法制局长 启用新人

「法匪(ほうひ)」という、ふだんはほとんど使われない言葉がある。広辞苑によれば、匪は賊を意味し、「法律を絶対視して人を損なう役人や法律家をののしっていう語」だ

有一个平时几乎不用的词汇,叫“法匪”。据广辞苑的诠释称,匪即贼寇意,为“咒骂那些视法律为绝对,干损人之事的官员、法律专家之语”。

「法の番人」と言われる内閣法制局も、かつては法匪と呼ばれた。長官経験者がそう述懐するのを聞いたことがある。自衛隊と憲法との関係が争われた時代、違憲論を唱える陣営から浴びせられたという。合憲とする法制局は敵役だった

被称为“法律卫士”的内阁法制局也曾经被唤作法匪。我本人就曾亲耳聆听过具有该局长官经历者的述怀。据说,在那有关自卫队与宪法的关系颇具争议的年代,广受鼓吹违宪论阵营的诟病。认为合乎宪法的法制局即为反面角色。

時代は変わった。こんどは反対側から目の敵にされているようだ。同盟国の米国のために、集団的自衛権を行使できるかどうか。法制局は一貫して憲法9条の下ではできないとしてきた。行使できることにしたい安倍政権は不満である

时过境迁,看来这回却要遭到反对者的敌视了。围绕着为了同盟国美国的利益,能不能行使集体自卫权的问题,法制局一贯认为,在宪法第9条的限制下不能够。这就激起了想使之成为可能的安倍政权的不满。

そこで奇手に出た。トップの交代だ。きょう、新しい長官に外務省出身の小松一郎氏をあてる人事が閣議決定される。法制局の経験はない。内部から昇格させる慣例を覆した。憲法解釈を変えて行使を認めるようにする。その布石という

于是,便使出了奇招,更换最高领导。今天,委任外务省出身的小松一郎先生为新一任该局长官的人事任命将由内阁会议作出决定。此人不具有法制局的工作经验,此举也打破了从局机关内部提升的惯例。为的是改变对于宪法的解释,认可行使集体自卫权,这便是布局中的一个子。

無理筋だろう。長年、9条の意味はこうですと言ってきたが、やっぱりそれは違ってました、実はこういう意味でした……。こんな気まぐれな言い分が通るなら、日本は法治国家なのかと疑われる

这恐怕是一个骗招。长久以来,第9条一直被认为是这么一种意思,其实不是这样,应该是······这么个意思。倘若如此随心所欲的说法都能过得去的话,人们将质疑,日本还是一个法治国家吗?

そもそも法制局はいわば助言機関であり、内閣の一組織にすぎない。これまでの憲法解釈を最終的に決めてきたのは歴代内閣、多くは自民党政権である。それを変える先頭に、一つの役所を、一人の個人を立たせよう。そんな考えなら、姑息のそしりを免れまい。

法制局原本就只是一个帮腔说话的机关,是内阁中的一个组织。对于此前宪法诠释作出最终决定的仍是历代内阁,多为自民党政权。那么,就在改变这一现象的前沿设立一级政府机关,抑或是某个个人吧。如果是出于这种考虑的话,难免将遭到姑息养奸的谴责。

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