■気になること、好きなことを焦らずゆっくり見つけよう

■在意的事情,喜欢的事情不要急慢慢找

Q7. どういう人が校閲者に向いていると思いますか?

Q7. 觉得怎样的人适合校对员这样的工作?

校閲者の仕事って、基本的にほめられることがありません(笑)。誤脱字は全部拾えて当たり前。それでいて内容も含めて完璧に指摘を出し切ったと思えることはないんですよね。なのでゲラの指摘を読みかえしているときに自分のミスを見つけてしまったり、他の人から拾えていなかったところを指摘されたりすることがあるんです。

校对这份工作,几乎没有被夸奖的时候(笑)。找出所有的错字漏字是理所应当的事情。然而包括内容在内完美的指出所有的问题我认为是不可能的。所以反复检查校样的时候,发现自己的失误、被其他人找到自己没注意到的问题之类的事情经常发生。

「できたこと」よりも「できなかったこと」のほうがどうしても注目されやすい仕事なので、そこそこ打たれ強い人の方がいいと思いますね。

因为这工作是相对于“完美的事情”来说“不完美的事情”更容易引起注意,我想更适合内心强大的人吧。

間違いを指摘されたときはもちろん反省が必要ですが、気に病んで仕事が手につかなくなるようだと続けていけません(笑)。「悪かったところは反省して次にがんばろう」とすぐに切り替えられる前向きな人のほうがいいと思います。

被人找到出错的地方反省是必须的,过于在意的话很容易无法集中精力,没办法继续工作的(笑)。“反省不足的地方,下次继续努力”能够迅速切换心情向前看的人更我想适合吧。

また、作品の世界に入り込みすぎて没頭してしまうと校閲はできません。感情的にならずに落ち着いて対処、行動できる人も向いていると思います。実際に校閲の仕事をしている同僚を見ても、穏やかで冷静な性格の人が多いような気がしますね。

另外,过于沉迷于作品的世界的话就没办法校对了。不要过于感性冷静对待,也适合行动派这类人。实际上去观察从事校对工作的同事们,觉得还是稳重冷静这类性格的人比较多。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

Q8. 对高中生说些建议吧。

高校生のときは、目標が見つからなくて焦ることもありました。でも、今では高校生の頃から焦らなくてもよかったって思うんです。私みたいに、好きだったことの中に将来の仕事が見つかることもあるし、今好きなことがなくても、興味があることをたくさんしているうちに楽しいと思えることが見つかるかもしれません。

高中时代,因为没有目标而焦虑过。但是,现在看来不需要就从高中时代开始着急。像我这样,在喜欢的事情中找到将来能够做的工作、即便现在不喜欢,可以多尝试感兴趣的事情说不定就能从中找到喜欢的呢。

それが将来の進路につながるかどうか、自分に向いているか向いていないかなんて、最初は考えなくてもいいと思います。それよりも、好きなことや気になることをたくさん見つけておくこと。そうすることで間口が広がるし、進むべき道も自然に見つかるんじゃないかなと思います。

那是否关系到未来的前程,是不是适合自己,最开始的时候不需要去考虑太多。另外,多去寻找自己喜欢、在意的事情。这样的话能够扩展广度,自然而然的就找到了自己应该前进的道路了不是吗。

「焦らなくてもいい」という言葉通り、穏やかにゆったりと話す姿が印象的だった小出さん。将来の夢や進路が決まらないとつい焦ってしまいがちですが小出さんがおっしゃるようにあまり悩みすぎず、まずは気になることに注目してみるというのもいいかもしれませんね。

如“不用着急”这句话所说,小出给人的印象就是平稳从容地陈述。虽然很容易因为将来的梦想、决定不了前途而焦虑,就像小出说的不要过于烦恼,先尝试去关注自己在意的一些事情或许会更好吧。