数々の伝説的な作品を世に送り出してきた週刊『少年ジャンプ』(集英社)のなかでも、いま最も勢いのある作品のひとつが『僕のヒーローアカデミア』(堀越耕平・著)だ。落ちこぼれだった少年・緑谷出久が“最高のヒーロー”を目指して成長していく姿を描く同作。ジャンプが打ち出す“友情、努力、勝利”という少年漫画の王道を踏襲しつつ、王道からズレる“活躍しない主人公”のキャラクター像など一風変わった作風が人気になっている。そんな同作の担当編集・門司健吾氏にその魅力や、編集者としての胸の内を聞いた。担当作品のアニメ化、さらに実写化への想いも語ってくれた。

向世界传送了无数经典作品的周刊《少年JUMP》(集英社)之中,如今势头最旺的作品之一就是《我的英雄学院》(堀越耕平 著)。描述了吊车尾主角绿谷出久以“最强英雄”为目标奋斗成长的样子。这部作品称得上将JUMP主推的“友情、努力、胜利”三大少年漫画王道要素融合于一体,然后又将主角设置成非王道的“一点都不活跃的主人公”,因而一炮走红。我们询问了作品的责任编辑·门司健吾关于作品的魅力以及作为编辑的内心想法。他也对担当作品的动画化以及真人化说出了自己的想法。

少年漫画の王道から“ちょっと外した”設定が人気につながった『ヒロアカ』

从少年漫画的王道标准“稍稍脱离”反而收获人气的《我的英雄学院》

2014年の第32号から連載が始まった『僕のヒーローアカデミア』。特殊な能力を持つヒーローたちが続々と登場する物語で、なにもできない少年が主人公という、ある意味ヒーロー漫画の王道を外した設定ながら、その世界観やさまざまな個性を持つヒーローキャラクターは多くのジャンプ読者の共感を呼び、じわじわとファンを拡大。オリエンタルラジオ・中田敦彦や足立梨花、乃木坂46・生駒里奈など“ヒロアカ”ファンを公言する芸能人も多いほか、アニメ放映がスタートするとジャンプ読者だけでなく女性層にも訴求し、注目漫画がひしめく週刊『少年ジャンプ』のなかでも、人気作のひとつとなった。

从2014年第32号开始连载的《我的英雄学院》。在拥有特殊能力的英雄们逐一登场的故事中,什么都不会的少年却是主角,这在某种意义上脱离了英雄漫画的王道设定,但作品的世界观和性格迥异的英雄们却让众多JUMP读者产生共鸣,粉丝群也慢慢扩大。东方收音机的中田敦彦、足立梨花以及乃木坂46的生驹里奈等艺人都曾公开宣言自己是《我的英雄学院》的粉丝,动画播放后,不仅是JUMP的读者,就连女性层面也十分追捧,其瞩目程度在周刊《少年JUMP》中也算是十分有人气的。

門司氏は、ファン層が広がり続ける理由のひとつとして「堀越先生のなかにしっかりとしたヒーロー像というか、思想があるんです」と語る。そこから生み出される作品の魅力を「1話目で主人公の出久くんは、敵を前にしてそんなに活躍をしません。ただ助けようと飛び出しただけ。ジャンプだと主人公が活躍するのが王道なのですが、この作品はちょっとズレているんです。でも誰もがためらってしまうところで、助けられなくても飛び出していけることがヒーローなんだという堀越先生の考え方は新しいですよね」と解説する。

门司称之所以粉丝面能不断扩大,原因之一是“堀越先生的作品中有明确的英雄的样子和想法”。在这一基础上诞生的作品的魅力就是“在第一话主人公在面对敌人的时候并没有想象中活跃,只是想要帮助的样子飞出去了。JUMP中主人公十分活跃可以说是一大王道,这部作品却有点走偏了。但堀越先生这种谁都会有犹豫的时候,这种帮不上忙只能飞出去的人也可以是英雄的想法是十分新颖的。”

そんな少年漫画の王道をちょっと外したところが、大きな魅力になって幅広い層へ響いているという。そして「とにかく画の迫力もすごいのですが、堀越先生の熱量がすごい。こう描いたらウケるだろうじゃなくて、作家が魂を込めて身を削って描いている感じが伝わるんです」と、側で仕事をしているからこそ感じられる“熱さ”を明かしてくれた。

