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むかしむかし、江戸のある町で、たくさんのヘビが坂道の途中に集まって重なり、なわであんだおけのようになっていました。

很久很久以前,在江户的某个镇上,很多蛇聚集在坡道上叠在一起,就好像用绳子编成的木桶一样的。

あまりにもめずらしい光景なので、坂道ゆきかう人々は足を止めてながめていました。

由于是很少见的景象,所以经过坡道的人们都驻足观赏。

するとその話を聞いた近くに住む十四歳の千吉(せんきち)と言う男の子が、急いでその坂へ走って行きました。

住在这附近一个叫千吉的十四岁男孩听说这件事后就急忙跑到那坡上去。

そしてとぐろを巻いておけのように重なりあっているヘビの固まりの中へ、いきなり手を突っ込んだのです。

然后对着卷在一起的像木桶一样的蛇群中突然将手伸了进去。

「おいおい、馬鹿な事をするな。ヘビにかみつかれたら、どうするんだ」

“喂,不要做傻事啊。要是被蛇咬了可怎么办啊。”

見ている人たちが心配して言いましたが、千吉は平気な顔でニッコリしました。

看着的人担心得说道,可是千吉却一脸无所谓得笑了笑。

そして突っ込んだ手の先で何かをつかむと、引き出した千吉の手には古い銅銭が一枚にぎられていたのです。

然后伸进去的手抓到了什么东西,拿出来一看千吉的手里放着一枚旧铜钱。

千吉は小さい時に死んだおばあさんから聞いた話を、ずっと覚えていたのです。

千吉一直记得小时候听过世的奶奶说过的话。

千吉のおばあさんは、こう言ったのです。「いいかい。ヘビがたくさん集まっている所はヘビ塚と言って、その中にはヘビの宝があるんじゃ。その宝を手に入れた者は運が開けて、一生お金に困らないというぞ。もしもヘビ塚を見つけたら、怖がらずに手を入れてみなさい」

千吉的奶奶这样说过:“听好了哦。有很多蛇聚集的地方就叫蛇冢,那里面有蛇宝。能拿到那个宝贝的人就能开运,一辈子都不用为钱愁了。如果看到冢的话,不要害怕把手伸进去试试看。”

おばあさんが言った事は、本当だったのです。

奶奶说的果然是真的。

そのヘビの宝である銅銭を大切にした千吉は、それからどんどん運が開けて大金持ちになったという事です。

千吉很珍视蛇宝铜钱,之后渐渐得开运成了个富翁。

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