難ついでに~それに、遊びにいく約束もあるし。本を読んでる君の姿が見えたから、思わず声かけちゃった。夢中で読書してる姿、綺麗だなぁって。嘘じゃないよ。君の横顔、とっても綺麗!」
真冷啊,今晚降温了吧。尽管如此,闲来无事,去图书馆查查万叶集的资料吧。 我为了打发出去玩之前的时间,在校内闲逛着。 真是好久没有来图书馆了。啊嘞?那个侧脸是…… “公主,我来迎接你了。哈,开玩笑的啦。每次下课后,你都立刻要去哪里的样子,原来是来这儿了。啊,对不起,打扰你读书了?在旁边稍微坐一会儿可以么?没关系的,我会很安静的。 “嗯?我么?我来打发时间的。如果不是这样的话,我是不会来这种地方的。外面很冷,我来避难的。之后,我和别人约好要去玩。看到你看书的样子,忍不住就和你打招呼了。我觉得你专心看书的样子真美。我可没有说谎,你的侧脸,非常漂亮!