发扬个性 增添活力

しばしば使われるのに、意味を聞かれると説明しづらい語がある。「個性」はその筆頭格だろう。個性を伸ばす、個性を育む、などと言うが、さて個性とは。昨今の就職活動では「個性を封印する」という表現も聞こえてくる

往往有一些经常使用、可一旦问到它的意思却又很难说明的词,“个性”可说是首当其冲了吧。纵然有诸如发扬个性、培养个性等等说法,那么个性究竟是什么呢?目前在择业环节里也存在着一种所谓“封闭个性”的说法。

「封印」の象徴が黒のリクルートスーツなのだという。あまりの画一化に風を入れようと、「服装自由化」を学生に勧める企業をアエラ誌が報じていた。ソニーなどの有力企業も試みているが、笛吹けど踊らず。説明会はやはり黒の上下で埋まるそうだ。

据说“封闭”的象征就是清一色的应聘黑制服。据AERA杂志报道的消息称,有些企业为了向太过整齐划一的现实吹入一丝新风,便奉劝学生让“服装自由化”。索尼等颇具实力的企业也有意参与这方面的尝试,可是只闻笛声不见舞者,和者甚寡。听说,说明会上仍然是上下一水的黑色占据着整个会场。

気持ちは分かる。超氷河期のいま、就活は「人生をかけた椅子取り」にも例えられる。得点より減点が怖いとき、周りから「浮く」のはそれなりの勇気がいる。黒はいわば、無難という名の保護色なのだろう。

人们的心情是可以理解的。在正处于超级冰河期的现在,择业被比作“争夺人生依靠的椅子”。每当人们害怕减分而不是加分的时候,“鹤立”鸡群是需要相应勇气的。黑色,恐怕是一种号称最安全的保护色吧。

夏目漱石が「草枕」に書いていた。「文明はあらゆる限りの手段をつくして、個性を発達せしめたる後、あらゆる限りの方法によってこの個性を踏み付けようとする」。この一節が、どこか今の就活に重なる。

夏目漱石在其作品“草枕”中曾有过这样的描述,“文明就是用尽所有的手段充分发挥个性之后,又用尽所有的方法践踏这个个性”。这一段文字总让人觉得与如今的择业异曲同工。

幼時からの教育はさかんに「個性」を言う。しかし社会に出る学生は、指南本やセミナーの説く寸法に合わせてノウハウの尾ひれをつけ、就活戦線を泳ぐ。個性も、総体としての多様さも、色あせないかと心配になる。

从幼年时代的教育开始就一味地鼓励“个性”,可是对于每一个即将踏入社会的学生来说,却必须按照指南读本以及学习班上的说法,尽可能多地表现自己成熟的一面,在择业大潮中奋力搏击。这不免让人很担忧,如此这般,无论是个性还是总体上的多样性不都退色了吗?

むろん個性は外見よりむしろ中身だろう。とはいえ服装一つでも、同調圧力に抵抗力のある人は頼もしい。小器用に空気を読む人ばかりでは組織の活力も生まれまい。人との違いを楽しめる。そんな個性を応援したくなる。

当然,所谓个性恐怕内容比外表更重要。可话虽如此,即便从一个小小的服装上也能看得出,具有能力抵抗随波逐流之压力的人是靠得住的。如果尽是一些耍 弄小聪明察言观色迎合周围气氛的人的话,那么这个组织也绝不可能产生活力。给人以与众不同的感受,对于这等个性希望给予更多的支持。

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