文章を書いている時に、この言葉は漢字にするべきか、平仮名(ひらがな)で書いた方が良いのか、迷うことがありますよね。

在写文章的时候,这个字应该用汉字写,还是用平假名写呢,像这样在心里纠结的经历想必很多人都有过吧。

私がライターになりたての頃、上司に「漢字にするか、ひらがなにするか、迷ったら、ひらがなで書け」と教えられました。

我在做编辑的时候,上司对我说过“当不知道用汉字好还是用平假名好的时候,就用平假名写”。

本を読むことが好きで、古典とか、古い名作などを好む人が書く文章は、漢字が多いものです。もちろん、漢字が多い文章は、読者に視覚的な威圧感を与えてしまうので、良くないということを知れば、意識的に漢字を少なく書くようになります。

喜欢读书、喜欢古典名作一类人写的文章一般汉字都很多。毋庸置疑,汉字多的文章会给读者一种视觉上的压迫感,感觉到这样不好的话,就会下意识地在文章中减少汉字的使用频率。

漢字はできるかぎり、ひらがなに開くのが基本。もちろん、ひらがなばかりでは、逆に意味をとりにくくなりますので、そこはバランス感覚をはたらかせてください。

尽量把汉字写成假名是基本的常识。当然,如果光是平假名的话,反而不能很好地理解文章的意思,这里就需要进行权衡。

有名な作家の文章を読みますと、川端康成の文章には漢字が驚くほど少ないですが、これは例外中の例外。三島由紀夫でも漢字は多いのですね。近代文学の名作を今になって読み返しますと、漢字が多いという点で、少し違和感を覚えます。

读一些有名作家的文章就会发现,川端康成的文章中汉字出奇少,这是例外中的例外。三岛由纪夫的文章中汉字则很多。现在再读近代文学中的名作,对于汉字很多这一点多少感觉到一些违和感。

以下、漢字をひらがなにした方が良いと思われる例をあげてみます。

以下是我认为用平假名写比较好的词语。

然し→しかし 但し→ただし 予め→あらかじめ 概ね→おおむね 

更に→さらに 何故→なぜ 且つ→かつ 様々→さまざま 

色々な→いろいろな 内に→うちに 既に→すでに 為に→ために 

或いは→あるいは 暫く→しばらく 丁度→ちょうど 

しかし、漢字はできるかぎり、ひらがなにした方が良いと教えられても、不安は残ります。もっと明確なルールがあることを知れば、迷いはさらに少なくなるでしょう。

但是,虽然说尽量把汉字写成平假名,但还是感觉到一点不安。如果关于这点有什么明确规定的话,也就会少一点迷惑了吧。

漢字が持つ本来の意味として使わない場合には、ひらがなにする。

当要表达的意思与汉字原本的意思不同时,使用平假名。

×良く行く店

○よく行く店

「良く行く店」と書くより、「よく行く店」と書くべきです。なぜなら、この場合の「よく」は「しばしば」「ひんぱんに」の意味で、「良い」「悪い」の「よく」ではないからです。

比起“良く行く店”,更应该用“よく行く店”。为什么这么说呢,因为这种情况下“よく”是“经常”、“频繁地”的意思,并不是“好”、“坏”的“よく”。

×この世には完全無欠の人間と言うものは存在しない。

○この世には完全無欠の人間というものは存在しない。

この場合の「いう」は口に出して「言う」という意味ではないからです。

这种情况下的“いう”并不是用嘴说话的“言う”。

以上のように、その漢字が持つ、本来の意味から離れて使う場合には、平仮名(ひらがな)にすべきなのです。

综上所述,当要表达的意思与汉字本来的意思有偏差的时候,应该使用平假名。

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