寒くなると温かい飲み物が恋しくなります。あなたが好きな飲み物は、緑茶、紅茶、コーヒーのどれですかとアンケート調査したところ、圧倒的多数がコーヒー派だったのです。日本人の3人に2人がコーヒー好きなのです。年代別に集計すると、年代が高い人ほどコーヒー派が多いのは意外でした。なぜ日本人はこうもコーヒー好きなのでしょうか。

天气一凉我们就会想喝些热饮。大家喜欢喝绿茶、红茶还是咖啡呢?经过一番调查问卷后发现,咖啡派占了绝大多数,三个日本人就会有两个喜欢喝咖啡。根据年代的不同,我们发现年龄越高的人越喜欢喝咖啡,这也是令人意外的。那么,日本人为何如此喜欢喝咖啡呢?

大正期のカフェーブームはハイカラ層

大正时期的咖啡热在潮流人士层

食文化研究所の北野智子さんが解説します。

来自食物文化研究所的北野智子进行了说明:

「日本にコーヒーが入ってきたのは江戸時代ですが、一般の人とは無縁でした。明治時代に洋食店が登場して食後のコーヒーサービスを始めましたが、コーヒーの喫茶店第1号が誕生したのは1888(明治21)年で、カフェー第1号店が誕生したのは1911(明治44)年です。

“咖啡是从江户时代传入日本的,但一般人根本喝不起。明治时代出现了西餐店,这些店铺开始提供餐后的咖啡服务,但日本第一家咖啡店是在1888年(明治21年)诞生的,第一家西餐店是在1911年(明治44年)诞生的。”

大正から昭和初期にかけてカフェーブームが起こり、喫茶店を含むカフェーの数は東京だけでおよそ3000店あったといいます。しかし、カフェーそのものより日本初の女性給仕人=女給の物珍しさもあって、客はハイカラ層が中心で一般大衆に浸透しませんでした」

“大正末期到昭和初期,日本掀起了咖啡热,包括咖啡店在内,光是东京的西餐店就有将近3000家。但是,比起咖啡本身,更重要的是这是日本首个有女性侍者的行业,女侍者的稀有性使得咖啡的消费层大多集中在潮流人士中间,而没有渗透大普通大众的生活中”。

戦争中はコーヒー豆が途絶し、代用コーヒーが登場しますが、日本にコーヒーが浸透するのは戦後になってからです。

二战中, 日本咖啡豆供应中断,出现了代用咖啡,但其实咖啡是在二战后才开始渗透到普通百姓家中的。

インスタントコーヒーがブームに

速溶咖啡热

「それまで馴染みの薄かったコーヒーを日本人の飲み物にしたのは戦後登場したインスタントコーヒーです。1960(昭和35)年に森永製菓が国産初のインスタントコーヒーを製造・販売しました。1958(昭和33)年に登場した日清のチキンラーメンがインスタントブームをもたらした流れといえるでしょう」(北野さん)

“一直以来鲜为人知的咖啡因为战后速溶咖啡的出现成为日本人的日常饮品是。1960年(昭和35年),森永制果研发并销售了日本首款速溶咖啡,可以说,1958年(昭和33年)日清出品的鸡肉杯面为日本带来了速溶咖啡的热潮”。(北野)

森永製菓に続いて、ゼネラルフーヅも国産のインスタントコーヒーを発売。1938(昭和13)年に先行して発売していたスイスのネスレのネスカフェも合わせ、家庭向けPRを流すと瞬く間に日本中に浸透します。

继森永制果之后,通用食品公司也发售了日本国产速溶咖啡。加上1938年(昭和13年)早已发售的雀巢咖啡(瑞士雀巢公司),面向家庭的宣传让速溶咖啡瞬间渗透到了日本人心中。

日本で誕生した世界初の缶コーヒー

诞生于日本的全世界首款罐装咖啡

「UCC上島珈琲が1969(昭和44)年に缶コーヒーを世界で初めて発売し、コーヒーブームの追い風になりました。UCCの缶コーヒーはミルクコーヒーでしたが、1972(昭和47)年にポッカレモン(当時)がドリップコーヒーによる缶コーヒーを発売。1973(昭和48)年には全国におよそ50ものブランドが登場し、自販機とコンビニ店を販路に缶コーヒーブームが生まれました」(北野さん)

“UCC上岛咖啡在1969年(昭和44年)发售了世界首款罐装咖啡,推动了日本的咖啡热潮。不过它的罐装咖啡装的是牛奶咖啡。1972年(昭和47年),百佳札幌食品饮料有限公司(当时)发售了滴漏式技术制作的罐装咖啡。1973年(昭和48年),日本全国有将近50家咖啡品牌,通过自动贩卖机和便利店等销售渠道,引领了社会的罐装咖啡热潮。”

コーヒーブームの洗礼を受けた60代以上

受到咖啡热潮影响的60代以上人群

アンケートで、60代、70代の年代が高いほどコーヒー派が多いのは、1960年代に登場したインスタントコーヒー、その頃増えた街の純喫茶やジャズ喫茶などの洗礼を受けた世代だからではないかと北野さんは分析し、こう続けます。

据北野分析,调查问卷中,之所以六七十年代等高年代人群中爱喝咖啡的人多,就是因为二十世纪六十年代速溶咖啡出现,当时街道中咖啡店和爵士咖啡馆不断涌现,而这一年代的人群受到了这一影响。她分析道:

「家で楽しむインスタントやドリップコーヒー、いつでもどこでも手軽に飲める缶コーヒー、街に増えた喫茶店を経て現在はそれらを席捲したスターバックスやタリーズなど外資をはじめとしたコーヒーチェーン。こうしてコーヒーは日本人の生活にすっかり定着したのではないでしょうか」

“从家中可以随时享用的速溶咖啡、滴漏咖啡,随时随地都能喝到的罐装咖啡,以及街上不断新开的咖啡馆,到如今囊括了过去所有形式的星巴克、塔利咖啡等外资连锁咖啡馆纷纷涌现。咖啡慢慢地在日本人生活中确立了不可动摇的地位。”

秋も深まり、温かいコーヒーがおいしく感じられる季節です。コーヒーを飲むときに少しだけその歴史に思いをはせてみませんか?毎日のコーヒーをより一層深く味わうことができるかもしれません。

秋意渐浓,正是享用暖暖咖啡的季节。在享用咖啡时,我们不妨回想一下它的历史吧,说不定会让你每天的咖啡更有一层味道。

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