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▼平安期の歴史書に皆既日食の記述がある。〈墨の色のように光なく、鳥の群れが乱れ飛び、多くの星が現れる〉。都人を驚かせた朝の異変は975年8月10日、太陽は午前7時45分8秒から完全に隠れたと、今の科学が突き止めている。

平安时代的历史书中就有关于日全食的记载,<如同墨色一般暗淡无光,成群的鸟儿惊慌失措地胡乱飞翔,天空中出现了闪烁的繁星>。当今科学则明确指出,975年8月10日的清晨,出现了一个令京城居民大为惊讶的奇观,太阳从上午7时45分8秒开始完全地隐藏了起来。

▼そんな話題を『完全ガイド皆既日食』(朝日新聞出版)で紹介した武部俊一さんは、皆既の愉悦を「天と地と人の一体感」とする。「宇宙の中にいる自分をこれほど実感させてくれるものはない」。

在《完整介绍日全食》(朝日新闻出版)一书中介绍了这一话题的武部俊一先生认为,日全食带给人们的愉悦就是“天、地、人的整体感”,“除此之外没有任何一种东西能够使你如此身临其境地感受到存在于宇宙之中的自我”。

▼21世紀で最長、約6分半の皆既食が4日後、南西諸島などで起きる。日本の陸地から拝めるのは46年ぶり、次は26年先とあって、島々に渡る「観測客」は2万人を超すとみられる。この週末から天気図が気になろう。

21世纪中最长的一次,大约持续6分半钟的日全食将在4天之后的西南群岛等地出现。这是46年以来再一次可以从日本本土进行的观赏,下一次将出现在26年之后,估计准备渡海登岛的“观测游客”将要超过2万人。从本周末开始,天气图恐怕将成为人们关注的中心。

▼99年夏の皆既食をフランスで見た。「日食渋滞」の中、トイレを我慢して車で皆既帯に滑り込んだ。草原を貫く道に停車してほどなく、ゴーと音がするように暗くなった。鳥が飛び立ち、雲間から黒い太陽がのぞく。神々しい天の消灯。闇に甘えて用を足した。

出现在1999年夏天的日全食是在法国观赏的,我们克服了“日食拥堵”造成的困难,憋着尿开车进入了日全食投影地带,在贯穿于草原的道路上刚停稳车,突然间就像是“哐”的一声敲响了大锣似地倾刻间天暗了下来,鸟儿腾空而起,从云缝中窥见到了一个黑色的太阳。这是神秘的苍天进行的一次熄灯,多亏了这次的黑暗,才解决了方便的问题。

▼月の400倍の直径を持つ太陽が、約400倍のかなたにある。この奇跡が二つの球体の見かけの大きさをそろえ、月が日にぴたりと重なる時が巡り来る。創造主からの贈り物と言われるゆえんだ。

直径相当于月亮400倍的太阳位于(地球至月亮)400倍之遥的远方。这一奇观需要使这两大球形天体外观的大小趋于一致,当月亮转动到彻底地与太阳重合的位置时才能发生。这便是被称为造物主给予的恩赐的原因所在。

▼こざかしい性善説、性悪説の及ばない大宇宙の営みである。一方に、ちっぽけな人間がいる。この生き物、自由にならぬものはないと勘違いし、理性を忘れて破壊に浪費、やりたい放題。主はたまに昼の光を奪い、小さな星の支配者を戒めるのだろう。効き目のほどは知らない。

这是聪慧的大宇宙的一种运行活动,谈不上是性善说还是性恶说。另一方面,当然还必须有渺小的人类的存在。这种生物错误地认为,世上任何事物都是自由的,他们忘记了理性,不仅大肆破坏而且挥霍浪费,为所欲为。天主偶尔夺走一次白昼的光明,这或许是对于这小小星球之统治者所采取的一种戒律,当然效果如何并不得而知。

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