中国に返還される上野動物園（東京都台東区）のジャイアントパンダ「シャンシャン」（メス、5歳）の観覧最終日となった19日、大勢のファンが同園を訪れ、別れを惜しんだ。
在日本的大熊猫香香（雌性、五岁）即将启程返回中国。19日是香香在上野动物园（东京都台东区）最后一天迎客，一大批香香粉丝来到园区告别香香。
混雑を避けるため、園は時間帯ごとに観覧者を制限し、事前抽選を実施。この日は２６００人の枠に計６万人超が申し込み、１９日全体の倍率は２４倍、最終の時間帯は７０倍に達した。
为避免人多混杂，园区限制了观赏时间段的游客人数，实施了事前抽选。当天抽选2600位游客参观，结果共有6万多人参与抽选，截止到19日，整体抽选倍率高达24倍，到最后的时间段更是达到了70倍。
午前9時半の開園前から長い列ができた上野動物園。パンダグッズを身に着けた人や、ぬいぐるみを抱えた人が大勢詰めかけた。
上午九点半，尚未开园的上野动物园门前就排起了长队。很多身穿熊猫周边服饰、抱着熊猫玩偶的游客在此聚集等候。
シャンシャンも“最後のファンサービス”で応えた。立ち上がったり、木組みの台の下をほふく前進でくぐったり、動物園の職員も驚くほどの活発な姿を披露。竹を食べながら、いつもと変わらぬ可愛い表情でファンを魅了した。上野動物園で生まれた5歳のジャイアントパンダで、双子のパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」の姉です。
香香也给了大家最后的“福利”。她时而站起身来，时而匍匐前进穿过木台，活泼的样子就连动物园的工作人员都感到惊讶。她吃着竹子的可爱表情惹得粉丝很是喜爱。香香是出生在上野动物园的五岁大熊猫，也是双胞胎“晓晓”（雄性）和“蕾蕾”（雌性）的姐姐。
観覧時間は1人1、2分。シャンシャンの一挙手一投足に歓声が上がり、時間が終わると「ありがとう」「バイバイ」と涙ぐみながら声をかける人もいた。千葉県我孫子市から来た40代の女性は抽選に外れたが「最後にお別れを言いに来た」と目頭を押さえた。「病気で苦しんでいた時、シャンシャンの存在が闘病の励みになった」と感謝を述べた。
园区规定每位游客的观赏时间为1~2分钟。期间香香的每个动作表情都引发游客的阵阵惊呼，观赏时间结束后，还有不少游客眼含泪水向香香告别，说“谢谢你”、“拜拜”。从千叶县我孙子市来到上野动物园的40多岁女性虽然没能中票，但还是眼中含泪地说“最后想和香香告个别”。并谢谢她：“在我和病痛抗争时，是香香的存在一直鼓励着我”。
約3分間の短い観覧の中でファンたちは「元気でね」と声をかけたり、カメラに収めたりなどして、最後のひと時をかみしめた。最後の観覧者となった東京都品川区のグラフィックデザイナー水口奈津季さん（37）はシャンシャンがプリントされたTシャツと靴を身に着けて来園。水口さんは「これまで（返還の）現実味がなかったけど、今は心が空っぽになってしまったよう。」と目に涙を浮かべた。「遠くに行ってもずっと大好き。異国の地で大変なこともあると思うけど、楽しいパンダライフを続けて欲しい」と願った。中国でも観覧が可能になれば会いに行く予定だという。
在不到三分钟的观赏中，很多粉丝和香香说“要保重哦”，大家纷纷用相机记录下自己与香香的最后时光。最后一位参观者是东京都品川区的平面设计师水口奈津季（37岁），她穿着印有香香的T恤和鞋子来园。水口哭着说“之前对于（返还香香）一直没有真实感，现在切实感受到心理空落落的。” “就算香香离我很远我还是会永远爱着她的。异国他乡或许辛苦，希望她未来的熊猫生活能够依旧快乐”。并说如果有机会的话还会来中国看香香。
