「いじめる」という言葉は江戸時代の後期に現れた。それよりも少し前に「いじる」が使われ出し、その語幹「いじ」に語尾「める」がついて「いじめる」になったという。

「いじめる」是江户后期出现的说法。「いじる」一词开始被使用是较之稍早一段时间的事情,其词干「いじ」加上词尾「める」,就形成了「いじめる」。

つまり「いじる」「いじめる」は同根の言葉だったらしい。後に「いじる」はもっぱら手で触ったり、もてあそんだりするのをいうようになる。今日「いじる」と「いじめる」が再び似た意味で用いられるのは皮肉な先祖返りである。

即是说「いじる」与「いじめる」是同根词汇。之后「いじる」变为专指“用手触摸”、“把玩、戏弄”的词语。在今天,「いじる」和「いじめる」再度被作为相近的意思运用,可谓是稍显讽刺的返祖现象。

▲寄席では客にからんで笑いをとる芸を「客いじり」といった。今のテレビのバラエティー番組でも、芸人同士や素人相手にからかいの突っ込みを入れるいじり芸が場を盛り上げる。

▲在曲艺场通过与观众交流对话引发笑料的表演方式称为「客いじり」(逗趣观众)。在如今的电视综艺节目中,明星们与外行普通人相互对话,通过加入吐槽的艺术表演形式炒热现场气氛。

▲山口県で県立高2年の男子生徒が自殺した問題で、県の検証委は一部教員にいじめに類する行為があったと最終報告した。テスト中に「ちゃんとやったか」と話しかけたり、授業の最中に名前を連呼したり、いわば生徒いじりである。報告は生徒間のソーシャルメディアでの仲間外しなどのいじめを認定したが、教員の行為がいじめを助長した可能性も指摘する。教師は集団を掌握する軽い「芸」と考えたのかもしれぬが、いじられ役を負わされた生徒はたまらない。圧力釜にも似た学校の空間では軽いくすぐりも時に残酷な暴力に変わるのは教師なら知っていよう。そして学校でいじられキャラを演じさせられている君、つらくとも死んではいけない。人の心にひそむ魔物に君の未来を手渡さないでほしい。

▲在山口县县立高中二年级的男学生自杀问题上,县监察委的最终报告称“一部分教师存在类似欺凌的行为”。在考试途中跟他搭话“你有好好做题吗?”上课的时候接连叫他的名字,正可谓是欺负学生的行为。报告不仅认定了在学生之间存在如社交媒体通讯中的排挤等形式的欺凌,也指出教师的行为有助长欺凌的可能性。虽然教师可能认为这不过是管理团体的“小技能”,但对于被当做欺负对象的学生来讲可受不了(这种“小技能”)。应该让教师懂得在像是高压锅一般的校园中,小小玩笑有时也能化身残酷的暴力行为。另外,在学校中被迫扮演被欺辱角色的你,即使痛苦也不能自杀啊!希望你不要把未来交给潜藏在人心中的魔鬼。

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