日语新闻:

陸川監督が4年の歳月をかけて作り上げた映画「南京!南京!」のプレミアム上映会が16日、北京で開催された。平均年齢35歳以下の制作チームは、1937年に起こった南京大虐殺に対する若い映画人の思いを映画を通じて表現している。

今月22日から中国全国で公開予定の「南京!南京!」は、モノクロ画面でドキュメンタリータッチに仕上げられた。中国民衆の抵抗精神と普通の日本兵の精神的葛藤を主軸に、70年前のあの痛ましい歴史が再現されている。

陸川監督はプレミアム上映会で、「この映画はひとつの『座標』という意味合いを持っています。この映画を見た後、人々がこの歴史を新たな思いで振り返ることを期待しています。新たな光に照らされた当時の中国人の顔は、闇の中でも決して消え去ることはなかった」とコメントした。

陸川監督はまた、「南京!南京!」は、大虐殺を描いた他の映画作品とは異なり、残忍な事実を告発し、救いの手が差し伸べられなかった被害者を表現するだけではなく、中国人民の抵抗精神を際立たせた作品であると強調した。

同映画でメイクを担当した李卓卓さんによると、1937年の南京大虐殺をリアルに再現する目的で、彼女とメイク担当チームは、1日で2000人以上の民衆役の役者にメイクを施し、衣装のボタンや役者の爪の泥や垢といった細部にまで気を付けたという。