第164回芥川賞候補作—『旅する練習』。小説家を目指す叔父とサッカー大好き姪っ子が、コロナ禍に歩きでプチ旅行。サッカー少女と叔父が、旅をしながら見つけたものとはいったい何だったのだろうか。

第164届芥川龙之介文学奖候选作品—《旅する練習》。新冠疫情爆发,梦想成为小说家的叔叔和热爱足球的侄女决定完成一场徒步旅行,二人在途中将会收获什么呢?

乗代雄介(のりしろ・ゆうすけ)さんは1986年、北海道生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年、『十七八より』で第58回群像新人文学賞受賞。2018年、『本物の読書家』(講談社)で第40回野間文芸新人賞受賞。2020年、『最高の任務』(講談社)で第162回芥川賞候補。芥川賞は2度目のノミネート。

乘代雄介1986年出生于北海道。毕业于法政大学社会学部媒体社会学系。2015年,凭作品《十七八より》荣获第58届群像新人文学奖。2018年,凭借《本物の読書家》(讲谈社)一书荣获第40届野间文艺新人奖。2020年,其小说《最高の任務》(讲谈社)入选第162届芥川文学奖。这是他第二次入围该奖项。

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日文书名:旅する練習

中文书名:暂无官方译名

作者:乗代雄介

类型:情感;成长

本书简介:

亜美の中学受験が無事に終わったところからこの小説は始まる。亜美はサッカーが大好きで、強豪校に行くために中学受験をした。無事に中学受験が終わったので、亜美と叔父は鹿島アントラーズの試合を見にいこうとする。

故事从亚美的中学入学考试顺利结束开始。亚美热爱足球运动,为了考上以足球为特色的名校,她参加了入学考试。亚美原本计划,在考试之后和叔叔一同前去观看鹿岛鹿角足球俱乐部的比赛。

しかし、新型コロナウィルスの感染拡大で、亜美の計画は狂ってしまった。あの頃は感染の拡大初期で、学校は休校になっていた。

然而,疫情袭来局势相当严峻,亚美的计划被全部打乱。此时新冠疫情正在不断扩散,学校下达了停课通知。

鹿島アントラーズの試合もなくなり、計画も中止になりそうであったが、叔父があることを思いつく。それは、千葉の我孫子から利根川沿いに鹿島アントラーズの本拠地まで歩くというものだ。ただ歩くだけではない。亜美はドリブルとリフティングの練習を、叔父は情景描写の練習をする。「練習の旅」だ。

鹿岛鹿角的比赛也被迫中止,亚美的叔叔想了一个好主意。二人决定从千叶县的我孙子市出发一路沿利根川徒步走到鹿岛鹿角俱乐部的主场地。一路上,亚美练习盘球和颠球,叔叔则练习情景写作。一场“修行之旅”。

亜美と叔父は寄り道をしながらも旅を続ける。旅には思いもがけない出会いがあるというが、亜美と叔父は、同じく鹿島への旅をしているみどりさんと出会う。意気投合して三人は一緒に鹿島に向かうことになる…

亚美与叔叔一路上走走停停,享受旅途中的一切美好。他们在途中结识了同样前往鹿岛旅行的阿绿。志趣相投的三人一拍即合,决定结伴而行…

推荐理由

物語は叔父の目線で、叔父本人の手による記録という形で構成されている。亜美の無邪気さや素直さが愛情に満ちた語り口で書かれている。一方、風景描写はトーンがまた違って、目線は淡々と冷静ながら細やかな文体。自然への興味や畏敬が伝わってきて、草木の状態や鳥の様子、空の色などが鮮やかに目に浮かんでくる。随所に文豪の詩歌や散文の引用がされていて、叔父の解釈や感想が差し込まれているのもいい。文学史上のエピソードや歴史への理解をそっと深めさせてくれる。あらすじだけ読むと単調な作品のように思えるが、物語を穏やかな雰囲気にさせている。小中学生にも大人にも読んで欲しい一冊だ。

故事从叔叔的视角讲述并以日记的形式记录。(叔叔)用亲昵的口吻,柔美的笔触,将亚美的天真无邪、率真可爱毫无保留地记录了下来。另一方面,(叔叔)在描写景物时却一改平常,视角朴实平和,但文笔细腻。字里行间传递着对自然的热爱与敬畏,将草木飞禽与蓝天白云都刻画得栩栩如生。另外,书中还引用了大量名家的诗歌散文,并增写(叔叔)对这些名句的解读赏析。也加深了读者对一些相关的文学史料和历史的理解。单看作品简介,这似乎是一部基调平缓的作品,但却自带一股祥和温暖的氛围。将这本书推荐给每一位读者,值得一读。