女優の今田美桜さん主演で放送中の連続ドラマ「悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」(日本テレビ系)。原作は、女性向けマンガ誌「BE・LOVE」(講談社)で1988~97年に連載された深見じゅんさんの「悪女(わる)」。1992年に女優の石田ひかりさん主演で実写化されていて、30年ぶりの再ドラマ化だ。約30年前の作品を題材とした“令和版”のプロデューサーを務める諸田景子さんは、「原作通りにやれたらどんなに楽か」と苦労を語る。諸田さんに再ドラマ化に至った経緯などを聞いた。

由女演员今田美樱主演的电视剧《恶女~谁说工作不酷的?》(日本电视台)目前正在热播。该作根据女性向漫画杂志《BE・LOVE》(讲谈社)1988~1997年深见纯(音译)创作的连载漫画《恶女》改编。1992年女演员石田光曾经主演该剧真人版,此次是时隔30年的再次电视剧化。该剧的制作人有诸田景子,对于把将近30年前的作品拍成“令和版本”这件事,她也坦言“要是能按照原作拍的话会很轻松”。本次我们就这部作品再次电视剧化的经过对诸田进行了采访。

30年前と変わらぬ仕事の悩み 「エンタメを通して問題提起」

与30年前相同的职场烦恼 “通过电视娱乐的方式提出问题”

ドラマは、運良く大手IT企業に入社したものの窓際部署に配属された田中麻理鈴(今田さん)が、クセ者社員らの抱える問題にぶつかりながら、出世の階段を駆け上がる姿を描く。

电视剧讲述了幸运进入知名IT企业却被分配到外围部门的田中麻里铃(今田 饰演)一边面对性格各异的同事们带来的各种问题,一边朝着更高的位置奋进的故事。

諸田さんは、「悪女(わる)」の再ドラマ化の企画書を書き始めたのは「3年前」と明かす。電子コミックで人気だったこと、電子での読者層が自身と同じ20~30代が中心だったことから興味を持ち、初めて原作を手に取ったといい、「原作当時はバブルで、女性がバリバリ働いていない時期なのですが、働くということについて今とあまり抱えている問題が変わっていないのでは、と胸を打たれました」と振り返る。

诸田称,制作组是在“三年前”开始着手《恶女》再次电视剧化的计划书的。该作原是人气网络漫画作品,网络漫画的读者层大概和自己一样都是二三十岁的人,所以才开始对这部作品产生兴趣,这才第一次拿到原作。她回想当时的场景,称“原作连载的时候还在泡沫时代,但读过之后我感受到,当时女性虽然还没有开始正式步入职场,但职场中出现的问题和现在相比变化不大”。

現在では、短時間勤務制度(時短勤務)やリモートワークなど、さまざまな仕組みが各企業で採用されてきている。しかし諸田さんは、「女性の働き方は変わりましたが、根底に30年前と変わっていない悩みが多くあります」と指摘。「現在はそれが変わる過渡期だと思っているので、今ドラマ化しても、多くの女性たちに響くのではないかと思い、エンタメを通して問題提起しました」と語る。

如今,各个企业都开始启用临时工或远程办公等多种工作方式。然而,诸田却指出“虽然女性的工作方式发生了改变,但本质上和30年前相同,依旧存在很多烦恼”。她说“我认为现在正处于改变的过渡期,所以现在拍摄新的版本也能够引起女性的共鸣,所以就想通过电视娱乐的方式来提出职场中的问题”。

壊したくなかった原作の世界観

不愿破坏原作的世界观

原作と時代背景が大きく変わり、インターネットやパソコン、スマートフォンが普及した現在、再ドラマ化に至るまでに苦労が多かったと明かす。

此外,诸田还坦言,由于现在和原作的时代背景大不相同,网络、笔记本电脑和手机都已普及,所以再次电视剧化面临很多困难。

「原作通りにやれたらどんなに楽かと思います。原作をそのまま現代に持ってくると、いろいろ設定が成立しないので、『現代にこの人がいたら、どういうキャラクターなのだろう』と考えました。その積み重ねが大変でした」