一緒に訪れた母親によると、水口さんはオランダに移住していたが体調を崩し帰国。スマホもテレビも見ることができない状態だったが、シャンシャンに会うことで体調は回復していったという。「シャンシャンは娘の命の恩人です」と感謝していた。
据和她一起来看香香的母亲说，水口在荷兰生活，后因身体原因回到日本。当时她已经不能看手机和电视了，最后却因见到香香而恢复了健康。所以非常感谢香香，觉得“香香是女儿的救命恩人”。
川崎市の会社員・石井由香さん（５０）は「かわいかった。中国でいい男を見つけてね」とエール。台東区の小学１年・曽我俊太朗くん（７）は「いつか帰ってきて」と、再会の日を信じていた。
川崎市一位公司职员石井由香（50岁）也说：“香香真的很可爱。要在中国找个好男人哦”。台东区小学一年级学生曾我俊太朗（7岁）则说“要回来哦”，一直相信着他和香香能够再次相见。
展示室のシャッターが下りたのは午後5時前。観覧終了時間前には、シャンシャンが暮らすパンダ舎の近くに自然と人が集まり、最後までそばにいたいと願うファンであふれた。
下午5点，观赏窗口正式关闭。在观赏结束前，香香生活的熊猫舍周围还聚集了很多人群，很多粉丝都想和香香待到最后一刻。
シャンシャンは2017年6月、父リーリーと母シンシンの間に誕生。同園で初めて自然繁殖で順調に成長したパンダだった。同園では、シャンシャンの兄にあたる、12年に誕生したオスのパンダが生後間もなく死んでおり、5年ぶりに生まれたシャンシャンに日本中がメロメロに。上野生まれとしては、1988年誕生のユウユウ以来29年ぶりとなった17年12月の一般公開は、初日の申し込みが約46倍となるなどブームを巻き起こした。
2017年6月，香香出生了。她的爸爸是“力力”，母亲是“真真”。香香是上野动物园第一只自然繁育并顺利长大的大熊猫。此前，香香的哥哥2012年在上野动物园出生后不久便死亡，时隔五年后出生的香香萌翻了全日本。这是自1988年6月出生的雄性大熊猫“悠悠”以来，上野动物园近29年来首次诞生的健康熊猫宝宝。2017年12月，香香向公众开放首秀第一天的抽选倍率就达到了46倍，日本再次掀起熊猫热潮。
（幼年香香和妈妈真真）
中国への返還は新型コロナの影響でおよそ2年間延期されていましたが、あす返還される予定で、動物園で観覧できるのはきのうが最後になりました。「シャンシャン」とのお別れに涙ぐむ人も…
受新冠疫情影响，香香送回中国的计划被延期两年，而明天，就将是她真正回到中国的日子，昨天也是香香最后一天与游客见面的日子。很多人都噙着泪水和“香香”告别：
「泣くつもりはなかったんだけど泣いちゃう。シャンシャンなしではちょっともう生きられないかもしれない」
“我都没打算哭的，可最后还是哭了。没有香香的日子我感觉可能要活不下去了”
「シャンシャン見られるチャンスも、もうないので、この子にもパンダを見せてあげることができて良かったと思います」
“以后再也没机会见到香香了，能让我的孩子也看到熊猫真的太好了”
「私がまさか最後になるとは思ってもなかったので、シャンシャンにありがとうって気持ちといってらっしゃいっていう気持ち」
“没想到我会是最后一个见香香的人，所以要对香香说谢谢和一路平安”
最終観覧を終え、同園の大橋直哉教育普及課長は「多くの人に愛されたことが今日につながった。笑顔で送り出したい」としみじみ。この日のシャンシャンを「普段より活発だった。サービス精神満点なので、（最終日だと）感じていたのかも」と推し量った。
观赏结束后，园区的教育普及课长大桥直哉说：“正因为有这么多人爱着香香才有了园区的今天。所以我们想要笑着送别她”。看到当天香香的表现，他猜测“香香比平时要更活泼。福利满满，或许她也感受到（是最后一天）了”。
面对香香的离开，日本网友也很不舍：
