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日本語の接続詞と英語の接続詞は同じものですか。

日语的接续词和英语的接续词是一样的吗。

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·解答

言語学を学び始めると最初に習うことですが,言語には複数の側面があります。ざっくり言うと「音声」「文法」「意味」の3つの側面が挙げられます。ご質問の「同じ」かどうかについてですが,言語のどの側面において「同じ」でどの側面において「違う」か,これらの3つの側面から日英の接続詞の相違点について見ていきましょう。

初学一门语言,必然会从该语言的多个方面入手。笼统地说,就是“发音”“语法”“词意”这三个方面。下面我们将从这三个方面分别介绍接续词在日语和英语中的异同点。

音声

发音

まず「音声」の側面から見てみましょう。これは違います。例えば日本語の接続詞の「そして」と英語の接続詞のand,どちらも順接の接続詞でたがいに翻訳可能ですが,全く異なった音の並びから成り立っています。音声部門では日本語の接続詞と英語の接続詞は(接続詞に限ったことではありませんが)別物です。

我们先探讨“发音”。接续词在两种语言中的发音是不同的。比如日语单词“そして”和英语单词“and”,都是可以用于表顺接的接续词,但音节构成完全不一样。从语音学角度来看,日语和英语中接续词的发音(不仅是接续词)并不相通。

意味

词意

次に「意味」の側面から見てみましょう。接続詞は文法的な機能を示す機能語ですので,語彙的な意味を持つ内容語とは違います。語彙的な意味とは,例えば「りんご」やappleといった名詞がみなさんご存じの赤い果物を意味しているという時の「意味」です。このような語彙的意味を接続詞は持ちませんので,最初に3つの側面と書きましたが,この意味部門はスキップしてよいでしょう。

接下来看“词意”。接续词是承担语法功能的虚词,这与含有具体意义的实词不同。这里的词意是指什么呢?比如“りんご”和“apple”这两个名词的词意都是大家所熟知的红皮水果。因为接续词不具有词意,所以我们也就无法从这一方面深入探讨日语和英语的异同点。

文法

语法

それでは,最後に「文法」の側面から見てみましょう。そもそも「接続詞」は文や語を連結させる文法のカテゴリーのひとつです。先ほどの日本語の接続詞「そして」と英語の接続詞andは,前の文から内容が予測される文を前の文と連結する時に用いられる文法機能を持っているという点で同じと言えます。しかし単純には同じと言えない面もあります。細かく見ていきましょう。

最后来看“语法”方面。首先,“接续词”被视为语法范畴,起到连接句子和词汇的作用。上面提到的“そして”和“and”的语法功能是一样的,都表示句子的顺接关系由前文推出后文。但不能这样草率地下结论,还要进一步探讨。

「接続詞」は文章中で現れる位置などによっていくつかの種類にさらに分けられます。実は,日本語の接続詞と英語の接続詞ではそれらの種類が異なります。

根据“接续词”在文章中的位置,可以进一步分类。实际上,日语和英语中的接续词有着不同的类型。

日本語の接続語の種類には,独立して使用される接続詞と,別の語に付属して使用される接続助詞があります。接続詞には「だから」「しかし」などがあり,接続助詞には「ので」「が」などがあります。

日语中的接续词分为两类:可独立使用的接续词和需要依附于其他词汇的接续助词。像“だから”“しかし”等属于接续词,而“ので”“が”等属于接续助词。

英語の接続語の種類には接続詞と接続副詞があります。

英语中的接续词分为两类:接续词以及接续副词。

先に接続副詞についてふれると,howeverやthereforeなど,書き言葉でよく使われる副詞があります。これらの接続副詞はそれまでの文脈と次の文の関係を示すのに使われるもので,文章の展開を明確にします。

像however、therefore等都是经常用于书面表达的接续副词。这些接续副词用以表示上下文的关系,明确文章的发展。

そして副詞でない接続詞ですが,等位接続詞と従位接続詞に分けられます。等位接続詞は文と文など同等のものをつなぐ接続詞で,andやorがその代表例です。従位接続詞はある節を他の節に従属させる働きをするもので,ifやbecauseがその代表例になります。

不具备副词词性的接续词可以再进一步分为两类:等位接续词和从属接续词。等位接续词是指连接句子的接续词,如and、or等。但从属接续词连接的句子是有逻辑联系的,如if、because等。

このように,文法から見た時,日本語と英語の接続詞で文や語を連結する文法的機能を持つという点で「同じ」部分があります。しかし,その文法システムは接続詞の種類が違うなど,異なっている部分もあります。

因此,从语法层面来看,接续词在日语和英语中一定程度上是“相同”的,都具有连接句子和词汇的语法功能。但因语法系统有所不同,像接续词分类等方面也并不是完全一致的。

日英の接続表現を比較する手法

比较日语和英语接续词的方法

今回は「日本語の接続詞」「英語の接続詞」について3つの側面からの比較では,文法の側面において「同じ」と捉えられる部分があることがわかりました。

上述我们从三个方面对日语和英语中的接续词进行了比较,在语法方面二者有一定的相同之处。

さらにくわしく日英の接続表現を比較したい場合は,個別に使われ方がとても似ている日英の接続表現のペアを見つけ,それらの用例を集め,使われ方が同じか否かを比較するとよいでしょう。中には,同じ文法機能を担う部分があるにもかかわらず,互いに相手にはない用法のある日英ペアもあります。例えば,英語のbutは日本語の「しかし」と同じように文と文を繋ぐのに使われますが,実はbutにとってはこれは中心的な機能でありません。butは日本語でいえば接続助詞「が」に対応するような使われ方をすることの方が多いのです。似ていると思うペアを見つけ,それらの用例を集めて比較していくと,同じ点,違う点がよりはっきり見えてくるでしょう。

假如想要更深入地比较,可以试着找一对使用方式非常相似的接续词,收集例句,比较它们的使用方式是否相同。有的接续词在日语和英语中虽然承担着相同的语法功能,但并不是一一对应的关系。比如,英语 “but”和日语“しかし”都可用于连接语句,但在英语中“but”很少被这样使用。实际上“but”的用法更接近日语中的接续助词“が”。找一对用法相似的接续词,参考大量例句进行比较学习,这样就能够清晰明了地对照出异同点。

ふたつの語が同じか違うか,比べる時にはいくつかの側面に分けてみましょう。「まったく同じ」というパターンと「全然違う」というパターンの間にはたくさんの「ここは同じだけどここは違う」というパターンがあります。「100%同じ」「100%違う」だけではない分析的な比較方法をぜひ試してみてください。

我们在进行对比学习的时候可以将其分为多个方面。语言的用法不只分为“完全一致”和“完全不同”这两种情况,需要具体情况具体分析。不要一味地追求“100%相同”“100%不同”,尝试用更加全面、系统的比较方法来学习语言吧。

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