横浜流星さん(26歳)が主演を務めた映画『線は、僕を描く』が10月21日より公開中です。清原果耶さんや三浦友和さんらを共演に迎えた本作は、1人の青年が水墨画との出会いによって大きく変わっていくさまを描いたもの。“水墨画”というとなかなかなじみのない人が多いかもしれませんが、何かしら夢中になれるものと出会った経験がある人ならば、きっと深く心に刺さる作品に仕上がっています。本作の見どころや横浜さんをはじめとした役者陣の演技について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説します。

横滨流星(26岁)主演的电影《墨绘今生》自10月21日上映。清原果耶和三浦友和等人共同出演的这部电影描绘了一个青年邂逅水墨画之后发生的变化。提到“水墨画”,可能有很多人并不熟悉,但如果是曾经邂逅过梦想的人一定对这部电影深有感触。熟悉电影及戏剧的作家折田侑骏将对影片亮点和以横滨为代表的各位演员进行解说。

夢中になれるものとの出会いで世界が変わっていく青春映画

因邂逅梦想而改变生活的青春电影

本作は、「本屋大賞」にもノミネートされた砥上裕將さんによる同名小説(講談社文庫)を、映画『ちはやふる』シリーズの小泉徳宏監督が実写化したもの。競技かるたの世界を描いた『ちはやふる』の製作チームが再集結し、今回は水墨画の世界に挑んでいます。 “競技かるた”はおそらく多くのかたにとってあまりなじみのないものだったと思います。それはこの“水墨画”も同じでしょう。けれども無我夢中になれるものに出会うことで世界が変わっていく経験は、多くのかたがしたことがあるのではないでしょうか。本作はそんな“青春映画”なのです。

该影片由《花牌情缘》系列作品的导演小泉德宏将获得“本屋大赏”提名的砥上裕将创作的同名小说(讲谈社文库)改编为真人版电影。《花牌情缘》描绘了纸牌竞技游戏的世界,如今再次集结创作团队挑战水墨画主题。恐怕很多人对纸牌竞技游戏不是特别熟悉,“竞技了”可能认为对于很多东西来说不太熟悉。这样的情况和“水墨画”相同。然而很多人应该都明白那种忘我地追求梦想从而引起生活发生变化的经历。该影片就是这样一部“青春电影”。

 ◆水墨画との運命的な出会いから始まる

从与水墨画命运般的相遇开始

大学生の青山霜介(横浜)は、アルバイト先の絵画展設営現場にて水墨画に初めて出会います。それはまさに運命。“線”のみで描かれた絵を前に彼は立ち尽くし、思わず涙を流すのです。 そんな霜介は、水墨画界の巨匠・篠田湖山から「弟子にならないか?」と声をかけられます。水墨画に対して感想を述べた霜介の感性を、湖山は気に入るのです。 やがて霜介は“弟子”ではなく“生徒”になりたいと自ら申し出て、水墨画の世界にのめり込んでいきます。控えめな性格の彼が何かに夢中になるのは久しぶりのこと。霜介は水墨画との出会いによって、新しい人生を切り拓いていくのです。

大学生的青山霜介(横滨饰)在打工处的绘画展览看到了水墨画。应该说那是冥冥中注定的相遇。他站在仅用线条描绘出的画作前,情不自禁泪眼满面。这样的霜介被水墨画巨匠筱田湖山问道:“要成为我的弟子吗?”。霜介对水墨画抒发的感想令湖山十分满意。结果霜介自己提出想成为湖山的“学生”而不是“徒弟”,之后便进入了水墨画界。霜介一向谨慎稳重,已经很久没有热衷于某件事了。因为邂逅了水墨画而开启了新的人生。

豪華布陣で挑む、水墨画の世界

组建豪华阵容挑战水墨画世界

2010年代の“青春映画の金字塔”である『ちはやふる』の製作チームが手掛ける作品とあって、とても豪華な布陣になっている本作。 霜介を水墨画の世界に招く湖山役は三浦さんが務め、その穏やかな口調と優しいまなざしとで、孤独な青年を導いています。 そしてその湖山の孫娘であり、気鋭の水墨画家の篠田千瑛役を主演ドラマの放送も開始されたばかりの清原さんが演じています。霜介と千瑛のライバル関係や、やがて手を取り合って“線”を描くようになっていく変化にも注目です。 さらに、湖山とともにいつもそばで霜介を見守る西濱湖峰役を江口洋介さんが務めているほか、細田佳央太さん、河合優実さん、富田靖子さんらが脇を固め、この映画を彩ります。そんな座組の中心に立ち、作品の看板を背負っているのが、主演の横浜さんなのです。