“要是能按照原作拍的话会很轻松。但如果把原作当中的内容原封不动地放到现代的框架当中,很多设定就无法成立,所以我们需要想象‘如果这些角色来到现代的话会是什么样子的’,这个过程很不容易”。

原作の登場人物をオリジナルのキャラクターに変えて登場させる方法もあるが、諸田さんは、ファンの多い「悪女(わる)」の魅力あふれる世界観を壊したくなかった。「深見じゅん先生が描いた『悪女(わる)』の精神や、時代が変わろうとも田中麻理鈴が人を傷付けず、否定せず、みんなの背中を押していくキャラクターであるということは絶対に守らなければいけないと思いました」と強調する。

虽然也可以把原作中的人物重新设计改为原创角色,但诸田说《恶女》有着很多粉丝,所以他们不想破坏这个魅力十足的世界观。她强调:“深见纯(音译)老师笔下《恶女》的精神就在于,无论时代如何变化,主人公田中麻里铃都不会伤害他人、否定他人,而是一个会在身后不断激励大家的人。这一点是我们必须要坚守的人物底线”。

“平成版”で石田さんが務めた麻理鈴役は、令和版ではドラマ初主演の今田さんが担当する。諸田さんは「フレッシュな風を吹かせてくれるのでは」と起用理由を明かす。麻理鈴はとても明るい型破りな性格だが、ともすれば煩わしさを感じさせてしまう難しい役どころ。「絶妙なところを今田さんが演じてくださっています」と話す。

当年“平成版”的麻里铃由石田光饰演,而如今令和版则由今田美樱饰演,这也是她首次主演电视剧。诸田称“觉得今田能给大家带来朝气”所以邀请她担任了主演。麻里铃是是一个性格阳光又爱打破常规的人,很容易让人觉得厌烦,所以是一个比较难诠释的角色。对于今田的表现,诸田评价“她每次都能演得恰到好处”。

平成版をオマージュした仕掛けも

致敬平成版的小设计

平成版では、男女雇用機会均等法が施行される以前の商社を舞台に、女性の「生きづらさ」「働きづらさ」を、新入社員の麻理鈴が爽快に乗り越えていく姿を描いた。

平成版本的作品以男女雇佣机会平等法实施前的职场为舞台,描述了新员工麻里铃在女性“生存难”“工作难”的背景下激昂跨越职场困难的身姿。

「前作はあまり意識しないようにしていました。どちらかというと原作を参考にしました」と明かす諸田さんだが、「前作の視聴者が見たときに『平成版をオマージュしている』と思うような仕掛けは作りたいと思い、リスペクトの意味を込めて参考にしました」と語る。

诸田称“我们在拍摄时尽量没有在意平成版本的作品,更多的还是参考原作在创作的”,但“也怀着对前作的敬意设计了一些小细节,能够让看过的观众产生‘致敬平成版’的感觉”。

令和版の第2話では、石田さんが人事課長の夏目聡子役で登場した。「悪女(わる)」の再ドラマ化にあたり、石田さんを連想する声が多く、「今作に出演したら面白いのでは」と起用を決めたという。そこで異なる人物ではあるものの「30年たって、『あの時の麻理鈴がどのような上司になったか』という見方ができて楽しいかなと思い、石田さんを起用しました」と話す。

在令和版的第二集当中,石田饰演的人事课长夏目聪子登场。《恶女》再次电视剧化的消息公开后就有很多关于石田光的猜想,制作组也觉得“要是她来出演新版本作品应该会很有趣”所以决定邀请她参演。虽然角色不同,但制作组觉得“能让观众猜想过了三十年,‘那个时候的麻里铃会变成什么样的上司呢’的感觉会很有趣,所以邀请了石田”。

“30年ぶりの再ドラマ化”で話題となっている今作。諸田さんは、「見ている方に元気になりつつ、自分の働き方だったり、周りの人のことを考えてもらえるドラマになったらいいなと思っています」とアピールしていた。

“时隔30年再次电视剧化”的这部话题作。诸田称“希望这部作品能成为一部给观众以鼓舞,让观看作品的人重新思考自己的工作方式和身旁同事的作品”。

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