日本发现 羲之摹本

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「弘法筆を選ばず」と言うけれど、能筆で知られる弘法大師は、実際はよく筆を選んで使い分けたようだ。残した一文の中に「能書は好筆を用ふ」とあって、使う筆を細かく説いているそうだ。筆を選ばず、は神格化された人ならではの俗諺らしい

俗话说“弘法不选笔”,可实际上以妙笔而天下闻名的弘法大师不但选笔,而且使用时还区分得很细。在他遗留下来的一篇文章中就有“佳书用好笔”的记载,并就所使用的毛笔进行了详细的说明。看来所谓不选笔只不过是一句仅仅用于那些被神格化者的俗语。

そして、こちらも書の世界では神のような人である。4世紀中国の王羲之(おうぎし)は「書聖」と呼ばれ古今随一の書家とされる。名のみ知られて真筆は一つも現存しない、書道史上の伝説の巨人だ

而且,这些人即便是在书法的世界里也是被奉为神一般的人物。4世纪中国的王羲之被称为“书圣”,是古今最为杰出的书家。尽管闻名遐迩,可是却无一真迹存世,是一位书法史上传说般的巨人。

その作品の精巧な模本(写し)が、先ごろ日本で見つかった。良質な模本は世界でも10点前後しかないといい、専門家らは「世紀の発見」と興奮さめやらない。遠い昔、遣唐使らによってもたらされたものだという

最近,日本发现了其作品精巧的摹本。可以说质量上乘的摹本全世界也只有10件左右,因此专家们为之振奋,认为这是一个“世纪大发现”。据说,这是很久之前,经遣唐使之手带到日本的。

中国の古い史書「晋書」の王羲之伝は、書聖の筆遣いをこう讃える。「雲が飛び露が結ぶようにきれるかにみえてまた連なり、が羽ばたき竜がわだかまるよう」。そして「眺めてはつきることがない」と(『王羲之』岩波現代文庫)

中国古老史书“晋书”中的王羲之传部分赞美书圣之书法为“飘若浮云,矫若惊龙”,而且“久看不厌”(摘引自《王羲之》岩波现代文库出版)。

見つかった模本は縦25.7センチ、横10.1センチ、24の文字が3行にわたって書かれている。千数百年も前に海を渡り、時を超えてきた麗筆のつらなりに、一つの小宇宙を思ってみる

所发现的摹本纵向25.7厘米,横向10.1厘米,24个文字分3行书写。我们从这千百年前跨越大海超越时空远道而来笔法俏丽的条幅里,感受到了一个小宇宙的存在。

この 模本が、長く小野道風(おののとうふう)の書と見られてきたというのも面白い。柳に飛びつくの逸話で知られる平安中期の書家である。22日か ら東京国立博物館で「書聖王羲之」展が始まる。墨と筆と漢字の文化圏。その歴史と豊饒(ほうじょう)に思いをめぐらせながら、足を運んでみるもよし。

有意思的是长期以来此条幅一直被认为是小野道风的书迹。这是一位因扑柳之蛙的轶闻而名扬天下的平安时代中期的书家。从22日开始“书圣王羲之”展将在东京国立博物馆展出。同为使用水墨、毛笔和汉字的文化圈,其悠久的历史和丰饶的民情令人浮想联翩,值得前往观瞻一番。

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