感染拡大が止まらない中国。国家衛生健康委員会は、これまで毎日公表してきた新規感染者数や死者数などの発表を25日から取りやめました。
中国的新冠感染不断扩大。中国国家卫生健康委员会自25日起不再公布之前每天都公布的新增感染者和死亡人数。
そのうえで、下部組織にあたる中国疾病予防コントロールセンターが、参考情報を提供すると説明しました。
并说明将由中国国家卫生健康委员会主管的中国疾控中心发布相关疫情信息以供参考。
そして、センターから発表された24日の中国全体の感染者数は2940人、死者は0人でした。しかし、実態は…。
而后,疾控中心发表称,24日全中国新冠感染者有2940人,因新冠死亡的人数为0。但实际情况是......
浙江省は25日、一日あたりの新規感染者が100万人を超えたと発表しました。
浙江省于25日发布:省内一日新增感染者超100万人。
ピークを迎える元日ごろには、倍の200万人になると説明しています。
预计元旦会迎来高峰期,一日将新增200万感染者。
■日本でも異変…“風邪薬”大量購入の中国人客↑
日本也受到影响,爆买“感冒药”的中国游客增多
患者であふれる病棟内。河北省の病院で撮影された映像です。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、病院も対応に追われています。
病房里挤满了病人。这段视频拍摄于河北省的一家医院。随着新型冠状病毒感染的不断扩大,医院也忙于应对。
医師:「救急は毎日忙しいです。朝出勤してから退勤まで、休む暇がありませんでした」
医生:“急救每天都很忙。从早上上班到下班,没有休息的时间。”
感染拡大の余波は、日本にも及んでいます。
感染不断扩大也影响到了日本。
ドラッグストア店員:「水際対策緩和後、中国からもお客様が来るようになってから、風邪薬や鎮痛剤を求める方が非常に増え、個数制限をしないと、在庫が追い付かない状況です」
药店店员:“入境政策放宽之后,好像中国来的客人也变多了,想买感冒药和止痛药的人大幅增加,如果不限制购买数量的话,我们的库存就要跟不上了。”
故郷の家族に持ち帰るためでしょうか。東京都内のドラッグストアでは、風邪薬などを大量に買っていく中国人客が増えたということです。
是要带回去给故乡的家人吗?在东京的药店,爆买“感冒药”的中国游客增多。
症状の緩和に役立つとされる風邪薬が中国国内で品切れが深刻なため、親戚や友人のために海外で買いだめする動きが起きている。
据称有助于缓解症状的感冒药在中国严重短缺,促使人们在海外为亲友囤货。
23日午前、東京・池袋。駅周辺のドラッグストアでは、一部の風邪薬に購入制限をかけている店舗が目立った。中には大正製薬の風邪薬「パブロンゴールドA」を1人1個に限定したうえで、店頭に見本の箱だけを置いてレジで交換する徹底ぶりだった。
23日上午,东京池袋地铁站附近的药店中,相当多的商店对某些感冒药的购买进行了限制。其中,大正制药的感冒药“パブロンゴールドA”每人限购1个,店内只放一个样品盒,在收银台兑换。
中国・安徽省出身の女性はある店舗で、中国版LINE「微信(ウィーチャット)」や中国語のウェブサイトを見ながら商品を選んでいた。子ども用を含む風邪薬や鎮痛薬を十数個計約2万円分購入。大半が1人2個までと購入数が制限されている商品だった。
来自中国安徽省的一位女士在一家药店里一边浏览中文版的LINE(微信)”和中文网站,一边挑选药品,包括儿童用药在内,购买了价值约20,000日元的感冒药和止痛药。大多数商品每人限购两件。
日本製の特定の風邪薬が買い占められ、中国で大量に高値で転売されているというのだ。
据说,某些日本产的感冒药正在中国大量高价收购转售。
「ずっと品切れが続いている。昨日20箱ほど入荷したが、中国系とみられる人が1人で全部買っていった。当分、入荷の予定はない」と東京都内の大手ドラッグストアの薬剤師が明かす。
“一直处在售罄状态。昨天刚进货20箱,就被一个看起来是中国人的全部买走了。现在还没有进货的预定。”东京内一家大型药店的药剂师表明。
欠品中の薬は大正製薬の総合感冒薬「パブロンゴールドA〈微粒〉」。都内の別の薬局でも「『44包入り』の一番大きなタイプに人気が集中している。日本の薬は優秀で、いいものは他にもたくさんあるが、口コミで広がっているのだろう」と話す。
缺货的药是大正制药的综合感冒药“パブロンゴールドA〈微粒〉”。东京内其他药店也说:“装有44包药的最大的那一种特别有人气。日本的药很优秀,其他也有很多很好的药,大概是口碑传开去了吧。”
同製品の44包入りのメーカー希望小売価格は税込み3025円で、店頭では安いところでは1500円台で売られている。一方、中国のSNS上は「1万箱入手」「299元(約5700円)」などの転売告知であふれかえっている。
一盒含有44包的パブロンゴールドA〈微粒〉,制造商建议的零售价为含税3025日元,在药店以1500日元左右的低价售出。另一方面,在中国的社交媒体上却充斥着“我搞到了1万箱”“299元(约5700日元)出售”这样的倒卖公告。
中国事情に詳しいジャーナリスト、奥窪優木氏は、「中国の人たちは、ゼロコロナの緩和で感染状況が悪化するとみており、国産の風邪薬も売り切れが相次いでいる。日本の薬の信頼度は高く、特に『パブロン―』は『神薬』として中国人旅行客に大人気だった。自衛のため買い占めているのだろう」と解説する。
很了解中国相关事务的记者奥窪優木解释说:“中国人认为动态清零政策的缓和会加剧感染情况,国内的感冒药接连售罄。因为对日本产的药物抱有信赖感,特别是パブロンゴールドA〈微粒〉被中国游客当做‘神药’,特别火爆,所以他们大概是为了自我保护,大量收购。”
大正製薬では「現在メーカー側の欠品はなく、日本国内の需要に支障がないようしっかり生産している。(買い占めの)噂は聞いているが、『用法・用量をよく守ってください』というほかはない」と話している。
大正制药说:“现在制造方面并没有跟不上,正在努力为了满足日本国内所需生产药物中。虽然我们也听说了(中国人)大量收购囤购药物的事,但只希望大家能严格遵守用法用量服用。”
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