子どもの教育の多元化――。社会のニーズの変化を察知したのか、00年を過ぎると上海にも私立校がその数を増やすようになる。パソコンや英語、音楽教育に力を入れる学校など、富裕層に向けていくつかの選択肢が与えられるようになった。その中の1つ、台湾の半導体メーカーのSMIC(中芯国際集成電路製造)が浦東の張江高科技園区に設立した12年制の私立校「中芯学校」は、「人間ありき(これがまだ上海では始まったばかり)」の教育を方針に掲げていることでも知られるユニークな学校だ。

孩子教育的多元化——可能是察觉到社会需求的变化,2000年以后上海的私立学校如雨后春笋般涌现。致力于电脑、英语及音乐教育的学校面向富裕阶层提供了多种选择。其中,由台湾半导体产商SMIC(中芯国际集成电路制造)在浦东张江高科技园区成立的12年制私立学校“中芯学校”高举“注重人性(这在上海还算刚起步)”的教育方针,因此而知名的独特学校。

私立校の学費はピンからキリまで2000~2万2000元(1元=約13.4円、1学期。ボリュームゾーンは4500~5500元程度)と幅があるが、そこに子どもを通わせることのできる中国人もまた、ある意味上海ビジネスの成功者でもある。詰め込み一辺倒ではないという学習面での収穫も大きいが、上海でビジネスをする台湾人、香港人、あるいは日本人の子弟らと机を並べる意義も大きい。中国人の保護者もまた、彼らとの情報交換で刺激を得ている。

私立学校的学费便宜的2000,贵的要2万2(1元=13.4日元,1学期。大众阶层在4500~5500左右),而能让孩子到这些私立学校上学的中国人,在某种意义上也可说是上海商业的成功人士。在学习层面结束应试教育一边倒,其收获很大,而能和在上海工作的台湾、香港或日本人子弟同窗学习的意义也不小。中国的家长也在与他们的信息交流中受到了刺激。

一方、私立校が台頭し始めたその黎明期には、さまざまなトラブルが頻発したことも事実である。日本の寄付金に相当する「賛助費」はまさにトラブルの温床だ。非合法とされつつも暗に要求をほのめかす学校側、集めた「賛助費」の行方がわからなくなり、果ては「経営者が自分の家を建てた」などとの流言が広まった学校もある。富裕が相手だからこそ、さまざまな名目で費用徴収や水増し請求で、惜しみなく金を吸い上げる。学校経営者たちのメシの種にされる側面も否めないのであった。

另一方面,私立学校开始涌现的时期,实际上也是各种纠葛频发。而类似于日本捐款的“赞助费”正是发生纠葛的温床。尽管赞助被视为非法,但是校方却依然会暗示,而收取的“赞助费”也被失踪,最后有的学校甚至会传出流言“校方拿去盖自己家房子去了”什么的。由于面对的是富裕阶层,因此毫无顾忌的采用各种名目来收取费用,提出额外要求等。这样就无法排除学校经营者中饱私囊的情况了。

「上海に私立校はたくさんありますが、お金さえありさえすれば入れるという一面もあるのは確かですね」とある上海人の女性が打ち明けるように、経済格差が生む教育格差は進行しつつある。

“上海私立学校为数众多,只要有钱就可以入读”,正如某上海女性说破的这点,因经济差距产生的教育差距也在发展当中。

現金さえあれば何でも手に入れることができる時代となった今、究極の学習環境は海外だ。それは一部の富裕層で「投資移民」への関心が高まっていることからもわかる。簡単に言えば、親がアメリカやカナダ、オーストラリアに投資して子どもを学費免除で大学に入学させる裏技だ。

在现在这个只要有钱什么都能到手的时代,终极的学习环境在国外。这从一部分富裕阶层对“投资移民”的高度关注就可见一斑。简单说来,就是父母向美国、加拿大或澳大利亚投资,让孩子免费进入当地大学的秘招。

アメリカの場合は移民ビザ(「EB-5」)を取得するもので、合法的に得た資金のうち「100万ドルをアメリカ国内に投資し最低10人を雇用する」か「50万ドルをアメリカが低就業地と認めた場所に投資し最低10人を雇用する」形で投じれば、商業的経歴や年齢、教育課程、言語能力などは一切問われることなく、移民ビザを手にすることができる。筆者も現地の雑誌広告で「アメリカの大学に無料で留学、カナダでは留学無料の上、医療費も免除」という記事を目にしたことがあるが、なるほど確かに金持ちにとってはかなりお得な投資かもしれない。実際に「金持ちの親が学力のない子どもに留学のチャンスを与える、投資移民はそんな方法にも使われています」とある上海の富裕層は話している。

要取得美国移民签证(EB-5),只要将合法所得资金中的“100万美元投资到美国国内并雇佣最少10人”或“将50万美元投资到美国所认可的低就业地并最少雇佣10人”,就可以不问商业经历、年龄、教育课程及语言能力等条件,均可获得移民签证。笔者也在当地的杂志广告上看到过“美国大学免费留学、加拿大免费留学,并免除医疗费”等报道,原来如此,这对于有钱人来说确实是有利可图的投资。上海某富裕人士称其实“有钱父母给予学力低下的孩子留学的机会,投资移民也以这种方式使用”。

一方で、「ある一定の条件を持つ」思慮深い中国人エリートたちは、上海の国際学校(インターナショナルスクール)に注目する。「英語、中国語、日本語(*1)と複数の言語環境につかることのできるところは、上海以外おいてないと思うからです」と東島一さん(仮名)は話す。国際学校は基本的に外国籍の子どもか、夫婦どちらかが外国籍でないと入学できないのだが、日本に帰化した東島さんの家庭ではその恩恵を最大限に享受しているのだ。

另一方面,“拥有一定条件”的深思熟虑的中国精英们,则把目光转向上海的国际学校(international school)。东岛一先生(假名)称“能置身英语、汉语、日语多重语言环境中的地方非上海莫属”。国际学校原则上只接收外籍学生,或是父母一方为外国籍的学生,而入了日本籍的东岛先生家庭就最大程度的享受了这一好处。

日本の公立から転校してきた東島さんの息子さんは、現在、国際学校の10年生。レポート式の宿題、授業中はディスカッションを多用した進行に「ぜんぜん日本とは違う」と驚く。

从日本公立学校转学来的东岛先生的儿子现在为国际学校10年级学生。对于报告式的作业,上课时诸多讨论“与日本的天差地别”而感到震惊。

頭の柔らかい10代に教えるのは、決して受験テクニックなどではない。相手の意見を尊重しつつも、自分の考えを論理的に伝えるディスカッション式の授業、自由な発想力を育くむためのレポート式の宿題、そしてさまざまな国籍とバックグラウンドを持つ教師たちがもたらす刺激。上海の学習環境はこのように着々とグローバル化を歩んでいる。

教给头脑单纯的teenagers的绝非考试技巧。取而代之的是尊重对方意见,并逻辑性阐述自己看法的讨论式课堂,以及培养自由思考能力的报告式作业,还有有着不同国籍背景的教师们所带来的冲击。上海的学习环境就如此逐步的全球化。

「成績表もテストの点数より普段の勉強の努力度、宿題の完成度、目標の達成度が重視されます。このやり方が大学受験でどれぐらい実力を発揮できるかはわからないけれど、社会人になる時には、受験テクニックしかわからない人間よりは強いと思っています」

“比起成绩单与考试成绩,这里更重视平时的学习努力程度,作业的完成度,目标的达成度。这种做法能在高考中发挥多大实力尚不得而知,可是在进入社会的时候,应该要比只懂考试技巧的人强”

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