今年1月から始まった大河ドラマ『真田丸』。

《真田丸》是今年1月开始播出的大河剧。

三谷幸喜氏が脚本を担当し、主演の堺雅人(真田源次郎信繁。のちに「幸村」となる)をはじめ、大泉洋(真田源三郎信之)、草刈正雄(真田安房守昌幸)、高畑淳子(薫)、木村佳乃(松)、といった豪華なキャスト陣が名を連ねていることもあって、2014年の制作発表時から話題になっています。

三谷幸喜作为编剧,由主演堺雅人(饰演真田源次郎信繁,也就是后来的“幸村”)领衔、包括演员大泉洋(饰演真田源三郎信之)、草刈正雄(饰演真田安房守昌幸)、高畑淳子(饰演薰)、木村佳乃(饰演松)的豪华阵容,从2014年发布电视剧制作公告时起就已经成为话题。

視聴率も初回放送が19.9%、その後第20話までの平均視聴率は17.7%と、まずまず滑り出しといったところではないでしょうか。

首播的收视率就达到了19.9%,到后来的第20集为止平均收视率为17.7%,算得上是很不错的开端。

『真田丸』とは、主役の真田源次郎信繁が豊臣と徳川との最終決戦の地「大坂の陣」の際に大阪城に築いた砦のこと。

所谓“真田丸”指的是,剧中主角真田源次郎信繁在丰臣与德川的最终决战地“大阪之阵”所在的大阪城中建造的城寨。

同時に、「戦国時代という名の大海に向かって漕ぎ出す真田ファミリーを乗せた船」という意味もこめられているのだとか。

与此同时也有人说,其中还可能包含了“ 真田家族在前往一片名为战国时代的大海时所搭乘的船”这个意思。

では、そんな話題沸騰中の『真田丸』は、いままでの大河ドラマとどこが違っているのでしょうか?21世紀以降の大河ドラマと比較して考えてみたいと思います。

那么,成为话题引起人们纷纷议论的《真田丸》,究竟与以往的大河剧之间有什么不同呢?我想将它与21世纪以来播出的大河剧进行比较。

1:第1話で幼少期のシーンがない

1:第1集中没有描述主人公童年的场景

これまでの大河ドラマでは、番組のはじまりのほうで「時をさかのぼること○年~」などのナレーションとともに主人公の幼少期のシーンがでてくるのが一般的でした。しかし、真田丸の場合はその定番くつがえし、堺雅人扮するオトナの真田源次郎信繁がいきなり登場して、そのまま物語は進んでいきます。

在以往的大河剧中,一般在剧情的一开始就会有“时间追溯到xx年…”这样的解说,与此同时主人公童年时期的场景便会随之出现。但是《真田丸》就彻底颠覆了这种固定模式,由堺雅人扮演的成人真田源次郎信繁在剧情的一开始便登场,并就这样推动故事的进程。

史実では、信繁の出自はほぼ謎に包まれており、生まれた年ですらいくつか説があります。真田家の本拠地は長野県上田市ですが、歴史資料から調べてみると、信繁は甲府で生まれ育った可能性が高いようです。これはあくまで筆者の想像ですが、出自がわからないからこそ、あえて幼少期のことを描かなかったとも考えられます。

而史实是,关于信繁的身世基本上谜题重重,甚至连出生年月也鲜有说明。虽然真田家的本家在长野县上田市,但试着调查一下历史资料的话,就能发现信繁在甲府出生成长的可能性很高。虽然这始终是作者的想象,但我们可以从这个方面来考虑,正是因为不知道他的出身,所以才不必描述他的童年时代。

2:ナレーションがない

2:没有解说

また、『真田丸』には目立ったナレーションがないことも特徴のひとつです。いままでの大河ドラマでは、オープニングテーマの前後だけでなく、シーンの要所にナレーションが入ることが普通でした。『真田丸』の場合は、オープニングテーマ曲のあとに前回までのあらすじについてのナレーションが入るのみ。

