英雄归天 举世同哀

天皇ご夫妻が訪問されたインドの詩人タゴールに、次の言葉がある。「人間の歴史は虐げられた者の勝利を忍耐強く待っている」。この至言に最もふさわしい人であったろう。南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が、95歳で天に帰っていった

天皇夫妇访问的印度有一位诗人泰戈尔,他有一句精辟的语录,“人的历史坚定不移地等待着惨遭爆虐的人们获得胜利”。有一个人与此至理名言最为贴切,这就是南非原总统纳尔逊·曼德拉(Nelson Rolihlahla Mandela),95岁的他离开了这个世界归天了。

大仰でなく、虐げられた人々の勝利のために天が用意したような人だった。白人による支配と差別は4世紀に及び、黒人は憎しみをたぎらせた。長かった暗黒の歴史を、双方の融和のうちに終わらせた。まれな政治家にして、「許し」を説く慈父のような指導者でもあった

可以毫不夸张地说,他就是上天为那些惨遭爆虐者夺取胜利而准备的那个人。遭受白人统治与歧视长达4个世纪的黑人仇恨满腔。双方的融合终于结束了漫长的黑暗历史。他是一位罕见的政治家,也是一位主张“宽容”的慈父般的领袖。

若くして人種隔離政策への抵抗に身を投じ、捕まる。悪名高い刑務所ロベン島などで27年の獄中生活に耐えた。閉ざされた歳月はマンデラ氏を不屈のイメージで染め、生きながら伝説になっていった

年轻时代他便投身于抗击种族隔离政策的运动并遭到了当局的逮捕。在臭名昭著的罗宾岛监狱忍受着长达27年的监禁。封闭的岁月造就了曼德拉先生不屈不挠的形象,成为他生命的传说。

71歳で釈放されて4年後、島を再訪した。「一番悲しかったのは、母と息子が相次いで亡くなり、葬式にも行けなかったことだ」と語り、不屈の人が記者の前で初めて涙を見せたという

71岁被释放出狱,4年后再访该岛,他说,“最让我悲痛的是母亲与儿子相继去世,我却连葬礼都不能出席”如此坚强的一个人第一次在记者面前留下了热泪。

闘い続けたその生涯に、人が人らしく生きる権利を思ってみる。自由と平等にせよ、参政権にせよ、いまでは当たり前のことを勝ち取るために史上流された血と涙の量はどれほどになろう。むろん「知る権利」もである

面对其坚持斗争的人生,我也试想着人应有的生存权利,无论是自由与平等,还是参政权利,为了夺取如今看来理所当然的权利,真不知道历史上流淌了多少鲜血和眼泪。当然,“知情权利”也是如此。

大統領就任演説で「人種が融和する虹の国をつくろう」と語った姿は忘れがたい。遠い夜明けへ歩む抑圧された人々を、言葉と行動で勇気づけてきた。掲(かか)げるこぶしのあれほど高かった人を、ほかに知らない。

总统就任演说中他呼吁,“让我们共同建设一个人种和睦的彩虹般美丽的国家吧!”当时的身影令人难忘。他用自己的语言和行动为那些遭受着压迫的人们、奔向遥远黎明的人们增添了勇气。我不知道除了他之外,还有谁能如此高高地举起拳头。

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