独自の色彩感覚でシルクロード を描き続けてきた洋画家の入江一子さん(101)。100号(全長1.6メートル)の大作『回想・四姑娘山の青いケシ』に挑む姿を追ったNHK『日曜美術館』も大きな反響を呼んだ。

以自己独特的色彩感觉一直描绘着丝绸之路的西洋画家入江一子女士(101岁),挑战绘制100号(全长1.6米)大作《回想・四姑娘山的蓝罂粟》的模样被NHK的《周日美术馆》拍摄下来,引发了巨大反响。

自身の作品を展示した杉並区の「入江一子シルクロード記念館」をアトリエとして使っている。

把杉並区用来展示自己作品的“入江一子丝绸之路纪念馆”作为画室使用。

「『青いケシ』を描くのに2か月以上かかりました。大きな絵を描く時は背の高さが足りないので苦労します。一度、脚立 から落ちましてね。無事でよかったんですが、以後は気をつけています。年齢で技術的に衰えるということはありません。残念なのは体力ですが、それは気力でカバーします。それに絵を描けば描くほどかえって元気になっていく気がします」

“《蓝罂粟》画了两个多月了。在画这么大幅的画时由于身高不够所以很辛苦。有一次我从脚凳上摔下来,还好没有受伤,但之后一直很注意。虽然上了年纪,但是画画技术并没有衰退。可惜的是体力不支,还好有精神支撑着我。而且我感觉越画画身体就越好。”

入江さんがシルクロードを描き始めたのは1969年のことだ。

入江开始画丝绸之路是在1969年。

「最初は日本の風景を描いていて、次に日本の石仏に興味を持ちました。それから台湾に行くチャンスがあって、日本では観られないようなカラフルな石像に興味を持ちました。それが高じて、戦後、まだ日本人が誰も行かないような時に中国の大同(雲崗石窟)や敦煌(莫高窟)に旅しました。

“最初我是画日本风景的,接着开始对日本的石佛感兴趣。之后我有机会去了台湾,那里有日本看不到的颜色丰富的石像,对此产生了兴趣。然后兴趣日益高涨,战后,我去了当时还没有日本人去过的中国大同(云冈石窟)和敦煌(莫高窟)旅行。

印象的だったのはイスタンブール で、朝起きたら窓が火事かと思うくらい真っ赤な景色を見たことです。朝日で赤く染まったボスポラス海峡を夢中になって描きました。シルクロードを彩る光と花、カラフルな民族衣装が好きです」

令我印象深刻的是在伊斯坦布尔,早晨起来从窗户中看到的仿佛着火般的红日。我忘乎所以地描绘了被朝阳染红的伊斯坦布尔海峡。我喜欢点缀丝绸之路的光与花,还有多彩的民族服饰。”

82歳の時にはモンゴル平原をテント生活しながら旅した。それからは風景を追憶して描き続けている。

82岁的时候我在蒙古平原,一边住在帐篷里一边旅行。之后我就回忆着风景不断画画。

「昔見た景色は当時の色彩のままに蘇ってきます。絵は本当に奥が深くて、年を取るごとにわかってくる。101歳の今が、一番絵がわかってきたと感じます。ケシの花も、昔行った時以上に描ける力がある」

“(画画使)以前看到的景色如同当时的色彩一般被呈现了出来。随着年龄的增长,我越发明白画画是非常深奥的。我到了101岁,感觉现在是最懂画的。画的罂粟花也比以前更具力量。”

100歳を過ぎてなお、「成長」を実感しているという入江さん。そのパワーの源はどこにあるのか。

过了百岁才真实感受到“成长”的入江女士,她的力量源泉来自哪儿呢?

「恩師の林武先生(1967年に文化勲章を受章した西洋画家)は『命懸けで描け』とおっしゃっていました。私は先生が本当に命懸けで描く姿を見てきたので、『なにくそ~』っていう気持ちで全身全霊で描いています。そのくらいの気力で描かなければ、絵で人を魅了することはできません」

“我的恩师林武先生(1967年被授予文化勋章的西洋画家)曾说‘要拼尽全力画画’。我看到了先生拼命画画的姿态,所以怀着‘我也可以做到’的心情全身心投入其中。如果只用一点气力画画的话,画是不会吸引人的。”

NHKの取材中も、道端に水仙が咲いているのを見つけると、取材そっちのけでその場に座って絵を描き始めてしまったという。

NHK的采访过程中,入江女士看到了路边盛开的水仙花便立刻撇下采访,坐过去开始画画了。

夜中でも、目が覚めると「よーし描いてやろう」と思い立って絵筆を握るという。絵に対する情熱は、老いてますます盛んだ。

听说即使在深夜,入江女士一旦醒来,就会拿起画笔开始画画。对于画画的热情随着年龄增长越发高涨!

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