三浦春馬さんの突然の死を関係者はなかなか受け止められず、そんな中で、SNSなどでの容赦ない誹謗中傷が展開されている。そこに潜む病理とは何なのか……。徳光正行が綴る。

在相关人员还没能完全接受三浦春马突然离世的情况下,社交网络上却已经开始无情的诽谤中伤。隐藏在这种病态行为中的的病因究竟是什么呢……?主持人、艺人德光正行写下了自己的看法。

「恥を知れ」とは大妻学院の創設者である大妻コタカさんの言葉です。さらに「これは決して他人に言うことではなく、あくまでも自分に対して言うことです。人に見られたり聞かれたりした時に恥ずかしいようなことをしていないかと、自分を戒めることなのです」と続けたそうです。

“知耻”是大妻学院创始人大妻コタカ的名言。她还补充道“‘知耻’这句话不该对别人说,是说给自己听的。以此警戒自己,不要做被他人看见听见会觉得丢脸羞耻的事情”。

三浦春馬さんの死後、関係のあった方々の行動や言動に対しての誹謗中傷を見るにつけ、この言葉この一文が頭によぎります。

三浦春马逝世后,每每看到网上对与三浦春马有关的人的言行进行诽谤中伤,脑中就闪过这句话。

テラスハウスに出演し、自死を選んでしまった木村花さんの死に対してまったく学ばずに、さらなる犠牲者を出してもいいのか?と問いたくなってしまいます。

我不禁想问,人们难道在出演真人秀《双层公寓》,(因为网络暴力)选择自杀的木村花事件中没有吸取教训,还要让更多牺牲者出现吗?

すぐに発信してもしなくても許されない沼

无论事后是否向大众表达自己的心情,都不被原谅的困境

三吉彩花さんはかつて三浦春馬さ方んと交際報道があったです。かつてと言っても、報道があったのは今からおよそ2年も前のこと。その後お別れをしたそうですが、三浦さんの死後、彼女のインスタグラムには「お前のせいだ」「春馬くんの死に責任を感じないのか」などの心ないコメントが寄せられたそうです。

三吉彩花曾被报道与三浦春马交往。话虽如此,但这一交往报道也已经是两年多以前的事了。两人之后似乎也分手了,但在三浦春马去世后,三吉彩花的INS上出现了毫无同理心的留言,“都是你的错”“你不觉得自己该对春马的死负责吗?”等等。

三吉さんの心の傷に、塩を塗る行為がされたわけですね。書き込んだ方々は、その愚行によって亡くなられた三浦春馬さんが喜ぶとでも思っているのでしょうか?

这就如同往三吉小姐心上的伤口撒盐。留言的人难道觉得死去的三浦春马会因为你这种愚蠢的行为感到开心吗?

いや、これは単なる憂さ晴らしの類でしょう。

不,他们根本不会考虑这些,这只是他们发泄情绪的方式。

さらに本当のファンの方なら、そんなことはしないはずだと思っております。「三浦春馬が死んだ、そういえば三吉彩花と付き合ってたな。別れたあいつにも原因があるはず。じゃあ、叩いてやろう」くらいの短絡的思考で行動に移しているように見て取れますね。

如果是真正的粉丝,应该是不会做出那种事的。这些留言的人武断地因为“三浦春马去世了,说起来他和三吉彩花交往过吧。他自杀应该和三吉彩花这个前女友也有关系。那么,去攻击她吧”就开始网暴。

ただ数年前に交際していただけで、「すぐに哀悼の言葉はないのか? 謝罪はないのか?」と言葉を投げかけるのはいかがなものかと。もしすぐに彼女がSNSで言葉を発信したら、「元恋人が亡くなったのによくすぐ書き込めるな。薄情者、売名行為」などといった、汚い言葉を匿名で投げかけるでしょう。

竟然因为几年前交往过,便攻击她“为什么不马上发文哀悼? 你不打算道歉吗?”。假设三吉彩花第一时间在社交平台上发文哀悼,可能又会被网上匿名网友谩骂“前男友刚去世,真亏你能立马写出这些话。薄情寡义,自我炒作”。

