优秀奖

「わたしと日本」

陈殊谕(广东省岭南师范学院外国语学院)

今年の9月から私は4年生になります。みんなには内緒してるけど、実は私、一年生のとき、日本語が大嫌いでした。自分がなぜ日本語を専門として選んだのがさっぱり覚えていないが、一年生の時毎日単語と文法を嫌々で暗記したことは記憶に鮮明です。

こんな私ですが、二年生に入る直前に、嵐というアイドルグループに出会いました。ある日、ユーチューブで偶然嵐がゲストとして呼ばれたバライエティ番組を見かけました。見てみたら、嵐の五人が一人一人個性があって発言もすごく面白かったです。てっきり笑い芸人だと思った私は、日本で大人気なアイドルグループだという調べた結果に驚きを覚えました。彼らに興味が湧き、彼らがMCを担当した番組や出演した歌番組などをいろいろ探して観て、気づいたらもうすっかりファンになりました。

中国語でアイドルを好きになって追いかけることを“追星”と言います。“追星”という言葉は盲目的に崇拝するというマイナスなイメージがあるので、、私が嵐のファンになったことが母にバレてたら、予想は全く裏切られず、母は怒り出し、やめなさいと私を何度も何度も“注意”した。

しかし、嵐にハマってから私に大きな変化が起きました。探し出した嵐の番組動画はほとんど中国語の字幕が付いていなかったので、彼らが何を言っているのがさっぱり聞き取れなくてただただ表情と動きを見てうふふふと笑いました。それはさすがにいけないと自分が気づき、彼らの言葉を聞き取れるように日本語の勉強に一生懸命励みました。いつか聞き取れるようになれると信じて以前嫌な単語と文法の暗記も愛しく見えてきました。それからは毎日日本語勉強三昧だったけど、嵐に興味と愛情を持ちおかげで、嫌な気持ちもなくなって、いい思い出になりました。それを通して日本語が気づかぬうち少しずづ上達になりました。なんと!大学二年の下半期が終わる前に、事前字幕が付いているバラエティ番組だけじゃなく、ラジオも聞き取れるようになりました。自分で言うのはなんですけど、それがゆえに日本語能力検定試験N2とN1も楽々と合格しました。嵐愛の結果がこれだけだと思っていらっしゃるでしょう?ブブー!残念!不正解です!これだけじゃありませんよ。様々な日本ドラマや雑誌、小説などにも興味を持つようになりました。日本のことにも詳しくなり、家で家族と食事したとき、日本のことをいろいろと母に伝えたり一緒に日本の番組動画を見たりしました。バラエティ番組に出できた「マジ卍」、「35億」などのネタも母に教え、共に笑いました。母も私に起きた一連の変化に気づき、段々と納得ようになり、三年生に入ったばかりのある日に「あんた、嵐好きになってもいいよ」と認めてくれました。ただのファンということが認められたのは分かっているが、私は嵐の嫁さんとして認められたかのような嬉しい気持ちでいっぱいでした。

留学のチャンスに恵まれて、4月に日本に来た私がラーメン屋にアルバイトの面接に行ったとき「チンちゃんはうちの初めて雇った中国人留学生バイトさんだよ」と店長に伝えられ、上手くできるかどうかと最初はすごく心配しました。でもそこでバイトしてみたら、店長や一緒に働いてる先輩たちもすごく優しく接してくださって、中国のこともいろいろ聞いてきてくださいました。バイトの初日で先輩から中国人は「冷やし中華」が好きですかと聞かれ、中国人は冷たいものより温かい料理が好きだと先輩に伝えたら、「じゃ冷やし中華という名前はだれが名付けたのだろう」と先輩は首をかしげました。「なんで冷やし中華って呼ばなければならないの。冷やし麺や冷麺だっていいんじゃない。」と私はツッコミを入れみんなの笑いを誘いました。同い年のバイト仲間と嵐のことをいろいろと話し合って初日だという緊張も穏やかな雰囲気で徐々にほぐれました。笑顔で接客したらお客様も笑顔を返してくださいました。お客様が会計を終え店を出ようとした瞬間に振り向いて「謝謝」と中国語で「ありがとう」と言ってくださることも時々あります。日本人の優しさと暖かさを身を持って実感しました。

私は日本に来た理由は嵐を追いかけるのだけじゃなく嵐が好きになって必死に勉強してきた日本語を活かして中国のことや中国と日本に比べて同じものや相違点などを日本人の友達に伝え、中日国際交流に身を尽くすことです。中日友好な架け橋になりたいと思います。いや、なりたいだけじゃなく、なります。なれると強く信じてます。

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