■タレントを襲うリアリティショック

■艺人遭受的真实打击

多くのタレントは、過酷な労働と薄給に加えて、「意見を言ったら干される」という強迫観念、「先行投資してやっているんだ」という圧力、「いつかこうしてあげるから」という口約束などの厳しい条件に耐えながら活動しています。さらに、能年玲奈さんが過酷な状況下に置かれているように、一般人のような転職(事務所移籍)もままならず、絶望感に襲われる人も少なくありません。

许多艺人除了承受严酷的劳动和低薪之外,还有“被提意见的话就会被搁置”这样的强迫观念,“作为先行投资而去做工作”这样的压力,以及“总有一天会让你这样(达到某种地位、接到某种工作)”这样的口头约束等,忍受着这些严格的条件而活动着。更有甚者,像能年玲奈那样被置于严酷的状态下,但又不能像一般人那样转职(跳槽到其他事务所),由此而倍感绝望的人也不在少数。

もちろん厳しい労働環境や不満はどの業界でもあるものですが、タレントにはプライベートの不自由や、そこから来る苦痛も多く、そのプレッシャーは計り知れないものがあります。たとえば、「気軽に街を出歩けない」「イメージどおりの言動をしなければいけない」「髪型や服装を自由に変えられない」「異性と並んで歩くことさえ許されない」「性的な対象にされる」など。過重労働、パワハラ、プライベートの不自由が重なり、「自分一人の力では持ちこたえられない」というタレントも多いです。

当然,对于严酷的劳动环境和不满,这在任何业界都存在,但艺人还存在着私生活不自由,伴随而来的痛苦也很多,由此承受的压力是不可估量的。比如“无法轻松地走上街头”、“只能做符合形象的言行”、“不能自由地改变发型和服装”、“甚至无法被允许和异性并肩而行”、“被当做性幻想的对象”等。过劳、职权暴力、私生活不自由,这些问题叠加在一起,觉得“凭借一己之力无法承受”的艺人也很多。

↑↑每天都被八卦杂志的镜头对准的艺人们,例如《周刊文春》最近拍到的对象是花泽香菜与小野贤章

針のムシロのマネジャーは

如坐针毡的经纪人

そもそも芸能界は、「新たな職に対する期待と現実とのギャップに悩む」、いわゆる“リアリティショック”が最も大きい業界。華やかさにあこがれて飛び込んだ分、マイナスギャップで悩みが深くなりやすい面があり、一般労働者以上のフォローアップが欠かせないのに、それが十分ではないことが多いのです。

原本娱乐圈就是“对新工作的期待和现实的反差有所烦恼”,也就是说娱乐圈是遭受“真实打击”最严重的业界。(人们)因向往这个业界的光鲜亮丽而投身其中,相应地也存在容易因消极反差而产生深刻烦恼的一面,明明必须拥有比起一般劳动者更强的跟进力,但仅拥有这一点往往又是不够的。

そして、フォローアップが欠かせないのは、富美加さんのようなタレントだけではありません。今回の騒動で富美加さんと同等以上に混乱しているのは、担当マネジャーでしょう。これまで二人三脚でマネジメントしてきたつもりが、まさかの音信不通状態……。各所への謝罪行脚だけでなく、自分を見る社内の厳しい目にさらされ、針のムシロという状態ではないでしょうか。

此外,需要跟进的不仅仅是像富美加这样的艺人。通过此次的骚动,像富美加那样遭受混乱且“有过之而无不及”的,正是她的负责经纪人吧。至今为止明明一起齐心协力经营事业,没想到如今却是断绝联络的状态……。除了到处向各方道歉之外,还要遭受监管自身的公司所投来的严厉目光,这难道不就是“如坐针毡”的状态吗?

加えて富美加さんが、「力ある大人の怖い部分を見たら夢ある若者はニコニコしながらすべてにうなずくようになる。そんな中ですり減っていく心を守ってくれようとしたのは事務所じゃなかった」と事務所批判のツイートを続けていることが追い打ちをかけています。

再加上,富美加在推特上一直持续着对事务所的批判,她说“看到有力量的大人们可怕的一面,有梦想的年轻人就只能笑眯眯地点头答应所有事情。在这样的情况下,守护着自己破碎的心的,并不是事务所”。

■「私はぺふぺふ病にかかっている」

■“我患有ぺふぺふ病”

実際、富美加さんは2015年ごろからブログの内容がネガティブになり、最後に更新した昨年3月には、「最近生きてる気がしませんでしたが なんとかまた、行けそうです」「まじゴミクズでした」「今年もまた色んなやばいことが 私を待っているだろうけど そこで終わりたくないです」「気持ちの切り替えのためにブログを更新しました。すいません、もうちょっと頑張りますね」と危ういフレーズを連発していました。

实际上,自2015年起,富美加的博客内容就变得很消极,最后更新于去年3月,当时接连发布了诸如“虽然最近不觉得我仍活着,但我觉得我似乎还可以继续工作”、“真是人渣”、“今年也将有各种严酷的事情在等着我吧,但我不想在此处停下来”、“为了转换心情,我来更新博客了。真是抱歉,我会稍微再努力一下”这样的危险词句。

今までの「当たり前」がいよいよ通用しない時代に

至今为止的“理所当然”,即将进入无法通用的时代

富美加さんは、昨年発売されたフォトブックにも、「私はぺふぺふ病(独自に命名した謎の病)にかかっている」「虚無感がぬぐえないのである」などとSOSのようなフレーズをつづっていたのです。このような危機的サインを受け止めて適切な対応ができていたら……、担当マネジャーだけでなく組織的な管理体制を整えてフォローできていたら……という感覚は、芸能関係者より一般人のほうが持ち合わせているのではないでしょうか。

富美加在去年发售的写真集中,也缀述了“我患有ぺふぺふ病(富美加自己命名的神秘病症)”、“无法消除虚无感”等像是SOS的词句。如果能注意到像这样的危机信号,并给予妥当的应对的话……不止是负责富美加的经纪人,而是整理好组织性的管理体制去跟进这件事就好了……像这样的感觉,比起把她当做娱乐圈相关人士,把她当做一般人来对待才是应有的态度吧?

今回は富美加さんのやり方にも問題がありそうですが、芸能事務所の「これくらいのことはタレントなら当たり前」という意識は、いよいよ通用しない時代に突入しています。そんな時代の要請を認められるかどうか?今後、芸能事務所のリスクヘッジはこの点が重要になってくるでしょう。

这次,富美加的做法的确也有问题,但艺人经纪事务所“像这样的情况(压力),对于艺人来说是理所应当的”这样的意识,即将进入无法通用的时代。对于这种时代的要求是否给予承认呢?今后,艺人经纪事务所在降低风险方面,这一点应该会变得很重要吧。

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