言辞激越 收效堪忧

「爆発」というキーワードにいささか驚かされた。安倍首相の5日の成長戦略第3弾スピーチである。岡本太郎の懐かしい叫び、「芸術は爆発だ!」を引用し、芸術論を成長論につなげた

安倍首相在5日所作的增长战略第3步的讲话中提到的“迸发”这一关键词着实让人稍感吃惊。他引用了冈本太郎“艺术就是迸发!”这一令人回味的呼唤,使人从增长论联想到了艺术论。

首相の言葉は高ぶる。「一人ひとりが、それぞれの持ち場で、全身全霊をぶつける」「今こそ、日本人も、日本企業も、あらん限りの力で『爆発』すべき時です」。景気は気から、とよくいう。首相が人心を鼓舞しようとしているのはわかる

首相言辞激越高亢,“每一个个人在各自的岗位上全身心地投入工作”“当前,正是日本人、日本企业尽全力‘迸发’的时候”。人们常说景气来自于心气,我们理解首相鼓舞人心的用意。

問題は、爆発した先の日本がどんな姿になっているのかだ。首相はいくつかの将来像を数字を挙げて示したが、なかでも一番重要だとしたのは、聞き慣れない指標だった。「1人あたりの国民総所得(GNI)」という。これが、10年後には今より150万円以上増えるのだそうだ

问题是迸发之后的日本将一番什么样的景象呢?尽管首相列举了一系列的数据来描述未来的蓝图,其中最最重要的则是那些听不习惯的指标,什么“人均国民总收入(GNI)”10年之后将增长150万日元以上。

GNIを増やすことにより、働く人々の「手取り」が増え、「家計」が潤う。首相はそういう。とすると4人家族だと600万円も年収が増えるのか。ほんとうかね、というのが大方の反応ではないか

首相所说的意思是,GNI的提高将增加劳动群体的“所得”,进而使“家用”宽裕。如果是这样的话,是否就意味着一个4人家庭年收入将增加600万日元呢?真能如此吗?想必大多数人一定是这种的反应。

国民総所得の「所得」とは、一人ひとりの年収とは違う。そこには日本企業の海外での稼ぎも入っている。GNIが増えたとしても、会社がその儲けを出し惜しめば、給料は上がらず、家計も潤わない

其实,国民总收入的“收入”与每一个个人的年收入是不同的。其中还包括日本企业海外的赢利。即便GNI有所增加,公司如果采取惜用利润的做法,那么,薪水便不可能提高,家用也不可能宽裕。

GNIは手取りアップと直結しない。その肝心の点を首相は説明していない。だから、熱弁にも冷める。朝日川柳に〈倍増と言わないだけの思慮はあり〉とあった。爆発せよと号令しても、された火薬の方は湿気ている。

看来GNI与所得的增加没有直接的联系。关于这最重要的一点首相并未说明。因此,对其激越的言辞人们并无热情。朝日川柳栏目有一首川柳诗很能说明问题,〈倍增不明说,自有其考虑〉。如此,即便发出了迸发的号令,可所用的却是受了潮的火药。

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