半世紀前から親しまれてきたガチャガチャ。実は2月は、アメリカから日本にガチャガチャが上陸した記念すべき月です。ガチャガチャ評論家のおまつさんが、半世紀の歴史を振り返ります。

大半个世纪以来“扭蛋”都深受着收藏者们的喜爱。你知道吗,2月份正是扭蛋从美国引进到日本的纪念月。扭蛋评论家おまつ老师回顾了这50年来扭蛋的发展历史。

いざなぎ景気の中、アメリカから輸入

伊弉诺景气时期,从美国进口扭蛋

注:伊弉诺景气指的是日本经济史上自1965年到1970年期间连续五年的经济景气扩张。

2月17日で日本でガチャガチャの歴史が始まって 56年目を迎えました。今や日常生活の一部として、至るところで見ることができるガチャガチャ売り場。そのガチャガチャ市場は日本玩具協会の2017年の統計によると、319億円。その後、私が取材した感覚では、現在350億円前後を推移していると思います。

2月17日是扭蛋被引进日本的第56周年纪念日。如今,扭蛋专营店在日本大街小巷随处可见,扭蛋已彻底融入进国民的日常生活中。参考日本玩具协会2017年的统计数据,其市场份额为319亿日元。据我(おまつ老师)这些年来收集的数据来看,目前已达到了350亿日元左右。

それでは、300億円台の市場 を持つガチャガチャはいつから始まったのか、今回はガチャガチャの歴史を紐解きます。

那么,我们一起聊一下扭蛋是怎样拥有如此庞大市场的吧。

今から遡ること、およそ55年。1965年2月17日(昭和40年)、国内はいざなき景気が始まるなか、ペニイ商会(現:ペニイ)は、米国のペニイ・キングカンパニー社長のレスリー・O・バードマン氏の協力を得てガチャガチャの機械を輸入。ここから国内でのガチャガチャの歴史が始まりました。

一切要从55年前谈起。1965年2月17日(昭和40年),日本国内经济景气扩张,日本Penny商会在美国Penny King公司老板哈德曼先生的协助下引进了日本第一台扭蛋机。扭蛋正式走进日本。

ガチャガチャの歴史を語るとき、第1ブーム(1965年~1976年)、第2ブーム(1977年~2011年)、第3ブーム(2012年~現在)に大きく分類することができます。

其历史大致可以分为三个阶段,第一热潮阶段(1965年~1976年),第二热潮阶段(1977年~2011年),第三热潮阶段(2012年~今)。

第1ブームは、ガチャガチャビジネスの誕生を表します。当時の商品は中国から輸入したチープトイが多く、子どもたちの社交場であった駄菓子屋などに置かれるようになりました。価格は10円で、機械を置けば一日約1万個売れてしまうほど子どもの心を魅了します。

扭蛋正式在日本市场崭露头角是其第一个发展阶段。当时扭蛋机中的商品大多是从中国进口来的小玩具,机器被投放在点心店等孩子们经常光顾的场所。统一售价为10日元,一时成为了孩子们的心头好,在当时一天就能卖出约1万个扭蛋。

そして1966年には、初めてガチャガチャが「アサヒグラフ」の1月28日号で取り上げられ、世間でガチャガチャが注目を浴びるようになりました。

1966年1月28号出版发行的《朝日画报》上首次刊登了扭蛋机的照片,这也使扭蛋开始走进日本大众的视野。

ちなみに、当時のアサヒグラフは80円、銭湯は28円のなか、ガチャガチャの商品が1日約1万個(関東地区)売れたことは、ビジネスとして見た場合、驚くべき数字です。

顺便说一下,在当时,《朝日画报》的售价为80日元,澡堂的单次价格为28日元,而扭蛋一天就能卖出大约上万个,这从商业的角度来看,完全值得称奇。

商品開発では1970 年に入ると、今野産業(東京・墨田区)が日本の子どもにあわせた日本独自のオリジナル商品を開発していきます。カプセルは今のカプセルとは違って3.5センチ程度の卵型の球体をしていました。

1970年之后,玩具商们寻求新的商品创意,今野产业(东京·墨田区)开始设计开发本国独有且迎合本土孩子们喜好的原创商品。扭蛋的外壳也和现在市面上的不同,是一个直径为3.5厘米左右的卵型球体。

1983 年、「キン消し」が大ブームに

1983年、“筋肉人”火爆日本

第2ブーム(1977年~2011年)は、時代とともに商品が多様化し、2大メーカーのバンダイとユージン(現:タカラトミーアーツ)が業界に参入したことがきっかけで、ブームが起こります。

随着时代的发展,商品也趋向多样化,BANDAI和T-ARTS两大玩具制造商也相继加入到了业界当中,促使扭蛋市场迎来了第二热潮(1977年~2011年)。

1980 年代になってくると、スーパーカー消しゴムをはじめ、当時のアイドル、相撲、プロレスラーなど、時代を反映させた商品が多く作られました。

20世纪80年代,扭蛋的商品类型变得多样,以超级跑车形状的橡皮为首,很多商品类型都迎合了当时社会的风潮,如当红偶像、相扑、职业摔跤手等等。

そのなかで、1977年にバンダイがガチャガチャ業界で参入しことにより、大きな変革をもたらしました。変革の理由は商品価格を10~50円から100円に設定したことにあります。

