收获梅子 雨季一景

梅の実の熟す季節、近所の小さな梅林で収穫を手伝った。ついこのあいだ花を愛でたばかりなのに、時のめぐりは早い。いつしかどれも丸々と育ち、青葉に隠れて細かい雨にぬれている

梅子成熟的季节,在附近小梅林帮忙收获。记得不久前正是赏花好时节,无奈时光流逝这叫一个快。不知不觉之中,一个个都长得圆滚滚的,隐藏在绿叶之下,并沾满了细细的雨珠。

落ちているのをまず拾い、枝の実は手でもいだ。すぐにバケツはいっぱいになる。分け前をもらって帰り、ざるに盛ると台所は甘酸っぱい。毎年ながらこの香り、雨の季節によく似合う

把掉在地上的先捡起来,然后再用手采摘枝条上的果子。一会儿功夫水桶就装得满满的了。分得一份带回家,放在笸箩里,厨房立刻充满了酸甜的清香。每年一次的这股香气,与适时地雨季倒也般配。

梅干しを漬けたり、梅酒を作ったりすることを「梅仕事」と呼ぶ。手元の辞書にはないが味のある言葉だ。煮梅やジュースなど、多彩な手作りを楽しむ人が、この時期少なくない

人们将腌制梅干,制作梅酒等称为“梅活儿”。尽管手头的辞典里并未收录这一词条,但却也是一个令人回味的词语。煮糖梅,榨梅汁,在这一时期,享受这丰富多彩亲手制作乐趣的人为数不少。

当方も、傷の入った実はジャムにして、傷なしを梅干しに漬けた。瓶の中で、塩をふった梅から梅酢が上がるのを眺めれば、ご先祖様の知恵に頭が下がる。質素きわまる日の丸ながら、作ればなかなか奥は深い

本人则将有伤的梅子作成梅酱,没伤的腌制梅干。只见从装在瓶中撒上盐粒的梅子里渗出了酸梅汁,如果你看到这一幕,就会对祖先的智慧佩服得五体投地。简简单单就像是一个红太阳,极为质朴,可即便如此,一旦你动手做起来,其中的奥妙真是无有穷尽啊!。

「うめぼしの歌」というのがあるそうだ。端折って紹介すると、「二月三月花盛り」に始まって「五月六月実がなれば 枝から振るい落とされて 何升何合量り売り 塩に漬かってからくなり シソに染まって赤くなり……」。そうやって「生涯」をうたっていく

据说有一首叫做“梅干之歌”的歌曲,歌词大意是由“二月三月花盛开”开始,然后是“五月六月果长成,敲打枝条落一地,论升论斗卖他人,用盐腌制有滋味,紫苏玫红醉煞人······”,用歌曲的形式歌颂了它的生命轨迹。

梅雨が明ければ三日三晩の土用干しが待つ。一人前の梅干しになるまでに結構な手間とひまがかかる。そうして一粒一粒が、食欲を刺激し、食あたりを防ぐといった効用を宿すのである。「手塩にかける」という忘れがちな言葉を、年に一度の梅仕事に思い出す。日本の雨期の、しみじみ嬉しい生り物である。

出梅之后,等待着你的是为时三天三夜的土时晾晒。在成为真正的梅干之前,还要经过相当多的工序和工夫,然后这一颗一颗里方能集聚起刺激食欲,防止伤食的奇特功效。一年一度的梅活儿让我想起了一句容易忘却的短语“亲历亲为”。这就是在日本雨季中令人深感喜悦的果子。

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