天声人語2011年08月18日(木) 清秋将至 尚须忍耐

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私見だが「サラリーマン」という言葉はあまり良い意味では使われない。我々も時折、「近ごろの記者はサラリーマン化したねぇ」などとチクリと刺される。サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ……という流行歌もあった。

这是我个人的看法,我觉得“工薪阶层”这个词并未被用在好的意思方面。“近来的记者呀,都愿把自己扮成是工薪阶层”,我们有时也被这么生生地顶上一句。甚至还有一首流行歌也唱道,工薪阶层干的是轻松随意的行当。

サラリーの語は、ローマ時代の兵士に与えられた「塩を買うための報酬」に由来する。貴重だったらしく、中世英国では家に塩の貯蔵庫のあることが貴族の自慢だったという。人は塩なしに生きられない。そして猛暑の夏、「塩入り」の食べ物、飲み物に人々の手が伸びている。

工薪(salary)一词源于罗马时代给予士兵的“用来买盐的报酬”,似乎很是贵重,因为,听说在中世的英国,家中有一个盐库是贵族的骄傲。人的生存离不开盐,特别是在酷热的夏季,“调入盐”的食品、饮料是非常抢手的。

熱中症でこれまでに、全国で約3万5千人が救急搬送された。予防意識の高まりが「塩人気」を生み、ある飲料メーカーの塩サイダーは発売1カ月で年間目標を超えた。スーパーの棚には各種の塩(しお)飴(あめ)がずらりと並ぶ。

至今为止,全国范围内有3万5千人因为中暑而被送往医院救治。预防意识的提高营造了“盐的人气”,某一家饮料生产企业的盐汽水销售量仅一个月就超过了年度指标。超市的货架上也摆放着各种含盐的糖果。

〈ことごとく死にゆく輩(やから)と思へども死にさうもなき一人二人(ひとりふたり)ゐる〉。島田修二さんのユーモラスな一首だが、死にそうもない頑健者が病むのを「鬼の霍乱(かくらん)」と言う。霍乱とは熱中症や食あたりをさすそうだから、暑気は侮れない。

<虽说吾辈均濒死,亦有不死一二人>,这是岛田修二先生不无幽默地一首和歌。我们把那些不像是要死的强壮者罹患病痛称之为“魔鬼的霍乱”,据说个中的霍乱是指中暑以及食物中毒,因此,暑气不可小觑。

その暑さも明日あたりから一段落らしい。列島の天気予報は久々に傘のマークが連なっている。雨のあと、高い天に刷(は)いたような雲が浮けば、夏と秋がすれ違う「ゆきあいの空」となる。

从明天开始,所说的暑热看来行将告一段落。列岛的天气预报图上排列着久违了的雨伞标记。如果雨后透气的晴空上刷上这么一层浅淡的浮云,这就是典型的夏秋交替的“转化天相”。

とはいえバテが出る頃だけに、盆明けの電車に揺られるサラリーマンも楽ではない。生身の体をかばいつつ秋を待ちたい。もうひと辛抱か、ふた辛抱か。残暑の酷ならざるを、お天道様に願いながら。

话虽如此,正因为即将走出夏日的疲惫,才越发觉得拥挤在盆节之后摇晃的电车中的工薪阶层们日子并不好过。 希望在等待清秋来临的同时不要忘了保护自己的身体。或许还需要最后的一点忍耐?抑或是两点?祈愿老天爷不要再带给我们残暑的酷热了。 

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