另外,《真田丸》的特征之一就是没有引人注目的解说词。在以往的大河剧中,一般情况下不仅是片头曲的前后、但凡场景的要点都会加入解说词。但《真田丸》的话,只在片头曲之后加入前情回顾的解说。

あとは登場人物の会話でテンポよくストーリーが進むという仕掛けになっています。視聴者を飽きさせることなく、ときにふっと笑いたくなるようなコミカルな会話でどんどん話が展開してゆくやり方は、三谷幸喜作品ならではなのかもしれませんね。

还有就是在登场人物的对话中保持良好节奏推进故事情节的结构。不让观众感到腻烦、利用使观众时而想噗地笑出声来的滑稽对话去渐渐展开剧情的这种做法,也是只有在三谷幸喜的作品中才能看到的。

3:なんといっても真田信繁が目立つ!

3:不管怎么说真田信繁就很显眼!

これまで大河ドラマでも、戦国時代をテーマにした作品で真田信繁が登場するものはいくつかありました。たとえば、1983年の『徳川家康』、1987年の『独眼竜政宗』。2000年代に入ってからは2000年の『葵 徳川三代』、2009年の『天地人』、2011年の『江~姫たちの戦国~』。しかしいずれも、目立つような形ではキャスティングされていなかったといいます。

在以往的大河剧中,在以战国时代为主题的作品中真田信繁也登场过几次。比如说,1983年的《德川家康》、1987年的《独眼龙正宗》。进入2000年以后,2000年的《葵 德川三代》、2009年的《天地人》、2011年的《江公主们的战国》。但无论是在哪一部作品中,都没有被以显眼的形式进行角色分配。

ところが今回は、この真田信繁が主役。信繁については、「大坂の陣」で活躍したということ以外は史料がほとんど残っておらず、まさに信繁の人生の95%がいまだ解明されていないのだとか。わずかに明らかにされている史実に基づきながら、謎に包まれた95%の部分を三谷幸喜氏がいかに描いていくのか。これからも注目したいところですね。

但是这一次,这个真田信繁是主角。关于信繁,除了在“大阪之阵”中的活跃以外,其他的事件史料中几乎没有记载,我们的确是可以说信繁人生的95%至今是没有弄清楚的。尽管是基于好不容易真相大白的史实、但被谜团包围的余下95%的部分,三谷幸喜氏会如何描写呢?这也十分瞩目。

21世紀以降の大河ドラマの特徴として、あまり歴史的には注目されてこなかった敗者にスポットを当てているということがあげられます。

将聚光灯打到作为21世纪以后的大河剧的特征、不怎么关注历史性的败者身上,这样的例子能举出很多。

真田信繁もまた、「大坂の陣」で華々しく散ってゆく敗者。

真田信繁也是“大阪之阵”中华丽牺牲的败者。

いまの段階(第20話終了時点)では、豊臣秀吉に気に入られて豊臣家の家来となって活躍していますが、これからは秀吉が滅び、「関ヶ原の戦い」、「大坂の陣」へと移り変わりゆく戦乱の世の様子が描かれるはず。

在现在的阶段(第20集结束之时)他成为丰臣秀吉喜爱的丰臣家的家臣而活跃着,但在这之后秀吉覆灭,向着“关原之战”、“大阪之阵”变迁的战乱时代的模样应该也会被描写出来。

史実によれば、信繁は「大坂の陣」で3,500の兵を率いて13,000の兵の徳川を相手に攻防を繰り広げたとのこと。この合戦をどのように戦い抜いて、そして散ってゆくのか。今後のストーリー展開に注目ですね。

如果根据史实的话,信繁在“大阪之阵”率领3500兵马与德川的13000精兵互为攻防。这场会战究竟是怎样战到最后、然后结束的呢?敬请关注今后故事的展开吧。

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