DEARS星座物語外伝 二十四の物語-21 

原文听写:工藤凉月

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みずがめの旅人
朗読:神谷浩史

少年は旅をしていました。大きな山を越え、海を越え、どこまでもどこまでも歩いていきます。
一体いつから旅を始めたのか分らないほど少年は旅を日続けていました。どこか目的地があるではありません。ただ旅をするのが大好きだっただけなのです。

そんな少年が砂漠の向こうへ移行としていた時の事です。
「向こうへ行くならこれを持ってお行きなさい。」親切のお婆さんが少年に大きな水瓶を手渡しました。
その水瓶はとても大きくて重かったのですが、少年は「ありがとう、お婆さん。」そう言って素直に水瓶を受け取りました。

砂漠の旅は長く辛いものでした。風がビュウビュウ吹くたびに砂が舞い上がり、道のどこにも川や泉がないのです。でも、少年には水瓶の水があったので、旅を続けることができました。

来る日も来る日も少年は砂漠を歩き続けました。そんな中、少年は一匹の蟹さんと出会います。
「喉が渇いて死にそうです。お願いします。その水を分けていただけませんか。」
少年は蟹さんに水を分けてあげました。すると、「私にも水をちょうだい。」「僕も水が飲みたいな。」と、砂漠の動物たちが次々に水を分けて欲しいとやってきたのです。
少年は自分の分がなくなるかもしれないなんて全く考えず、みんなに水を分け続けました。

しかし、不思議な事に、いくら分けても水瓶の水がなくなりません。それどころが、水瓶から水が溢れ出てきたのです。後から後から溢れてる水はその場に大きな水溜りを作り、やがてはオアシスとなって動物たちの喉を潤しました

それからも少年は旅を続け、砂漠のあちこちにオアシスを作ったのです。

仕舞い

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