【原作】:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
【朗読】:保志総一朗、諏訪部順一
地球の砂漠に降り立った王子は、まずヘビに出会う。その後、王子は高い火山を見、数千本のバラの群生に出会う。自分の星を愛し、自分の小惑星の火山とバラの花をいとおしく、特別に思っていた王子は、自分の星のものよりずっと高い山、自分の星のバラよりずっとたくさんのバラを見つけて、自分の愛した小惑星、火山、バラはありふれた、つまらないものであったのかと思い、泣く。
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狐が現れたのはその時だった。
就在这当儿,跑来了一只狐狸。
「こんにちは。」
“你好。”狐狸说。
「こんにちは。」王子さまは丁寧に答えたが、振り返っても誰もいなかった。
“你好。”小王子很有礼貌地回答道。他转过身来,但什么也没有看到。
「ここだよ。リンゴの木の下さ。」
“我在这儿,在苹果树下。”那声音说。
「君は誰?とっても可愛いね。」
“你是谁?”小王子说,“你很可爱。”
「僕、狐だよ。」
“我是一只狐狸。”狐狸说。
「一緒に遊ぼう。僕、今とっても悲しいんだ。」
“来和我一起玩吧,”小王子建议道,“我很寂寞……”
「君とは遊べない。飼い慣らされていないから。」
“我不能和你一起玩,”狐狸说,“我还没有被驯服呢。”
「ああ、ごめんね。でも、
飼い慣らすって、どういう意味?」
“啊!真对不起。”小王子说。
思索了一会儿,他又说道:“什么叫‘驯服’呀?”
「君はこの辺の人じゃないね。何を探しているんだい?」
“你不是此地人。”狐狸说,“你来寻找什么?”
「人間だよ。ねえ、飼い慣らすって、どういう意味?」
“我来找人。”小王子说,“什么叫‘驯服’呢?”
「人間は铳を持っていて、また狩りをする。全く困ったものだ。でも、鶏を飼っている。いい所はそこだけかな。君、鶏を探しているの?」
“人,”狐狸说,“他们有枪,他们还打猎,这真碍事!他们唯一的可取之处就是他们也养鸡,你是来寻找鸡的吗?”
「違うよ。探しているのは友達だ。飼い慣らすって、どういう意味?」
“不,”小王子说,“我是来找朋友的。什么叫‘驯服’呢?”
「みんながすっかり忘れていることだよ。
絆を作るって意味だ。」
“这是已经早就被人遗忘了的事情,”狐狸说,“它的意思就是‘建立联系’。”
「絆を作る?」
“建立联系?”
「そうさ。僕にとって君はまだ他の十万人の男の子と同じ、ただの男の子だ。僕には君は必要ないし、君にも僕は必要ない。君にとって僕はまだ他の十万匹の狐と同じ、ただの狐だからね。だけど、君が僕を飼い慣らしたら、僕たちは互いに必要不可欠な存在になる。僕にとって君は世界でたった一人だけの男の子。君にとって僕は世界でたった一匹だけの狐。」
“一点不错,”狐狸说。“对我来说,你还只是一个小男孩,就像其他千万 个小男孩一样。我不需要你。你也同样用不着我。对你来说,我也不过是一只狐狸,和其他千万只狐狸一样。但是,如果你驯服了我,我们就互相不可缺少了。 对我来说,你就是世界上唯一的了;我对你来说,也是世界上唯一的了。”
「だんだん分かってきたよ。ある花のことだけど、その花は僕を飼い慣らしていたんだと思うな。」
“我有点明白了。”小王子说,“有一朵花……,我想,她把我驯服了……”
「そういうこともあるかもね。地球では何でもあるからね。」
“这是可能的。”狐狸说,“世界上什么样的事都可能看到……”
「ああ、地球の話じゃないんだよ。」
“啊,这不是在地球上的事。”小王子说。
「え?他の星?」
狐狸感到十分蹊跷。“在另一个星球上?”
「そう。」
“是的。”
“在那个星球上,有猎人吗?”
「いないよ。」
“在那个星球上,有猎人吗?”
「そいつはいいや。鶏はいる?」
“这很有意思。那么,有鸡吗?”
「いないね。」
“这很有意思。那么,有鸡吗?”
「思い通りに行かないもんだな。まあ、いいや。話を続けよう。
“没有十全十美的。”狐狸叹息地说道。可是,狐狸又把话题拉回来:
僕の暮らしは
単調だよ。僕が鶏を追う。人間が僕を追う。鶏はみな同じ、人間もみな同じ。おかげで、いささか
退屈しているんだ。でも、もし君が僕を飼い慣らしてくれたら、僕の
暮らしはお日様が当たったみたいになるよ。僕は足音が聞き分けられる。誰かの足音が聞こえたら、僕は慌てて地面に潜る。でも君の足音は音楽みたいに僕を穴から
誘い出す。それに、ほら、あそこに小
麦畑が見えるでしょう。僕はパンを食べないから、小麦には全く用がないんだ。だから、小麦畑を見ても何も感じない。悲しい話だけどね。でも、君は金色の髪をしているよね。だから、君が僕を飼い慣らしてくれたら、素晴らしいことになる。金色の小麦を見るたびに、僕は君のことを思い出すようになるよ。小麦畑を渡っていく風の音さえ好きになるよ。」
“我的生活很单调。我捕捉鸡,而人又捕捉我。所有的鸡全都一样,所有的人也全都一样。因此,我感到有些厌烦了。但是,如果你要是驯服了我,我的生 活就一定会是欢快的。我会辨认出一种与众不同的脚步声。其他的脚步声会使我 躲到地下去,而你的脚步声就会象音乐一样让我从洞里走出来。再说,你看!你看到那边的麦田没有?我不吃面包,麦子对我来说,一点用也没有。我对麦田无动于衷。而这,真使人扫兴。但是,你有着金黄色的头发。那么,一旦你驯服了 我,这就会十分美妙。麦子,是金黄色的,它就会使我想起你。而且,我甚至会喜欢那风吹麦浪的声音……”
狐はふと黙って、長い間王子さまを見つめていた。
狐狸沉默不语,久久地看着小王子。
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