选自《精彩日文晨读II-触动心底的幸福》
ころぶ 犬を連れて散歩の途中、足が絡んでいきなり転んだ。 勢いよく転んだので、ポケットの煙草が路上に散らばって、その先に眼鏡が飛んでいた。アスファルトの路面に顔をぶつけたらしい。いかにも、私は醜態であった。足が弱くなったと思いたくないので、私はあれこれと理屈を付けている。 犬が急に走り出したせいだ。ステッキが足に絡んだせいだ。などと、いくつか理屈をつけて、足が弱いためではないことにしようと努めている。 転んだ様子は、自分には見えないが、かなり無様な転び方だったに違いない。 顔を地面につけていたのに、私は左手に持っていた煙草は、しっかりと握っていた。起き上がった時火が消えていなかった。煙草をつぶすのが惜しかったので、握ったままだったとはあさましい。 人間は急に緊張した時には、体全体の筋肉が縮まるものだと、何かで読んだことがある。私の場合もいきなりガツンと転んだので、腕も手も、筋肉が縮んで、つまりは屈筋が働いたのだろう。 それで煙草を持っていた左手も握りしめたのだ。そして路面に手をつく時に、手のひらではなく、手の甲をついたのだ。手の甲のあちこちが擦りむけて血が滲んだ。 顔からも少し血が滲んだ。私はやっぱり煙草をかばっていたことになる。顔を擦りむいても、煙草のほうが惜しかったのだ。 「兵隊は死んでもラッパを口から放しませんでした」という小学校の頃の教科書の一節を、私はずっと繰り返して、呟いていた。 何故ここで「兵隊」が出てくるのか。ラッパならいいのだが、私のは、煙草一本なのだ。 これはとても恥ずかしいことであった。
摔跤 牵着狗散步的途中,我不小心脚一绊,摔了一跤。 由于没有任何防备,我摔得特别狠。口袋里的烟撒了一地,眼睛也飞得老远,脸好像也蹭到了沥青路面,真是丢了大丑。 我就是不愿意承认自己是由于上了年纪腿脚不灵便才摔的,所以我四处找借口。 对,是因为狗突然要跑,把我带倒的。要不就是拐杖把握绊倒的。我努力地找到了很多原因,反正就是不怪我的脚。 虽然没有看到自己摔的时候得惨状,但无疑是个大洋相。 虽然连脸都蹭到了地上,但是左手里的烟还是死死地握着的,就连爬起来以后都没有熄灭。 我可不舍得把烟弄坏了,摔倒的一瞬间还死死地攥在手里,不过想想也太丢人了。 好像在哪本书里读过,人在紧张的时候,浑身的肌肉都回紧缩起来。我在摔倒的一瞬间,胳膊和手的肌肉全都紧缩起来,这可能是收缩肌在作怪吧。 不过正因如此,左手才紧紧地握住烟头,没有扔出去。并且,手触到地面的时候,着地的也不是手掌,而是手背。手背蹭破了一大片,血都渗了出来。 脸上也渗了点血。但是尽管如此,我还是死死地护住了我的烟。脸破了也不要紧,只要烟完好无损就好。 记得小学的教科书上有一篇课文写道:“士兵在临死之前,嘴里还叼着小号。”我就一直地念叨着这句话。 为什么要在这儿提到“士兵”呢?“小号”就“小号”好了。反正我叼着的只是一枝烟。 呵呵,不过想想,还是蛮丢脸的。