美術館の中で大きな声で会話している人を見かけて、不快な気分になったことはないだろうか。 

美术馆中如果看见有人大声说话,是不是就会觉得心情不好了呢。

そこで、みんなの意見を紹介しよう。

在这介绍一下大家的意见。

■周りの人の迷惑になるから 

■因为会给周围人带来麻烦

「マナーというものは、基本的にまわりのお客さんの迷惑にならないようにすることです」(よっちさん) 

“所谓的礼节就是基本不成为周围客人的麻烦”(yotti桑)

「日常の喧騒から離れ、静寂性を求めて来場される方も多いからではないでしょうか」(for_yuさん)

“因为大多数的人是为了远离日常的喧嚣,追求清静而来的”(for you桑)

「静かに観たいという人が多いから」というコメントが目立った。 

“大多数人想安静的观看”这样的意见比较显著。

ではなぜ静かじゃないと迷惑になるのか、というところまで踏み込んだ回答はこちら。

那么关于不安静就成为麻烦这点,再深入些的回答如下。

「誰かの主観的な解釈が耳に入ると、そういう先入観で作品を見てしまって、自分の独自の感性でその作品を捉えることができなくなってしまうから、なのではないかと私は考えています」(ゆいとさん)

“我认为如果听到别人的主观解释的话,有会先入为主的看待作品,那样就不能用自己独自的感觉来理解作品了”(yuito桑)

「音や雰囲気といった『空気感』を含めて作品を演出しているから、だと思いますよ。同じ芸術作品でも、街中の雑踏のなかで見た場合と、厳かな雰囲気の中で見た場合、きっと印象が違ってくると思いませんか?」(ojisansさん) 

“我认为作品的鉴赏是包含了声音和氛围的‘空气感’。相同的艺术作品,在街上很嘈杂的看和在很庄严的氛围中看,一定感觉不一样,你不这么觉得吗?”(ojisans桑)

続いて、プロの意見を聞いてみよう。解説してくれたのは、マナースタイリストの飯田さんだ。

接着我们问一问专家的意见。为我们解说的是礼仪师饭田桑。

■美術館は作品を鑑賞する場所 

■美术馆是鉴赏作品的场所

「作品について感想を話したり、意見を述べることは禁止されていません。でも、大声で喋る、ただの世間話、携帯電話などは他の鑑賞者の妨げになるのでマナー違反ですね」(飯田さん) 

“关于作品说感想或谈意见并不禁止。但是,如果大声说的只是家常闲话或打手机等其他妨碍别的鉴赏者的话,那就是违法礼仪的”(饭田桑)

マナーとしては、鑑賞に関係あるなら話すこと自体は問題ない。しかし、「館内はお静かに」という看板が掲げられている美術館では会話は少し控えたり、鑑賞後にするなどの配慮が必要だという。

作为礼仪,说和鉴赏有关的话本身是没有问题的。但是,美术馆内有“馆内安静”的告示牌,这就有必要要控制一下说话,或者等鉴赏完再说等。

では、なぜ「鑑賞中は静かにするべきだ」というマナーが出来たのだろうか? その点についても聞いてみた。

那么,为什么会有“鉴赏中应该安静”这样的礼仪呢?就这一点我们也探听了一下。

「日本では、社寺が所蔵する宝物が定期的に『開帳』される習慣がありました。普段は見ることができないものを拝観できるので、人々は感謝し、その時間を大切にしました。この習慣が広まり、現代でも芸術品が鑑賞されるようになったのです」(飯田さん) 

“在日本,寺社有将所藏宝物定期‘开龛’的习惯。因为可以看到平时看不见的东西,人们很感激,就会很珍惜那段时间。由此习惯延伸到现代鉴赏艺术品上”(饭田桑)

静かに鑑賞することは、芸術品と対話したり、敬意を示すといった気持ちの表れ。先人たちのそんな思いが、現代まで残ったのではないか、とのこと。 

安静的鉴赏是和艺术品在对话或者是表达敬意的一种表现。祖先的那种思想一直流传至今。

「芸術品には作家の『こころ』があります。美術館は、作品にふれることでその『こころ』を自分なりに読み解き、解釈し、愉しむ場所。その空間にふさわしい行動こそが、美術館での鑑賞マナーなのです」(飯田さん) 

“艺术品中包含作者的‘心’。美术馆是通过接触作品用自己的方式解读、理会、享受那份‘心’的场所。符合那个空间的行动就是美术馆中的鉴赏礼仪”(饭田桑)

いつも、作品ではなく解説ばかり読んでいる……という人、いないだろうか。 心を静めて作家の声に耳を傾けてみれば、その作品の新たな一面が見つけられるかもしれない。 

一直不看作品而是阅读解说的人应该是没有的吧。心沉静下来倾听作者的声音,也许会发现作品崭新的一面。

「ひとつの答えに執着せず、感じることを大切にする。様々な作品を見比べ違いや共通点を見つけ出す。自分なりに作家や作品を読み解くことを愉しむ。作品の背景にふれて、絵に込められたメッセージを自分なりに読み解く。これらは大人のたしなみです」 

“不执著于一个答案,而是珍惜那种感受。对比各个作品或者找出共同点。享受按照自己的方式去解读作者或作品。在作品的背景下变成画的信息以自己的方式理解。这些都是大人的爱好”。

これから美術館に行く人は、参考にしてみてはいかがだろうか。 

之后要去美术馆的你,参考一下怎么样?

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