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年齢を重ねるにつれて、光陰は、ますます矢の如くに感じられる。気がつけば今年も、はや師走である。歳暮を贈り、賀状を書き、家のほこりも払わねばならない。勤め先では、年内が期限の仕事あり、忘年会あり。納めのあいさつに得意先をまわる人も多いだろう。

随着年龄的增长,越发觉得光阴似箭。当我察觉的时候,今年也已经是12月了。必须赠送年终的礼品、写贺年片、打扫家里的尘埃。在工作单位,有年内必须完成的工作和年终联欢会。作为最后的问候,去走访顾客的人也很多吧。

猫の手も借りたい師走が、たった2日しかなかった年がある。1872(明治5)年だ。旧暦から太陽暦に改暦され、あす12月3日が明治6年1月1日になった。つまり、きょうが「大みそか」だったことになる。

忙得不可开交的12月,有只有两天的年头。是1872(明治5)年。从阴历改为阳历,明天12月3日成了明治6年的1月1日。也就是说今天曾经是“大年三十”。

太政官布告で知らせたのは20日ほど前という。突然の改暦に国中が混乱した。唐突さの理由は、落とし話さながらだ。旧暦の明治6年には「うるう月」があった。役人の月給を13回払わなくてはならない。財政が火の車だった明治政府のお偉方は頭を抱えた。

据说通过太政官布告通知是在20天以前。因为突然的改历,国内一片混乱。唐突的理由宛如单口相声。在阴历的明治6年有“闰月”。必须发给官员13个月的工资。财政拮据的明治政府的权贵人士很伤脑筋。

そのとき、改暦すれば12回ですむと考えた知恵者がいたらしい。12月の月給も2日しかないからと棚上げし、2カ月分の人件費浮かせたというから、敵もさるものである。政府に尽くし、を惑わせる能吏の先駆けだったかもしれない。

据说在那个时候,如果改历的话发12次(工资)就解决问题了,出现了这么考虑的一个智者。12月的工资也因为只有两天而搁置,还节约了2个月的人事费,真不愧为好敌手。或许他是致力于政府,而使国民困惑的能吏的先驱。

明治6年以来の日時と曜日はいまも続いて、書店や文具店に新しい年のカレンダーがならぶ。時を見た人はいないけれど、それらは、来年という時間の「量」を視覚的に実感させてくれる。

现在也仍然继续着明治6年以来的日期、时间和星期,在书店和文具店里摆满了新年的日历。虽然没有看见过时间的人,但是日历却从视觉上让我们体会到来年的时间的“量”。

しかしながら「質」は見えない。油断をしていると、手持ちの「時の財布」から、羽が生えたように、無為な時間が飛び去ってしまう。暦や手帳を眺め、新しい年を流れる時に思いをいたす師走でもある。

但是我们看不见“质”。一旦疏忽大意,无所作为的时间就会从手中的“时间的钱包”里,象长了羽毛似的飞逝。我注视着日历和笔记本,骋怀于新年的时光流逝,是这样一个12月。