枯葉【かれは】
霜【しも】
柴【しば】
見張る 【みはる】
一番おしまいに、北の戸をお開けになりました。 そこは冬の景色で、野には散り残った枯葉の上に、霜がきらきら光っていました。 山から谷にかけて、雪が真っ白に降りゆずんだなかから、柴を炊く煙がほそぼそと上がっていました。 浦島は何を見ても、驚き呆れて、目ばかり見張っていました。 そのうち、だんだんぼうっとしてきて、お酒に酔った人のようになって、何もかも忘れてしまいました。 毎日おもしろい、珍しいことが、それからそれと続いて、あまり竜宮が楽しいので、なんということも思わずに、うかうか遊んで暮らすうち、三年の月日が経ちました。
最后,打开北面的窗户。 那里是冬天的景色,田野里残留的枯叶上,霜闪着光。 从山上到山谷,银白一片,炊烟袅袅升起。 浦岛看什么都惊叹不已,嗔目结舌。 渐渐出神了,像酒醉的人似的什么都忘掉了。 每天有趣的珍贵的东西一件接着一件的出现,龙宫太快乐了,什么都不想,浑浑噩噩地玩,一晃三年过去了。