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お正月の江戸の大通りを散歩してみよう。場所は日本橋の通油町(とおりあぶらちょう)だ。現代では、東京メトロの日比谷線 小伝馬町駅が近いと思われる。

试着漫步正月的江户大街吧。位置就在日本桥通油町。在现代大概是位于东京地铁日比谷线小传马町车站附近。

通りに面しているお店は、その看板から分かるように本問屋である。本問屋の文字の左右には、鶴屋喜右衛門(つるやきえもん)と書かれている。鶴屋の屋号にふさわしく、お店のマークも鶴だ。鶴屋は江戸で有名な書店、今でいう規模の大きいブックセンターのような存在である。他に蔦屋(つたや)という有名店もあった。本屋は日本橋界隈に集中していた。それには理由がある。ここは芝居町が近く、当時は本に書かれたものが芝居になったり、芝居の内容が本になったりもした。当然読んだものは観たいし、観たものは読みたいのが人情というものだろう。

看看招牌就知道了,面向着大街的这家店是一家书店。书店文字左右书写着“鹤屋喜右卫门”。正好这家店的商标也是鹤,与店名“鹤屋子”很相称。在江户,鹤屋是一家声名远扬的书店,在今天就相当于一个大规模的购书中心。其它著名的书店还有“茑屋”。书店都集中在日本桥附近。这其中不无缘由。此处离戏剧街不远,在当时,写在书中的故事往往会上演为戏剧,而戏剧的情节也会改编书中内容。读了故事就想观赏剧目,观赏剧目后又想回味文字,这自然也是人之常情。

日本橋という場所はまさに情報の発信地であり、旅人も、商人も、参勤交代のお侍さんも、江戸のお土産を日本橋や浅草で買い求めたはずである。本屋で買う草紙類や浮世絵は、お土産にもってこいである。本を持ち運ぶのは重いだろうと思われるかもしれないが、心配には及ばない。和紙は薄くても丈夫で、しかも軽い。筆者の経験上、江戸時代の書物はとにかくみな軽いのだ。『東海道中膝栗毛』のような長編も分冊されているし、その点は売る方も心得ている。地方から出てきた者が江戸の書物を持ち帰ったら、本の内容はともかく、田舎ではかなり自慢できたのではないだろうかと思う。

毫不夸张的说,日本桥这个地方就是一个信息传播中心。商旅也好,参勤交代的武士们也好,都会在日本桥和浅草购买江户的土特产。而书店里出售的绘图小说或浮世绘,也被他们列入了土特产。或许你会觉得,一路携带书册未免太重,实际上,这种担忧完全用不着,因为和纸既轻薄又结实。笔者就深有体会,江户时代的书籍都十分轻巧。像《东海岛道中膝栗毛》那样的长篇著作则被分成多册,售书的商人是摸透了客人心思的。对那些从地方上来的人而言,带一本江户的书回去,且不说内容为何,在乡下也足够炫耀一番了,可不是吗?

本屋は、最初は京都にある本屋の江戸出店という形で登場した。江戸の本屋は大きく分けて二種類。仏書や医書などの学問的な書物を扱う『書物屋』と草紙(仮名書き、絵入りの冊子)などの大衆書を扱う『地本屋』である。鶴屋は地本屋で、京都鶴屋の江戸店だった。

一开始,书店的登场采取的是京都总店在江户开分店的形式。江户的书店大致分来有两种。一种是专营佛教或医学等学术性书籍的“书物屋”,另一种是专营绘图小说等大众读物的“地本屋”。鹤屋属于“地本屋”,是京都鹤屋的江户分店。

この図会の説明文(右上)には、『錦絵(にしきえ)』というタイトルが付いている。『江戸の名産にして他邦に比類なし中にも極彩色殊更高貴の御もてあそびにもなりて諸国に賞美すること尤もおびただし』とあり、江戸土産として錦絵の人気の高さを伝えている。鶴屋は錦絵も売っていたことが分かる。錦絵は明和年間(1764~1772)に登場。木版で多色づかいの色彩の華やかなものだが、浮世絵の一種だと思えばいい。

这幅绘图上的说明文上附有“锦绘”二字标题。上面写道:“江户名产,他邦无类,尤以异彩殊色扬名,为至上之名物,诸国赞誉尤甚”。由此可见锦绘作为江户的一项名产特别有人气。从图可知,鹤屋也在出售锦绘。登场于明和年间(1764年-1772年)的锦绘登场是一种木版画,采用多色画法,色彩很是鲜艳,可以认为是浮世绘的一种。

絵暦(今日のカレンダーに相当)に用いられたのが最初で、贈答品でもあった。鶴屋の店頭には錦絵を買う人、奧には大量の錦絵が積まれている。通りでは凧揚げをする子ども、どこかへ年始のご挨拶にいく籠(かご)に乗った大名の奥様?まことに正月らしい光景である。ちょっと足元が寒そうではあるけれど…。

锦绘最初用于绘历(相当于今天的日历),也用于礼品赠物。鹤屋的店门前聚集了购买锦绘的人,店里面堆放着大量锦绘。大街上,孩子们放着风筝,乘坐肩舆的女性会不会是哪位大名的夫人?大概是去哪儿道贺新年吧。这正是一副正月的景象。不过轿夫的脚下看起来有些冷呢。

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