中国で集団発生し、感染が中国国外に広がっている新型コロナウイルスについて、世界保健機関(WHO)は30日に専門家委員会による緊急会合を開き、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

本月30日,世界卫生组织(WHO)专家委员会召开紧急会议,宣布在中国集中出现并扩散至国外的新型冠状病毒“为国际关注的突发公共卫生事件”。

緊急事態は、感染が国境を越えて広がり、感染拡大防止に国際的な対応が必要な場合に、専門家委の判断を踏まえWHOの事務局長が宣言する。緊急事態宣言は、アフリカのコンゴ民主共和国で発生したエボラ出血熱について昨年7月に出されて以来、6例目。

国际关注的突发公共卫生事件是在病毒传染跨越国境,全球都有必要为防止疫情进一步扩散而采取应对措施的情况下,世界卫生组织总干事基于专家委员会的判断宣布的。这是继去年7月非洲刚果民主共和国发生的埃博拉疫情后,世界卫生组织宣布的第六次国际关注的突发公共卫生事件。

30日夜に記者会見したテドロス・アダノム事務局長は、中国国外での感染例が確認された国が増えていると指摘。「中国国内ではなく、国外の状況を見て判断した」と宣言した理由について述べた。一方、人の移動や貿易の制限は、WHOとして勧告はしないとしている。

30日晚召开的记者会上总干事谭德塞指出,除中国外,出现确诊病例的国家数量正在增加。他表示“疫情不仅发生在中国国内,(宣布新型冠状病毒为国际关注的突发公共卫生事件)是根据国际疫情作出的判断”。另一方面,世界卫生组织不建议对人口移动和贸易进行限制。

新型肺炎をめぐっては、専門家委が22、23日に緊急会合を開いて緊急事態にあたるか検討。この時点では「中国国外でのヒトからヒトへの感染が確認されておらず、時期尚早だ」として、宣言を見送った。だがその後、日本やベトナムでヒトからヒトへの感染が確認されるなど、中国国外での感染が急速に広がったため、再度緊急会合を開いた。

世界卫生组织专家委员会此前于22日、23日就新型肺炎进行过紧急会议,商讨是否判定其为突发公共卫生事件。由于当时“尚未出现除中国外的人传人感染病例,因此判断为突发公共卫生事件还为时尚早”。但此后,由于日本越南等国确认出现人传人感染病例,疫情在中国以外国家迅速传播,因此世界卫生组织再次召开了紧急会议。

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