1980~90年代、日本のゲームは世界一だった。

20世纪八九十年代,日本的游戏曾是世界第一。

——1980~90年代、日本のゲームは質でも量でも世界のトップでした。なぜ日本は世界一になれたのでしょうか。

——在20世纪八九十年代,日本的游戏无论是质还是量,都曾是世界顶尖。那么为什么日本能成为世界第一呢?

70年代の後半に『スペースインベーダー』(1978)が大流行したあたりから、テレビゲームをどの国よりも真剣にやってきたのが日本でした。その土壌を作ったのは70年代のオタクカルチャーだと思います。70年代にアニメやマンガに夢中になるオタク層が増えて、そこからどんどん作り手が生まれました。それがゲームに流れてきた。

从七十年代后半,《太空侵略者》(1978)非常盛行的时期开始,日本就比任何国家都要更认真地对待电视游戏,想来也是七十年代的御宅文化造就了这一背景。那个时代沉迷于动画漫画的御宅族增加,其中更是不断有人成为制作者。

■「自分たちが欲しいものがやってきた」という感じがあった

■有“自己想要的东西终于出现了”的感觉

——ゲームに夢中になった層がそのまま熱を持ってクリエイターに成長していったのですね。

——热爱游戏的人保持着他们的热情,最终成长为了游戏开发者。

象徴的なのは、マンガでは大友克洋さんや高橋留美子さん、アニメでは『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』でしょう。子供向けだけではなく、大人でも夢中になれる作品が出てきた。つまり、「自分たちが欲しいものがやってきた」という感じが70年代後半から80年代前半にあったんですよね。

漫画方面,代表性的人物是大友克洋、高桥留美子,动画方面则是《宇宙战舰大和》、《机动战士高达》。不仅是孩子喜欢,让大人也沉迷其中的作品层出不穷。也就是说,七十年代末八十年代初,大家是有“自己想要的东西终于出现了”的感觉。

■ネット対応が遅れて、日本のゲームは取り残された

■网游发展迟缓,日本游戏业发展停滞

——その後、2000年を超える頃から日本のゲームは世界一ではなくなってしまいます。なにが起きたのでしょうか。

——进入2000年后,日本的游戏业开始不再是世界第一,其间发生了什么?

アメリカがゲームに本格的に力を入れ始めたのはXbox(2001)あたりからでしょう。ハリウッド映画と同じような方法論で、ヒトとカネをふんだんに使うようになりました。さらに韓国でパソコンを使ったネットワークゲームが流行しはじめていたのですが、日本はネットに対応しませんでした。資本力とネット対応という2点で後れを取るようになり、日本のゲームは取り残されてしまいました。

美国开始正式发展游戏业差不多是在Xbox发行之时(2001)。斥巨资、耗人力,利用与好莱坞电影相同的打造热门的方法。而韩国开始流行基于PC端的网络游戏,而日本却迟迟没有在网游方面有所行动。资本能力与网络因对两方面发展落后,导致日本游戏发展停滞。

——日本のゲームが世界一だった当時のレジェンドたちに話を聞いて、どんな印象を持ちましたか。

——日本游戏业还是世界第一的时候,你对当时的传奇人物有什么印象?

80年代や90年代はまだまだゲーム業界は若かったので、セオリーやルールはなにも定まっていません。まさに未開のジャングルをナタで開拓していたような時代です。

八九十年代游戏产业还很新,理论和规则都是不确定的。正是开拓未知领域的时代。

もう形ができあがっていて、「こうするのが正しいんだ」「違う作り方するとクソゲーになっちゃうからダメだよ」ってガチガチに固められるんじゃなくて、色んな試行錯誤があったり、「ゲームってこんなことができるんだ、じゃあ俺はこういうものを持ち込むぜ」とみんなが手を替え品を替え攻めていた時代は、実際面白いものがたくさん出てきていました。

形式未定,“这样做是正确的”“不能用其他方法,不然会失败”这样严格的规则还未形成,创作者进行着各种错误尝试,“原来游戏可以做到这样,那我试试那样可不可以”,那个时代大家不断改变方法加入新的东西进行创作,于是许多非常有趣的游戏诞生出来。

■当時のゲーム業界では仕事で自己実現ができた

■在当时的游戏行业,工作能够达到自我实现

——80~90年代のゲーム業界には、「ゲーム作家」という言葉があったように思いますが、いまは聞かれません。クリエイターの熱量が減っているのでしょうか。

——在八九十年代的游戏产业中,有“游戏作家”一词,但现在很难听到了。是因为创作人的热情降低了吧。

当時のゲーム業界では仕事で自己実現ができたのだな、と感じます。給料の心配をせず、仕事に没頭していても、なにも問題なかったのです。ところが、今の若い人は違います。まず、新卒で就職しても初任給がめちゃくちゃ安い。そして当然のように給料も上がらない。

我觉得当时的游戏行业中,工作能达到自我实现。不用担心工资多少,埋头工作也不会有任何问题。但现在的年轻人面对的情况不同,刚工作的应届生薪水非常低,且如同理所当然一般无法涨薪。

今の若い人たちは経済成長を知りません。だから仕事に対して強い嫌悪感を持っています。ブラック企業に入って搾取されるとか、嫌な上司や最悪の人間関係の中で精神を病んでしまうということを、真っ先に心配するのです。

现在的年轻人没有对经济发展的切身体会,因此对工作有着很强的厌恶感。他们最先担心的是进入黑心企业被榨取劳动力、或是遇到讨厌的上司和令人生厌的人际关系导致心理抑郁。

私は若い人たちに、僕らが働いてきた経験から「いや、仕事って面白いよ!」とあらためて伝えたい。少なくともその事実を訴えていかないと、みんな働くのがつらくなるばかりです。

从我们的工作经验看,想再一次告诉年轻人们“工作其实很有趣!”如果不强调这个事实的话,大家只会越工作越痛苦。

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