1977年,玩具商BANDAI加入扭蛋行业,并且带来了巨大的变革,扭蛋的单价由原先10~50日元涨到了100日元。

また、40代後半から50代前半の人なら、一度は手にしたことがあるキン肉マン消しゴム、通称、キン消しが登場したのもこの時期です。1983年に発売されたキン肉マン消しゴムは、当時の小学生の間で大ブームとなり、累計1億8000万個以上の販売を記録しています。ちなみに、キン肉マン消しゴムはポリ塩化ビニル(PVC)製の人形であり、消しゴムではないのに外見が消しゴムに似ていることからキン消しと呼ばれたそうです。

也在这一时期,如今四五十岁人们曾经爱不释手的“筋肉人”橡皮擦开始售卖。1983年上市的“筋肉人”橡皮擦在当时的小学生间掀起了一股热潮,累计销量超过1.8亿个。解释一下,筋肉人橡皮是PVC材质的人偶模型,并不是用来涂改笔迹的橡皮擦,只不过其外表与橡皮擦相似,所以被称作筋肉人橡皮擦。

さらに、1985年には「機動戦士ガンダム」のスーパーデフォルメフィギュア「SDガンダム」も発売され、こちらも大ブームになりました。

1985年,玩具商们由推出了“SD高达”的手办模型,扭蛋再一次风靡全国。

1988年には、ユージンがガチャガチャに参入し、今も子どもに人気のあるカプセルプラレールは1999年に販売を開始します。

1988年,T-ARTS也加入到了扭蛋行业,1999年该公司设计的Plarail轨道模型扭蛋开始售卖,哪怕在20多年后的今天,该玩具仍深受孩子们的喜爱。

この第2ブームの特徴として、バンダイやユージンは自社独自のガチャガチャの機械を開発し、スーパーマーケットをはじめ量販店などに販路を広げていることがあります。

扭蛋行业在第二个发展阶段有着显著的改变,BANDAI和T-ARTS分别开发了自家独创的扭蛋机,并且拓宽了销路,将扭蛋机投放在以超市为首的购物批发商店中。

価格も100 円から200円の商品が増えていき、商品のクオリティーが高いフィギュアも作られるようになりました。バンダイは「HGシリーズ」、ユージンは「SRシリーズ」として展開し、コレクションのブームが起こります。

售价也从100元再次增涨到了200日元,商品的质感也更加高级。BANDAI公司推出的“HG系列”以及T-ARTS旗下的“SR系列”掀起了收藏热潮。

電子マネーで買えるガチャガチャの機械も

可以用电子货币消费的扭蛋机器问世

さて2000年代に入ると、久しぶりにガチャガチャ業界にオリジナル商品に特化したメーカーのキタンクラブがガチャガチャに参入し、オリジナルの商品でヒット商品を数々生み出します。

2000年之后,专注原创设计的玩具制造商KITAN CLUB加入了扭蛋行业,并开发了一大批热门的原创商品。

第3ブーム(2012年~現在)は、大人向けにサブカルチャー化した商品が誕生しブームを引き起こします。造形がより精巧な商品が増えはじめ、商品価格は300円が主流となります。また、メーカーが次々と参入し大人向けのオリジナル商品の割合も増えてきました。またメーカーは付加価値が高い商品を手がけるようになり、2018年あたりから価格も500円で販売する商品が増加しました。

第三次热潮(2012年~今),面向成年人推出的亚文化商品面世,风靡一时。商品做工更加精致,售价为300日元的扭蛋成为市场主流。同时,各大玩具商也纷纷涌入市场,针对成人消费者群体的商品占比逐步加大。此外,制造商们也推出了高附加值的产品,2018年开始很多扭蛋商品售价上调至500日元。

メーカーの試みとして、バンダイは2014年に、丸い球体のカプセルの常識を打ち破り、カン状のカプセル「ガシャポンカン」を開発するほか、
電子マネーで買えるガチャガチャの機械も開発しました。最近では、中国のガチャガチャの機械を輸入して販売を開始する動きもあります。

在不断努力创新后,BANDAI公司于2014年推出了新的产品包装,不同于以往的球状扭蛋 ,其公司研发出了一款罐状扭蛋,与此同时,可以用电子货币消费的扭蛋机也陆续上市。引进中国生产的扭蛋机的计划也即将提上日程。

今回はガチャガチャの歴史を振り返りましたが、ガチャガチャの形態は56年以上経った今、商品の中身は進化してもコインを入れハンドルを回し商品を手に入れる、このアナログ的やり方はどんなにデジタル化が進んでも変わりませんでした。そしてお金を握りしめ、ワクワクしながらガチャガチャを回す子どもの姿も56年前と現在も変わりませんね。最近では、大人向けにサブカルチャー的な要素を持った商品も増え、大人も楽しめるようになりました。

我们一起回顾了扭蛋的历史,56年过去如今的消费市场逐步实现数字化,商品的种类样式不再单调,但扭蛋机的玩法还如昭和时期一样没有丝毫改变。今天,日本的孩子们依旧拿着硬币,雀跃地拧动扭蛋机手柄,转开抽到的扭蛋,这一切都与56年前的一幕幕相重合。近年来,制造商们推出了大量具有亚文化元素的成人向扭蛋,成年人们也可以享受到扭蛋带来的欢乐。

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