【東方新報】中国の若者の間で「劇本殺」という体験型ゲームがはやっている。市場規模は2600億円を超え、モノを買う消費から「コト消費」に重心が移っている中国の消費市場を象徴している。

【东方新报】中国年轻人之间流行一种叫做“剧本杀”的体验游戏。市场规模超过2600亿日元(约等于153亿人民币),象征着从购物消费转移到“体验式消费”的中国消费市场。

「劇本殺」はゲームで起きた架空の殺人事件をめぐり、参加者たちが探偵ドラマのように推理し、犯人役を突き止めるパターンが多い。参加者は脚本で決められた役を振り分けられ、店舗の貸衣装を着て、メークをすることもある。大まかなキャラ設定やストーリーの軸は説明されるが台本はなく、自らの役を演じながらストーリー展開の中で推理を積み上げていく。

“剧本杀”围绕着游戏中发生的架空杀人事件,基本是参加者们像悬疑侦探剧一样进行推理,追查犯人角色的模式。参加者分派由剧本决定的角色,也可以租店铺的服装,进行化妆之类。会说明大致的角色设定和故事的主线,但是没有台词本,一边扮演自己的角色一边在故事展开中进行推理。

参加者は5人程度から多くて10人ほど。物語の舞台は、現代の都市から古代中国の宮廷までさまざま。時代や場所を越えてドラマの俳優のような感覚が味わえるのが魅力だ。「劇本殺」の「殺」はミステリーの意味合いがあるが、中国で大流行した三国志の英雄キャラを使ったテーブルカードゲーム「三国殺」の名前にも由来している。

参加者一般是5人,多的时候有10人左右。故事的背景从现代城市到中国古代宫廷,各种各样。跨越时代和场所,享受当演员的感觉,这是其魅力所在。“剧本杀”的“杀”有着悬疑的意义,但也来源于曾在中国非常流行的三国英雄角色制作的桌卡游戏“三国杀”。

友人同士の参加が多いが、店舗で初めて会った人と演じる「拼車(相乗り)」も増えている。SNSのグループチャットで仲間を増やす人も多い。値段は安い店舗では50~100元(約845~1690円)ほどで、「100元で知らない人生を楽しめる」とも表現される。

基本是朋友之间的游戏,但在店里和第一次见面的人一起玩的“拼车”也增加了。也有很多人通过SNS的群聊增加了伙伴。价格便宜的店铺在50~100元(约845-1690日元)左右,也有“只要100元就能享受从未经历过的人生”的说法。

劇本殺の店舗は全国に3万店舗以上あり、利用者は940万人に上る。20代後半の女性、孫一然(Sun Yiran)さんは「多い時は週4回、店に行きます。役を通じて新しい自分に出会える感覚がたまらない。同じ趣味の友達もできました」と話す。中国の劇本殺市場は2021 年に154億2000万元(約2606億円)に達すると予測され、7割以上が30歳未満の若者だ。

剧本杀的店铺在全国有3万多家,参加者多达940万人。20多岁(25岁以上)的女性孙一然(Sun Yiran)说:“多的时候每周去店里4次。通过角色演绎发现新的自己,这种感觉让人受不了。也交到了兴趣相同的朋友”。预计到2021年中国的剧本杀市场将达到154亿2000万元(约2606亿日元),7成以上是未满30岁的年轻人。

「もうかる」と分かると、他業界の企業や個人も含めて一斉に参入するのが中国社会の特徴。「劇本殺」の店舗は次々と誕生しているが、他の店舗が考えた脚本をパクった海賊版や、ストーリーの魅力が乏しい脚本の店も一部にはある。しっかりした脚本や設定、貸衣装やメークなどをそろえた店舗は参加料が500元(約8451円)程度になる。安さを重視した店舗では「つまらない」「どこかで体験したようなストーリー」とネットの感想が広がり、1か月ですぐ閉店することも。激しい淘汰を繰り返しながら、劇本殺の人気は広がっている。

知道能“赚钱”之后,其他行业的企业和个人都开始跟风加入是中国社会的特点。虽然“剧本杀”的店铺不断诞生,但也有一部分店铺仿制了其他店铺的剧本(盗版),也有一部分店铺缺乏拥有故事魅力的剧本。剧本、设定、租借服装、化妆等齐全的店铺,参加费在500元左右(约8451日元)。便宜的店铺则是“无聊”“好像在哪里体验过的故事”等感想在网络上被广泛传播,也有店铺一个月就关门了。在激烈的反复淘汰中,剧本杀的人气正在不断扩大。

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

※《东方新报》是1995年在日本创刊的中文报纸。

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