动漫泰斗 宣布引退

アニメ映画監督の宮崎駿(はやお)さんが引退するという寂しいニュースに、司馬遼太郎さんの言葉が重なった。1988年に長編小説「韃靼疾風録(だったんしっぷうろく)」で大佛次郎賞を受けたとき、司馬さんは創作の厳しさをこう語っている

动漫电影导演宫崎骏先生引退,这条让人感到凄凉的消息印证了司马辽太郎先生的一段话。这是司马先生以1988年发表的长篇小说“鞑靼疾风录”而获得大佛次郎奖后,在谈到创作艰辛时的一段感言。

「小説を書くというのは、空気の中から何かを取り出して手の上で固形にする仕事。私は精神力、体力とももうそんなに残っていない」。まだ65歳だったが、言葉の通りにこれが最後の長編小説になった。一作に吸い取られる知力体力はいかばかりかと想像したものだ

“写小说这项工作就如同从空气中提取出一个什么东西,并将它具象化地放在手掌上一样。无论精力还是体力这两方面都已经没有多少余地了。”尽管他当时才65岁,可正如他所说的那样,这成为他的最后一部小说。可以想象得出,一部作品将从他身上汲取多少智力与体力。

夢と叙情にあふれる宮崎さんの長編アニメも、つくる側には七転八倒の仕事だろう。まだ72歳。惜しむ声が多いが、ご本人は、自分の創造的な期間は終わったと言っているそうだ。それを聞いて、もう一人思い出す人がいる

宫崎先生那充满梦想和抒情的长篇动漫也是如此,对于制作者来说那简直是一项七颠八倒的工作。他今年才72岁,尽管众多舆论为之惋惜,可听说他本人则认为自己的创作期间已经结束。听到这些,又让我想起了一个人。

野球の長嶋茂雄さんは引退の際、こんなふうに語ったそうだ。「バットを折りながらでも人のいないところへ落ちていた打球が、野手の正面に飛ぶようになったと感じた。力が落ちたということだ」と。どの道にも、極めた当人しか分からないことがあるのだと思う

这就是棒球界的长嶋茂雄先生。据说,他在引退时曾说过这么一段话,“即便奋力挥臂几乎能将球棒撅折,认为是击向无人防守区域的球却飞向了野手的正面。这足以说明了力量的衰弱。”其实,任何行当,都存在只有走到极致的当事人才明白的事。

ともあれ勝手な書きぶりはこの辺にして、あとは6日予定という会見を待ちたい。アニメという「日本のお家芸」を至芸に高めた人は、どんな感慨を聞かせてくれるだろう

总而言之,武断的评论姑且到此为止,就让我们耐心等待预订在6天之后举行的见面会吧。这位让动漫这一“日本看家技艺”推向极致的人物将会如何谈到他的感慨呢。

かつて対談で、司馬さんは宮崎さんを「ご自分の中の子どもを、実に大切になさっていますね」とほめていた。大人の中の子どもを揺り起こすのが宮崎作品だった。もう少し見たい気がする。

在曾经举行的一次对话节目中,司马先生称赞宫崎先生说“你真是太宝贝自己身上的孩子了!”这些唤醒成人身上童心的正是宫崎的作品,总还想着能多看一些。

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