明治年间 孩童天堂

明治の初期のころの庶民はたいそう機嫌がよかったらしい。いつもにこにこして、晴れ晴れしかった。大森貝塚の発見で知られる米国の博物学者エドワード・モース(1838~1925)が『日本その日その日』に書き残している

明治初期那阵子老百姓的情绪相当好,总是笑呵呵的,非常开朗。因为发现了大森贝塚而闻名美国动物学家爱德华·莫斯(1838~1925)将当时的状况记录在了《日本的日日夜夜》一书里。

3回にわたり滞日した。日本は子どもたちの天国だと、モースは繰り返し強調する。大切に注意深く扱われ、多くの自由を与えられつつ、自由を乱用はしない。その笑顔からして、彼らは〈朝から晩まで幸福であるらしい〉とまで書く

他曾经3次在日本生活,并反复强调说日本是孩子们的天堂。他们深受关注和重视,并得到了很多自由的空间,同时又不胡乱使用自由。他们的笑容中似乎写着,〈从早到晚都幸福〉。

偏見に曇った眼鏡よりは共感に満ちたバラ色の眼鏡を。そう信じたモースの記述はくすぐったい感じもするが、失われた時代の貴重な証言だ。彼は膨大な収集品も残した。火鉢箱枕から店の看板や大工道具まで、暮らしの中の身近な品々である

充满同感的玫瑰色眼镜总比被偏见蒙蒙蔽了的眼镜好。对此深信不疑的莫斯的记述虽然也稍有不十分确定的感觉,但足以成为已失去的这一时代珍贵的证言。他还留下了收集到的数量庞大的物品,从火盆到箱枕,从商店的招牌到木匠的工具,尽是些日常生活中人们身边的东西。

それらが里帰りしている。両国の江戸東京博物館で開かれている「明治のこころ」展である。品物だけではない。当時の日本の姿をいきいきと捉えたスケッチやガラス原板写真も数多い。いまだ文明開化の波の及ばぬ市井の日常がよみがえる

这些物品都回到了故乡。这就是正在位于两国的江户东京博物馆举办的“明治之心”展。不仅有实物,还有很多生动地捕捉到的描写当年日本实情的写生画及玻璃原版照片。从中我们能够追溯到当年文明开化尚未波及到的市井日常生活。

赤ん坊をおぶった子らがにらめっこをする一枚に頬が緩む。障子紙をぼろぼろにしたイタズラ小僧たちも笑いを誘う。小林淳一(じゅんいち)副館長に聞くと、やはり子どもをめぐる展示に力を入れたという。いじめや虐待が絶えない今の世相が念頭にあった

面对着一枚背着婴孩,正在比看谁忍得住的孩子照片,不由地脸上露出了会意的一笑。那些将隔扇上的糊纸弄得破烂不堪的小家伙也足以逗得人前仰后合。据小林淳一副馆长介绍称,这次展览重点都集中在孩子们身上,因为心里装着欺辱虐待不断出现的当今社会状况。

明治日本がただの異空間と映るか、それとも懐かしさやつながりを感じるか。見る側の機嫌のよしあしを占ってくれそうな試みである。

明治日本展究竟只是反映了不同的时空?还是让人产生怀念及联想?可以说是一次预测观众情绪变化的尝试。

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