万叶恋歌 「-藤之章-」(遊佐浩二) 17 美丽的月亮
「はぁ~もう飽きた!」 書道展の準備で散らかった部屋を見るのにうんざりした僕はベランダに立った。 「夜風が気持ちいいなぁ~」 「ふう~タバコなんて、何年ぶりに吸ったんだろう?はあ、月が出てる。こんな都会の真ん中でも月は綺麗に見えるのか。そうだ!これを添付して、送信…あっ」 思わず彼女にメールを送ってしまいそうになった。ただ月が綺麗だってことを伝えたいだけ。でも…いまの僕はそれさえもできない。僕は書きかけのメールを消して、携帯電話をしまいこんだ。 「はぁ~会いたいなぁ。書道展に来たら素っ気無い態度でありがとうって言ってやる!驚かせるのも悪くないよな。」 そう自分に強く言い聞かせる。そうすれば、また頑張れそうな気がするから。 『百づ島足柄小船歩き多み目にこそ離るらめ心は思うへど』 忙しい日が続き、いまは君を遠くに感じる。でも、僕は僕なりに君のことを考えているんだ。 僕はまだ長いタバコを灰皿に押し付けて、早々に部屋へと戻った。
“啊!已经腻了!” 看腻了为书法展做准备而弄乱的房间的我,站到了阳台上。 “夜风让人心旷神怡啊……” 又开始吸多年不碰的烟了。啊,月亮出来了。 在这样的都市中心也能看见美丽的月亮吗?对啊!附上这个,发送、啊! 毫不犹豫的想给她发短信。只是想告诉她月亮很漂亮。但是,现在的我连这都做不到。我删除了写到一半的短信,关掉了手机。 “啊……想见她啊……如果她能来书法展的话,我就用冷淡的态度对她说谢谢,吓唬吓唬她也不坏啊。” 我尽力这样说服自己。这样的话,就有仍然在努力的感觉了。 『足柄山[地名],网套均无声息;正好与妹,共寝解衣。』 忙碌的日子还在继续,现在感觉你很远。但是,我以我的方式想着关于你的事。 我把还剩很长一截的烟掐灭,早早的回了屋。