韓国が日本に対しコンプレックスを有しており、日本のことが気になってしかたがないという指摘はよくなされておりますが(黒田勝弘『“日本離れ”できない韓国』文春新書等)、中国も日本に対して複雑な感情を有しており、韓国とは別な意味で日本のことを無視できないようです。

黑田胜弘的著书中曾指出,韩国自古以来对日本就持有自卑感,而中国对日本的感情素来也是理不清断不明,虽然和韩国的“自卑情结”不同,但不可否认的是,中国在某种程度上也无法做到可以完全无视日本。

その1つの表れが第64回カンヌ国際映画祭で、ファン・ビンビン(范冰冰)が着ていた鶴がデザインされた真紅のドレスです。かなり華やかなドレスで、間違いなく人目を引きつけるものです。しかしその絵柄が環球網によると、いろいろと話題になったようです。

表现之一则是这次引起巨大话题的第64届戛纳国际电影节。走红地毯时,范冰冰的“仙鹤装”可谓是震撼全场。点缀上仙鹤图案的红裙,乍一看绝对是吸引众人瞩目的焦点。但据环球网报道,此装扮掀起的话题指数,可不亚于大洋彼岸的LADY GG。

まずはフランスの文化的な問題ですが、鶴はフランス人にとって、愚かとか淫らなことの象徴だそうです。従って、鶴以外に愚か者とか、娼婦の意味にもなるようです。

首先不得不提就是法国的文化问题,有人曾指出,鹤之于法国人,是一种愚蠢和淫荡的象征。因此,鹤除了其本身的含义,还被引申为“笨蛋”、“娼妇”。

もう1つの指摘がもっと大きな問題で、この絵柄が日本の皇室を表しているという指摘がなされました。鶴はめでたい鳥ということから、実際皇室が着用される袍 (束帯の上着)の文様には鶴が使用されています。そしてよく見るとこの衣装には菊の花(いうまでもなく菊花紋)もあしらわれていたことから、よりそうした批判を受けたようです。

还有种说法称,仙鹤图案是日本皇室的一种象征。在日本,鹤是寓意吉祥的鸟,所以皇室成员朝服的上衣也一度用仙鹤花纹加以装饰。仔细观察的话,“仙鹤装”中除了一目了然的仙鹤,菊花花纹(菊花是日本皇族的徽章)也穿插其中,大概基于上述原因,“仙鹤装”才备受争议。

ただ、もともと「鶴は千年、亀は万年」という諺は中国の『淮南子』などが発祥と言われており、それが日本に伝わってめでたい鳥とされたのですから、何もそんなに目くじらを立てなくても良いのではないかと思うのですが、なかなかそうもいかないようです。

说到仙鹤的寓意,传说它起源于《淮南子》谚语之“千年仙鹤万年龟”,流传到日本之后意思也没有发生什么变动。因此,我个人觉得没有必要吹毛求疵找什么碴,也没有必要说什么“日本皇室风”。

他にも、2008年に丹頂鶴を中国の国鳥化しようという動きありましたが、学名が「日本鶴」だったことから強い反対が起こり立ち消えになったことがあります。

除此之外,2008年中国曾试图将丹顶鹤作为国鸟上报国务院,但因其学名为“日本鹤”,遭到各界强烈反对,当时就这样不了了之了(现在,丹顶鹤已经被列为国家一级保护动物)。

実際、今回の范冰冰の衣装については、敦煌紋に同じようなものがあるという指摘もなされているとのことですから、私はさほど気にしなくてもよいと思っているのですが。

还有人指出,“仙鹤装”上的花纹和中国敦煌的图案极为相似。当然,我个人认为没有必要去纠结这些问题。

小编补充:丹顶鹤虽主要分布在中国大陆,但却拥有一个与中国完全扯不上边的拉丁文学名 ─ Grus japonensis(意即日本鹤)。其原因是,清末时期,清廷奉行锁国政策,学者无从进入中国研究丹顶鹤这种当时尚未“发现”的雀鸟。正好当时日本有向这些学者提供丹顶鹤的样本,因此当学者命名这种新雀鸟时就依规则以样本的来源地(即日本)来进行命名。