国内外を問わず、高い人気を誇る作家、「村上春樹」。世界中に熱狂的なファンをもち、出版される作品すべてがベストセラーとなり、2006年には民族文化へ貢献した作家に贈られる フランツ・カフカ賞を受賞。 ノーベル文学賞の有力候補とも言われている彼の数多い作品の中から人気作品をランキングにしました。

堂々の1位は、1987年刊行「ノルウェイの森」。淡々と生と死、喪失と再生などを描く切ない恋愛叙情詩は刊行当時、社会現象となる爆発的ヒットを記録。国内発行部数870万部にのぼり、2004年にブームともなった「世界の中心で、愛をさけぶ」に発行部数を抜かれるまで、発行部数は不動の1位でした。春樹氏がファンだという、カンヌやヴェネチアなどの世界的映画祭の常連監督であるフランス系ベトナム人監督の トラン・アン・ユン監督によって、映画化も決定。「シクロ」「青いパパイヤの香り」など、しっとりとした空気を丁寧に描く監督だけに、映画も期待が寄せられてます。

続いての2位「海辺のカフカ」。世界的名作「変身」でおなじみの フランツ・カフカの思想的影響を元に、自立することを願う15歳の少年「僕」と、東京都中野区に住み、猫と話ができる不思議な老人、ナカタさんにおこる不思議な出来事を描いた作品は、出版当時、特設のホームページが設けられ、世界中の読者が感想や質問を書き込めることができ、後ほど「少年カフカ」というムックになったことも話題に。5位にランクインした、デビュー作「風の歌を聴け」は今でも人気の不朽の名作。「僕」とその親友の「鼠」の漠然とした不安と努力を、たんたんとした切り口で語るこの作品は、春樹デビューにもぴったり。いまだに、青春時代を思い出すために読み返すフリークが多いのもうなづけます。

村上春樹自身、昔ジャズ喫茶を経営してたこともあってか、小説のふしぶしに、音楽が登場します。デビュー作は ボブ・ディランを始め、古きよき アメリカン・ロックや ジャズがちりばめられ、「海辺のカフカ」では主人公の「僕」が聴いている音楽はイギリスを始めとする世界中でカリスマ的人気のバンド「レディオヘッド」の「KID A」だったりと、音楽ファンは、余計引きこまれること間違いありません。

秋の夜長の読書に、今年は村上春樹の本を加えて、しっとりとすごしてみませんか?

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