他说就是这样与少年漫画的王道要素稍微脱离的作品才能有这么大的魅力吸引不同层面的粉丝。另外他还说“作品画面十分紧凑,堀越先生的能量十分厉害。这么描绘故事却不会写的滑稽,让人感受到作者将灵魂浸入到作品中了。”从共事时候的样子让人感受到的“热情”描绘了出来。

読者アンケート結果を受けて漫画家と編集者で話し合うことも

在进行读者调查后漫画家和编辑会进行商讨

堀越先生への絶大なる信頼感が伝わってくるが「堀越先生のやりたいと思っていることをもとに進めていくという感じです。(新キャラクターは)ネームで初めてデザインを見て『なるほど!』となることが多いです」と編集者としてのスタンスを語る門司氏。同作は個性的なキャラクターも人気のひとつだが「この作品の場合、連載スタート前から堀越先生がかなりストックを持っていたということもありますが、基本的にこちらから言うのは『こういうキャラが見たいです』とか『展開に合わせてライバルを出しましょうか?』という相談ぐらいです」。

堀越先生给予了我们绝对的信赖,同时站在编辑的立场上,门司先生这么说:“我们自己也会以觉得堀越先生会想这么做的想法来进行剧情。当(新角色)的名字第一次被设计出来的时候我们很多时候都是惊叹‘原来是这样的’”。这部作品中充满个性的角色也是作品人气的一部分,“在这部作品中,连载开始之前堀越先生是有存稿的,但我们也会和他进行关于‘想看到这样的角色’、‘根据目前的情节出现一个对手会不会更好’的讨论。”

週刊『少年ジャンプ』といえば、読者アンケート結果が雑誌の掲載順や連載継続の大きな要因になっているといわれているが、そこに関して質問すると「もちろん掲載順などはアンケートの結果を参考にしていますが、同一ジャンルの作品が続かないようにとか、雑誌の全体のバランスを考えているので、一概にアンケート結果がすべてということではありません」という。しかしながら、毎回の結果を漫画家も編集者も気にしていることも事実であり「やっぱり結果がいい号はうれしいですし、あまり良い結果ではなかったときは、何が良くなかったかを先生と話し合ったりします」とアンケートの重要性を説く。

说起周刊《少年JUMP》,我们都知道他们的读者问卷结果在很大程度上决定这杂志的登载顺序和是否继续连载,但具体关于这一问题,相关人士说“当然登载顺序会参考调查问卷的结果,但还要考虑到同一类型的作品能否继续连载以及杂志整体的平衡,所以并不是一切由问卷说了算的”。但是,漫画家和编辑都很在意每次问卷的结果,他们这么叙述问卷的重要性:“毕竟如果连载的那一期卖得好就会很开心,如果结果差强人意就会和老师一起讨论是不是哪里不够好。”

また、ここ最近だけでも『ジョジョの奇妙な冒険』『銀魂』『BLEACH』『斉木楠雄のψ難』などジャンプ作品の実写映画化の発表が続き、ジャンプ読者だけでなく世の中をざわつかせているが、こうした実写化やアニメ化について門司氏に聞いてみると、「編集側からしても、(アニメ化や実写化されるのは)すごくうれしいですね。アニメから作品を知って、そこから興味を持って漫画を読むというケースも多いですから。より多くの人に作品のおもしろさを知ってもらうきっかけのひとつになると思います」と語る

另外,最近《JOJO的奇妙冒险》、《银魂》、《BLEACH》、《齐木楠雄的灾难》等JUMP作品都陆续发表真人化,不仅是JUMP的读者,社会上都在讨论这些,而对门司先生进行了关于真人化或是动画化的想法的询问后,他说:“从编辑的角度来说,漫画作品(动画化或是真人化)是很开心的。因为动画而了解作品,今儿产生兴趣开始看漫画的人也很多。这些可以说是能让更多的人知道作品的有趣之处的契机之一。”

さらに、『ヒロアカ』実写化について問いかけると「この作品の場合、(スケールが大きい)アクションシーンが多いですから、実写化するにはCGなどで相当お金がかかりそうですよね。どのぐらいあればできるんですかね?(笑)」。その壮大な世界観をどう実写化できるのかということには、興味を持っている様子だった。

另外,关于《我的英雄学院》的真人化的想法,他说“这部作品的话(规模庞大的)动作戏有很多,如果要真人化的话在CG上要花很多钱吧。要多少钱才够呢(笑)”。看起来他对真人版怎样才能将这部作品宏大的世界观描绘出来十分感兴趣。

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