2010年,《花牌情缘》登上“青春电影的金字塔尖”,该影片由其制作团队导演,因此组建起了超豪华阵容。三浦饰演带领霜介进入水墨画界的湖山一角,用平稳的语气和温柔的眼神鼓励着这个孤独的年轻人。此外,湖山的孙女——朝气蓬勃的水墨画家筱田千瑛由清原饰演,清原主演的电视剧也刚开始上映。霜介与千瑛本是竞争对手,最后携手合作共同创作水墨画,这一走向也引人注目。同湖山一样陪伴在霜介身旁的西滨湖峰一角由江口洋介饰演,此外还有细田佳央太、河合优实、富田靖子等人助阵,为该影片增添色彩。在全体演出者中间肩负核心任务的便是主演横滨流星。

心臓の音まで聞こえてきそうな横浜流星の演技

彷佛能见心声的演技——横滨流星

キャリアを重ねるごとに、名実ともに若手俳優の中でも頭一つ抜けていく横浜さん。今年も出演した話題作の放送・公開が途絶えません。日曜劇場『DCU~手錠を持ったダイバー~』(TBS系)では数少ない若手キャラクターにしてドラマの中心人物を演じ、ゲスト出演した『オールドルーキー』(TBS系)では高慢なサッカー選手に扮しました(実は根の優しい人物でしたが)。 『流浪の月』ではヒステリックで暴力的な男性の役に徹し、竹内涼真さんとダブル主演を務めた『アキラとあきら』では合理性を重視する冷たい男を好演。いずれも今作『線は、僕を描く』の霜介という人物とは対極にあるキャラクターたちで、誰もが強い言葉を口に、あるいはトゲのある言い方をよくしていました。

每出演一部作品,横滨流星总能在众多名气与实力并存的演员中间脱颖而出。今年出演的热门作品不断上映。在日曜剧场《DCU》(TBS电视台)里作为少数年轻演员出演主角;在《老将新生》(TBS电视台)客串高傲的足球选手(本质是非常温柔的人物)。在《流浪之月》中完美演绎歇斯底里滥用暴力的男性角色,与竹内凉真共同主演《彬与瑛》,横滨在其中扮演一个注重逻辑的冷淡男性角色。不论是哪一个角色都口齿伶俐,说话带刺,与《墨绘今生》中霜介这一人物完全不同。

 ◆言葉にあまり頼らない

不依赖语言表达

それに比べて霜介は、発言も口調そのものも柔らかい。不慮の事故で家族を失った彼は、深く傷ついています。そんな彼が、水墨画との出会いによって変わっていくのです。しかし本作での横浜さんは、そもそも言葉(セリフ)にあまり頼っていない印象です。 霜介が初めて水墨画を前にして圧倒される冒頭の一連のシーンでは、その瞳の輝きから、彼の感じているときめきや高揚感がスクリーンを超えてありありと伝わってきます。それは心臓の音までもが聴こえてきそうな気がするほど。いや、本当に聞こえるのです。横浜さんは我を忘れてしまうほどの霜介の静かで深い興奮を、瞳による表現に込めているように思います。それと呼応するように私たち観客も、この水墨画の世界に吸い込まれていくのです。

与之前的角色相比,霜介的话语和语气都很柔和。因为意外事故,霜介失去了亲人,内心受到了很大的伤害。遇到水墨画之后却发生了很大的变化。但是在该影片中横滨的台词并不多,在霜介初次看到水墨画的一系列场景中,能透过屏幕从横滨的眼神中的光芒看到他细腻的感知与激动的心情。彷佛能从那样的眼神中听到内心的声音。不,是真的能听到。横滨通过眼神忘我地表达出了霜介安静又汹涌激烈的心情。作为观众的我们也产生共鸣,全都沉浸于水墨画的世界当中去。

日常の風景をしっかり見つめてみることの大切さ

捕捉日常风景的重要性

“無我夢中になれるものに出会うことで世界が変わっていく経験は、多くのかたがしたことがあるのではないでしょうか。”と冒頭に記しました。もちろん、経験したことのないかただっているでしょう。 けれども人生を変えるような「何か」との出会いは、どこに転がっているのか分からない。本作は霜介という1人の青年の姿をとおして、この事実と、日常の風景をしっかり見つめてみることの大切さも訴えていると思います。もしかするとこの『線は、僕を描く』という映画こそが、誰かの人生を変えるものかもしれません。劇場で出会ってみてはいかがでしょうか。

本文开头提到“很多人应该对那种忘我地追求梦想而引起生活发生变化的经历深有感触”。当然也有人没有这样的体验。但是我们并不知道能够改变人生的某种邂逅会在哪里出现。该影片通过霜介这一年轻人的角色告诉我们这个事实,以及捕捉日常生活中的风景的重要性。或许正是这部《墨绘今生》能够改变一个人的人生。不妨去影院观看一次如何?

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