そして、かつての大切な人を失った三吉彩花さんは後日、「毎日しっかりと過ごしています。ただ、もう少し時間をください」「何も整理できていなくて。ごめんなさい」と懸命に言葉を振り絞って自身のインスタグラムで発信しました。

于是,失去了曾经对自己而言十分重要的人的三吉彩花在几天后,字斟句酌地在自己的INS上写道“每一天都在努力地生活。只是,请再给我一些时间”“还完全无法整理自己的心情。对不起”

一方、乃木坂46の生田絵梨花さんについてであります。彼女は三浦さんが亡くなった当日TBS系で放送の「音楽の日」にて、乃木坂46の楽曲そしてディズニーメドレーを披露する予定だったのですが、過呼吸症状により番組出演を辞退したのです。その日は三浦さんの友人であった城田優さんが出演し、涙を堪えそして曲の終盤には涙をこぼしながら熱唱した姿に多くの称賛が送られました。

另一方面,乃木坂46的生田绘梨花也遭受了网暴。三浦春马去世当天,生田绘梨花原定于TBS电视台播出的《音乐之日》节目中,参与乃木坂46以及迪士尼组曲两部分的录制,但因出现过呼吸症状而辞演。当天三浦春马的好友城田优也出演了该节目,他强忍着泪水,直到歌曲快唱完时才流下眼泪,深情演唱的模样受到很多人称赞。

そこでです、「深い悲しみの中歌い上げた城田優に対して、生田絵梨花はなんなんだ。それでもプロか」という心ない書き込みを目にしました。

在那些称赞中,我看见了一条轻率无情的留言“与处在深切悲痛中坚持唱完整首歌的城田优相比,生田绘梨花算什么。那样也算是专业歌手吗?”

ああいった状況の中で歌い上げた城田さんは本当に立派でした。ただ、それと比較して生田さんを批判するのはいかがなものでしょうか?

确实在那种情况下完成歌曲表演的城田优真的很出色。但用他作为比较对象,来批判生田绘梨花的行为真的对吗?

プロだって血の通った人間です。喜怒哀楽によって心がコントロールできなくなってしまったり、さらに体調にまでその影響が出てしまうこともあるということを理解いただけないものでしょうか?

即使是专业人士,也是有血有肉的人。喜怒哀乐有时会导致一个人的内心失去控制,甚至影响到身体状态,难道这很难理解吗?

彼女は今年3月にミュージカル「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~」で三浦さんと共演ををしていた同志なのです。芝居というのは、たった3日間のために1カ月以上に亘る稽古が行われるのです。その間ほぼ毎日顔を合わせ同じ目標に向かって、時には喜怒哀楽なんかもぶつけ合ったりしていますと、仲間意識が強く芽生え始めて、仲間を超えた同志へとなっていったりするわけです。その同志との突然の不慮の別れに直面してしまったら、心の整理がつかなくなってしまうことも仕方のないことだとは思いませんか?

生田绘梨花是今年3月和三浦春马一起合作了音乐剧《微风轻哨》的同志。戏剧表演,一般仅仅3天的表演就需要持续排练一个多月。排练期间基本每天都会见面,大家朝着同一个目标,有时喜怒哀乐会彼此影响,从而产生强烈的同伴意识,进而成为想要呈现更好戏剧作品的同志。那么面对同志突如其来的离世,无法整理好心绪也是无可奈何的事,这不难理解吧?

誹謗中傷はなにも生まない

诽谤中伤他人,什么也得不到

表現者(俳優・歌い手・タレント)は心なきネット民の憂さ晴らしの道具ではなく、それぞれ1人の人間です。もちろんSNSも言葉を用いて表現をする場ですし、言論の自由は保証されるべきだとは思っております。しかし人の心を折りにいく凶器として利用しないでいただきたく思います。

表演者(演员・歌手・艺人)不是毫无同理心的网民发泄情绪的工具,他们每一个都是活生生的人。当然,社交平台是用文字表达看法的场所,言论自由应该得到保护。但人们不该将其作为摧毁他人内心的凶器来使用。

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