核电回归 亦有三箭

野菜の有機栽培に力を入れていた福島県須賀川市の農家の男性が、東日本大震災の13日後に首をつって自殺した。畑では丹精込めたキャベツ7500株が収穫を待つばかりだった。そこへ原発の事故が起きた

福岛县须贺川市一家致力于蔬菜有机栽培农户的男性户主在东日本大地震后13天上吊自杀了。就在农田里精心培育的7500棵圆白菜正等着收获的时候,发生了核电站泄露事故。

遺族は原子力損害賠償紛争解決センターに仲介を申し立て、先日、和解の運びとなった。次男の樽川和也さん(37)の語った言葉が印象深い。「お金がほしくてではない。原発事故による死者はいないと言わせないために申し立てました」。偽らざる気持ちだと思う

遗属向原子能损害赔偿纠纷解决中心申请介入,日前,和解事宜正在运作当中。其二儿子樽川和也先生(37岁)说的一番话令人印象深刻,他说“我们并不是想弄点钱,而是为了不让他们说尚未出现因核电站泄漏事故造成的死者,这才提出的申请”。我认为这是不掺虚假真实情绪的表述。

それを知ってか知らずか、自民党の高市政調会長が一昨日、「事故によって死亡者が出ている状況ではない」と発言した。原発の再稼働をめぐる文脈でのことだ。さて、どちらの言葉に、人はうなずくだろう

也不知道是否了解到这一情况没有,前天,自民党政调会长高市先生发表谈话称“目前的情况并不存在因事故造成的死亡者”。这番话显示了关于再次启动核电站的思想脉络。那么,人们又将对谁说的话颔首称是呢。

高市さんだけの問題ではない。安倍政権の原発回帰は「どさくさ」「うやむや」「なし崩し」が3本の矢だ。財界をチアリーダーに、本音を出したり引っ込めたりしながら、既成事実を積み上げていく。首相は原発のセールスマンよろしく海外を飛び歩く

其实,这并不是高市先生个人的问题。就有关安倍政权的回归核电而言,“混杂不明”“模棱两可”“循序渐进”是他的3支箭。具体手法是将财界推上啦啦队指挥的位置,采用似是而非模棱两可的方式表达本意,并逐步推向既成事实。首相自己更是作为核电的推销员飞到海外大显身手。

新しいエネルギー白書からは、民主党政権が昨年「原発ゼロ」を打ち出した事実が省かれていて、「世変わり」の色が濃い。これで「脱原発依存」の旗は下ろしていないと聞けば、意外に思う人が多いのではないか

我们可以从最新发表的能源白皮书中发现,民主党政权去年提出“零核电”的事实已被省略,“世道变了”的色彩相当浓郁。如果征求你的看法说,这么做并不意味着放到了“依赖脱核”的大旗,说不定会有很多人深感意外。

いつしか関心は経済に移り、原発問題の影はどうも薄い。福島の苦難は続いている。なのに政治家は、3・11を過去形で語り始めてはいないか。参院選が近い。しっかりと吟味したい。

不知不觉之中,人们的关心转向了经济,核电问题的阴影已经淡化,可福岛的苦难却仍在继续。纵然如此,那些政治家们是不是已经开始用过去式来谈论3・11了呢?参议院大选已经临近,希望认认真真地品味一下当前的社会状况。

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