精彩和歌朗读欣赏:百人一首(9)
《百人一首》汇集了日本王朝文化七百年的100首名歌,是最广为流传的和歌集。熟读百人一首,更能了解日本文化哦。一起来了解日本人对美、自然、爱情的感悟吧。
9番
出典:「古今集」より
上の句:花の色はうつりにけりないたづらに
上の句読み:はなのいろはうつりにけりないたずらに
下の句:わが身世にふるながめせしまに
下の句読み:わがみよにふるながめせしまに
作者/歌人名:小野小町(おののこまち)
■和歌の意味
桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。
■作られたワケ
小野小町は美人で頭もよかったので、とてもモテていました。でも在原業平のことが好きでしたので、男の人を振りつづけていました。
しかし、業平はそのことを知りません。そのことを嘆いてこの歌を作ったそうです。
非常によく知られている歌で、色あせた桜に老いた自分の姿を重ねた歌です。かつて日本の美女を「小町」と言ったように、伝説の美女ですが、それは年をとるにつれて衰えゆく「無常な時間に敗れゆく美」を歌い上げたからかもしれません。
ただ単に美しいだけなら、誰の心にも残りませんものね。
■作者プロフィール
小野小町(?~?)
平安時代のはじめ、女官として宮廷に仕えていたといわれています。
たいへんな美人で、その美しさは着物をとおしてしてかがやいたそうです。
和歌にもすぐれ、六歌仙・三十六歌仙のひとりです。
【词汇注释】
【花の色】「花」とだけ書かれている場合、古典では「桜」を意味します。
「桜の花の色」という意味ですが、ここでは「女性の若さ・美しさ」も暗示しています。
(这里暗指女性年轻貌美。)
【うつりにけりな】動詞「うつる」は花の色のことなので、「色あせる・衰える」というような意味です「な」は感動の助動詞で、「色あせ衰えてしまったなあ」という意味になります。
(年老色衰。这里虽说是花的颜色(褪色)其实指的就是女人的容貌老去。)
【いたづらに】「むだに」や「むなしく」という意味で形容動詞「いたづらなり」の連用形です。
【世にふる】ここでの「世」は「世代」という意味と「男女の仲」という2重の意味が掛けてある掛詞です。さらに「ふる」も「降る(雨が降る)」と「経る(経過する)」が掛けてあり、「ずっと降り続く雨」と「年をとっていく私」の2重の意味が含まれています。
(作者想起了自己的恋情感慨世事。)
【ながめせしまに】
「眺め」は「物思い」という意味と「長雨」の掛詞(かけことば:和歌的一种修饰方法)で、「物思いにふけっている間に」と「長雨がしている間に」という2重の意味があります。さらに「ながめせしまに→我が身世にふる」と上に続く倒置法になっています。
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