因为香香是在日本出生的，所以很多人会担心她到了不认识的国家会不会不适应。她被这么多人爱着，真的很幸福呢。要是能在中国生一个可爱的熊猫宝宝的话，一定会是一个大新闻的。
结果我一次都没能亲眼看过香香，但一直也通过电视报道见证了她的成长
现在要去中国了真是有些寂寞，希望她能在中国健健康看的
香香加油~
香香真的是非常可爱的熊猫。
分别很难过，希望香香能健康长寿。
一直以来谢谢你啦，大家的香香。
香香真的是个可爱的熊猫宝宝！谢谢你让日本变得这么多彩，我会一直爱着你的。
香香还是宝宝的时候我有幸中票去看了她！想起小时候香香我买了很多周边，真的很怀念。香香让我感受到了幸福！希望她回到中国也能过的幸福。要是能有家人的话就好了。要健康哦！
香香，虽然再也见不到你了有些遗憾，但你到了中国也要健康开心哦ヽ(；▽；)
返還が決まり、寂しい気持ちもある。それでも「相性の合うパートナー探しは最も大事なこと」と、前向きに捉える。
香香还给中国之后，大家的心情一定是寂寞的。即便如此，我们也要积极地想：最重要的就是香香能找到最适合自己的伴侣”。
シャンシャンは21日に上野動物園を出発し、成田空港から貨物機に乗って飛び立つ。約5時間40分のフライトで中国に到着する予定。その後は中国の「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」で検疫を実施し、飼育施設に向かう。上野動物園の職員2人が同行するが、高さ1366ミリ幅1106ミリ長さ1680ミリのおりで移動する。シャンシャンにとっては、初めての海外で長旅となる。ファンからは「ストレスがかかるのではないか」と懸念の声が上がったが、シャンシャンはおりになれる訓練などをしてきたという。大橋さんは「飼育のプロとして、無事に中国に送り届けるのが使命です」と力を込めた。
香香将于21日从上野动物园出发，在成田机场乘坐货机启程，经过约5小时40分钟的旅程到达中国。之后，香香将在“中国大熊猫保护研究中心”接受隔离检疫，然后移至养育中心。上野动物园将有两位员工同行，香香将被安置在高1366cm、长1680cm的笼子当中。这是香香第一次出国长途旅行，有粉丝担心“会不会给香香带来压力”，但香香已经进行了习惯笼子的训练。大桥也颇有责任感地说“我们作为专业饲养人员，将香香安全送回中国是我们的使命”。
＜香香年谱＞
▼2011年2月21日 中国两只大熊猫“力力”（雄性）和“真真”（雌性）抵达日本。两只熊猫均5岁
▼17年6月12日 “力力”和“真真”自然交配后，“香香”出生
▼同年8月10日 熊猫宝宝名字征集结束，共收到322,582条名字建议
▼同年9月25日 熊猫宝宝决定叫“香香”
▼同年12月19日 与妈妈“真真”一同向大众公开。观赏人数限制为1天2600人，抽选倍率约46倍
▼18年12月10日 经过约一个月的独立训练后，香香离开妈妈
▼19年6月12日 香香2岁生日。原计划决定返还给中国的日期，但由于2020年东京奥运会的举办，返还日期延期至2020年12月31日
▼20年11月25日 AMEYOKO商店街举办“谢谢香香大卖会”
▼同年12月11日 因疫情期间行动受限，香香返还日期延期至2021年5月31日
▼21年3月26日 返还日期延期至同年12月31日
▼同年6月23日 双胞胎弟弟“晓晓”和妹妹“蕾蕾”出生
▼同年12月7日 返还日期延期至2022年6月30日
▼22年5月13日 返还日期延期至同年12月31日
▼同年11月18日 返还日期更改至2023年2月中旬~3月上旬
▼同年12月23日 返还日期定为2023年2月21日
▼23年2月19日 最终观赏日。抽选倍率约70倍
▼同年2月21日 香香返回中国
本内容为沪江日语原创翻译，严禁转载。
精彩阅读推荐：日本教授：解决老龄化的唯一办法是老年人集体自杀...竟有人支持？
