DEARS 花言葉物語 青の季節
それでは、次に、一月の誕生花、スノードロップのお話をしていきますね。スノードロップは日本では松雪草と呼ばれるお花ですが、やっぱり英語のスノードロップで言ったほうが馴染み深いとも知りませんね。此花は中部ヨーロッパで自生し、雪が降ったり解けたりする春先に花弁をつけて、顔を出すんです。スノードロップの茎は茎の天辺で大きく曲がるので、下向きに純白の花が咲くんですよ。その姿から雪のしずくという意味のスノードロップという名前が付いたんだと思います。その純白な姿からスノードロップ聖母マリアの花だとされています。そのことから、二月二日の(?)という祭日には聖母マリアを祭る教会をスノードロップの花で飾る式が出てたのです。その一方で、スノードロップを不吉な花だとして、家の中に持ち込むことを嫌い。以前にプレゼントすることを避ける地方もあるんです。スノードロップの花言葉は希望を叶える。なんだか、素敵な花言葉ですね。それではこの辺で、スノードロップの物語をお話していきます。  昔々の大昔、神様が動物や植物を作りになっていたころ、肉に住むことになっていた動物たちは様々な大きさと形で作られていたので、それぞれ見分けがつきました。ですが、お花はどれも同じようにみえてしまうのです。近づいてよくみると、花びらの大きさや数が違っていますが、ちょっと離れると、もうバラもカーネーションも見分けがつきません。「神様、私たちに色をつけてください。」花たちはそうお願いします。神様は「なるほど」と膝を打って納得しました。さっそく、ずっしりと重くて大きな絵の具箱を取り出した神様は花たちに綺麗な色を塗ってあげたのです。すべての花に色を与えたものですから。あれだけ重たかった絵の具もついに空っぽになってしまいました。