选自《精彩日文晨读II-触动心底的幸福》
忘れ水 きっとどこかに 野中や木陰を流れる、誰にも気づかれないような水の流を忘れ水といいます。 川やせせらぎと呼べるほどでもない、ささやかな流れ。草陰に見え隠れして、途切れ途切れに流れているので、和歌の世界では今にも途切れそうな恋のたとえによく使われています。 野山を歩いていて忘れ水に出会うと、清涼剤のようなほっとした爽やかさを覚えますね。 悲しい事件ばかりの新聞の中で見つけたほっとする記事。時々出会う、名前も知らない笑顔の素敵な人。脚光を浴びるわけでもなく、存在すらも知られていないけれど、どこかで当たり前のようにひっそりと流れているはずの忘れ水。そんな存在が、心のよりどころになったりするのですね。
忘我流 一定在哪里…… 在田野间,树荫下,轻轻流淌,不为人知的溪流,就是忘我流。 没有山川河水的涓涓之声,只是那样默默地流淌着。因在草丛里,忽隐忽现,断断续续,因此,常被比作穷途末路的恋情,而在和歌里吟诵。 漫步山野,邂逅忘我流之时,那般清新凉爽,直沁心头。 如同在挤满悲伤报道的报纸的一隅瞥到了一首小诗。又如同时不时偶遇的未曾谋面,但笑容可掬的面容。 从不显山露水,甚至根本不为人所知,就那样自由自在地、静静地、轻轻地、默默地流淌着的忘我流。就是这样的存在,也常常会成为你我心里歇息的驿站,停泊的港湾。