「鑑みる」の意味

「鑑みる」的意思

「鑑みる」とは、「先例や規範に照らし合わせる。他を参考にして考える。」という意味です。

「鑑みる」的意思是查照先例及规范。参考借鉴。

「鑑」という字の意味は、基本的には「鏡」と同じです。

「鑑」的含义基本上与「鏡」相同。

「あの人は、教師のかがみだ」などと言いますよね。

“那个人是教师的典范”

この際、「手本・模範」という意味の「鑑(かがみ)」という漢字を用います。

这里用的是意思为“榜样,模范”的「鑑(かがみ)」。

そこから転じて「照らす」「参考にする」「手本にする」「比較して考える」といった意味が出てきたと言えます。

由此引申出“对照”“参考”“示范”“借鉴”等意思。

「鑑みる」の使い方

「鑑みる」的用法

「鑑みる」という言葉を使う際、「黒字になる事を鑑みると」のように、「~を鑑みる」と使う事が多いと思います。

  人们在使用「鑑みる」这个词时,大多会像「黒字になる事を鑑みると」这句一样,使用「~を鑑みる」。

  しかし、「鑑みる」の元々の意味は、「~に照らして考える」という意味ですよね。

  但是,「鑑みる」原本的含义是“参照……考虑”。

なので、この場合「に」を使う方が正しい使い方となり、「を」を使うのは間違いになります。

因此,正确的用法是「~に鑑みる」,而不是「~を鑑みる」。

ただし、現在では「~を鑑みる」という使い方もかなり使われていますよね。

不过,现在「~を鑑みる」的用法也变得普遍起来。

ですが、やはり正しい日本語を知って応用していきたいですよね。

但还是要知道并使用正确的日语用法。

例:

本件がもたらした社会的影響に鑑みると、情状酌量の余地は無いと判断せざるを得ない。

考虑到本案带来的社会影响,我们判定无法从轻处理。

昨今の情報社会の発展に鑑みると、決して実現不可能な計画だとは言い切れない。

从当今信息社会的发展来看,这绝不是不可能实现的计划。

「考慮する」との違いは?

与「考慮する」的不同是?

「考慮する」の意味は「物事を、いろいろの要素を含めてよく考えること」という意味です。

「考慮する」的意思是“全面考虑事物,包括各大要素”

既に述べたように、「鑑みる」は「何か比べられるものを引き合いに出して考える」という意味です。

如前文所述,「鑑みる」是“参照某样东西,比对着来考虑”的意思。

この二つの言葉の大きな違いは、「比較対象があるかどうか」です。

这两个词最大的区别是“有没有比较对象”。

比較対象がない場合、それは単に「考える」に過ぎません。

没有比较对象的情况下,那就是单纯的「考える」。

もう少し詳しく説明すると、「先例に鑑み」という意味は、「先例に照らして(先例以外のことを)考える」という事になります。

进一步详细说明,「先例に鑑み」的意思是“参照先例,考虑(先例以外的部分)”。

それに対して、「先例を考慮して」は、先例そのものを考えている事になりますよね。

与此相对,「先例を考慮して」的意思就是“考虑先例本身”。

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